日米中アジア開戦 (文春新書 976)

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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609765

作品紹介・あらすじ

もし日米中が戦争したら?アメリカに亡命中の中国民主化運動家が、尖閣諸島、防空識別圏など最新情勢を踏まえ、香港・台湾でベストセラーとなった『仮如中米開戦』を日本向けにバージョンアップ。東シナ海、南シナ海に迫りくる危機、中国膨張の内幕を明かす。第一章 軍国主義は日本ではなく中国だ第二章 中国の隣国いじめ第三章 文革世代、習近平の弱点第四章 尖閣諸島、北京の危険な賭け第五章 開戦、そのとき中国の同盟国は?第六章 百年の腐敗 北洋水師と解放軍第七章 日中開戦シミュレーション――激戦尖閣諸島第八章 米中サイバー大戦第九章 ヒートアップする米中対立第十章 米中開戦のシミュレーション――サイバー攻防から開戦へ

感想・レビュー・書評

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  • 文化大革命で活発に活動し中国にいられなくなった著者がアメリカに逃亡して書いた恨みつらみ。

    書かれている内容の半分は中国の悪口。
    著者の経歴もあり中立とはいいがたい。

    こと人民解放軍や共産党の人間の人格についてはボロクソに書いてある。さすがにそれは一概には言えないだろうということまで書いてしまっているので、信頼感を失ってしまっている。
    残念である。

    参考文献はまとめられていない。

    とにかく中国が嫌いで、悪いところがいっぱい知りたいという方にお勧めです。

  • 天安門事件にリーダーとして関わり、米国で亡命生活を送っているだけあって、中国現政権を痛烈に批判。米国やアジアの民主主義陣営を持ち上げすぎているきらいはあるが、中国の軍事力の実力はこんなものかなあ、とも思う。いずれにしても、米国が国内回帰していくなかで、隣国にどう対処していくべきか、途方にくれてしまう。

  • 本の題名にある「開戦シュミレーション」に割かれているページはわずか。なので星3つ。
    現状を知るにはいい本だと思う。

  • 天安門事件にも関わった中国人の著者による中国の軍事・外交政策や今後の展望についてまとめた本。中国の軍拡の動きを中国人はどのように考えているのかを知りたいと思い読んだが、かなり親米寄りの目線であったので拍子抜けした。中国共産党の行動原理の分析なども、やや一面的であるように思う。しかしながら、あまり報道されない直近の中国の軍拡の動きやその内部事情などは中国人の人脈を持つ著者にしか書けないだろうと感じる面も多かった。また、「日中戦争が起こるとしたらこんな展開になる」「アメリカは今すぐ中国と戦争を開始し、中国の暴走を止めるべき」など過激な意見には驚かされたが、万が一のことを想定しておくのも大事かもしれないと思った。

  • 後半は想像の世界だが、最近の世界情勢が分かってよかった。

  • 中国共産党の現在がよく理解できた。著者は中国民主化運動で天安門で投獄されたりして、現在はアメリカに亡命中。中国の行く末に嘆く良心かではあるが、語り口は極端ではある。ユダヤ教から回心したパウロがユダヤ教の過ちを断罪するがごとく、激烈な調子である。
     しかしここ数年で経済が勃興した中国が、それと同時に軍事的にも怪しい動きを見せ始め、東アジアの緊張が増していることは事実であるし、この著でその理由が垣間見えた。あまり過激な言葉は使いたくないが、やはり今のままの中国は世界にとって危険であることは確か。確かな理解を持ちたい。

    14.9.13

  • 【果たして歴史は繰り返すのか?】もし日米中が戦争したら? アメリカに亡命中の中国民主化運動家が、尖閣諸島、防空識別圏など最新情勢を踏まえて緊急提言する。

  • まさに現在進行中の日米中関係を描いている。少し内容が刺激的すぎると感じてしまう自分は、平和ホケしている日本人の典型例だろうか。

    または、著者が天安門事件の関係者であった中国人で、内容が反中国に偏り過ぎていやしないかとの危惧もある。つまり、日本における朝日新聞の記事を読んでいるとしたら、真実が見えなくなってしまい、すべてを俄に信じるわけにはいかない。

    何れにしても困った隣国をなんとかしたいのだが、戦争は避けなければならない。

  • 知らなかったことがたくさん分かってよかった。
    中国共産党はどうしようもない,の一言に尽きる。

  • 中国の人なのに中国を離れてしまっているからなのか、中国のこと、中国人のことが理解できていないのではないかと思われるところが多々あります。あるいは、このように東アジア危機を煽った方が自分を売り込めるからと思っているのでしょうか? とはいえ、いまの日本ではこういった空気が受けるわけで、本書を少しかじっただけで嫌中の思いを強くする日本人も多いのだろうと思うと、やはりかなり心配になります。

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著者プロフィール

1963年、中国四川省生まれ。湖南大学、上海同済大学で学び、1987年、広州・中山大学の経済学部助教授。1986年、上海民主化運動を組織。1989年、広州から天安門の民主化運動に呼応し、リーダーとして関わり、二度投獄される。1996年、米国に亡命し、コロンビア大学客員研究員、後にコロンビア大学の経済学修士に。現在はニューヨークに滞在し、テレビ、ラジオで政治評論家として活動。著書に『赤い中国消滅 張子の虎の内幕』(扶桑社新書)、『日米中アジア開戦』(文春新書)がある。

「2014年 『赤い中国の黒い権力者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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