江戸の貧民 (文春新書 992)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609925

感想・レビュー・書評

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  • 何故貧困が生まれるのかということに興味がある。何故なら、およそ世界の争いの原因は貧困と差別によるものとおもわれるからだ。
    日本における貧困の発生は江戸以前からあったと思われるが、江戸時代は統治の必要性から貧困層として差別される階層が生まれたと本書では延べられている。のちにフーコーが語っている「暴力によらぬ支配」の台頭と同じ現象っではないだろうか。

  • えた・ひにんという単語は歴史の教科書に出てくるし、差別の対象となっていたことは皆さん知るところですが、実際にそう呼ばれていた方々がどのようなことをしていたかはあまり知られていないと思います。
    そういうことに少しでも興味のある方が読めば、きっと興味深いことがこの本には書いてあるでしょう。
    ・日本橋本町にあった処刑場は、鈴ヶ森と回向院別院の2つへ最終的に移転。弾左衛門が管理
    ・乞食でもって乞食を管理するのが江戸時代の非人制度
    ・古紙からトイレットペーパーをリサイクル

著者プロフィール

1938年岡山県生。作家。河出書房新社編集部を経て著述業。主な著書に『浅草弾左衛門』『車善七』『江戸東京を歩く 宿場』『弾左衛門の謎』『異形にされた人たち』『乞胸 江戸の辻芸人』『吉原という異界』等。

「2020年 『差別の近現代史 人権を考えなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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