「従軍慰安婦」朝日新聞VS.文藝春秋 (文春新書 997)

制作 : 文藝春秋 
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609970

作品紹介・あらすじ

検証記事は不十分。これら一連の批判に朝日は答えられるか慰安婦問題の誤りと、河野談話の不可解さを追及した「文藝春秋」「諸君!」の記事を再編集。二十二年間の朝日報道の矛盾を究明する。朝日「慰安婦報道」二十二年後の詐術(西岡力 書き下ろし)「慰安婦問題」とは何だったのか(西岡力 「文藝春秋」92年4月号)警察OB 大いに怒る(上杉千年+諸君編集部 「諸君!」92年8月号)歪められた私の論旨 (秦郁彦 「文藝春秋」96年5月号)橋本総理は誰に何を詫びるというのか (上坂冬子×秦郁彦 「諸君!」96年8月号)従軍慰安婦問題を50年後に断罪するな (保阪正康 「諸君!」96年11月号)「従軍慰安婦」で誤報を検証しない朝日新聞の「無責任」(猪瀬直樹 「週刊文春」96年11月28日号)密約外交の代償 (櫻井よしこ 「文藝春秋」97年4月号)「河野談話」その本当の舞台裏 (石原信雄 「文藝春秋」2014年5月号)朝日新聞の〝告白〟を越えて(塩野七生 「文藝春秋」2014年10月号)気高き慰安婦たち(伊藤桂一 「諸君!」2007年8月号)

感想・レビュー・書評

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  • 従軍慰安婦問題に関する複数の論者による論文集。この問題を議論するときどこに視点を置くかで物事の見え方が大きく異なることを実感する。更にそこに細部で事実と異なる言行が登場し大勢の方向を変えて混乱を招くのも日常あるあるだ。何をIssueとして語っているかを見極める力とその流れに屈しない交渉力が要るなぁ。

  • 過去の時点での、何人かの書き手の従軍慰安婦にかかる記事のまとめ。
    強制性の問題、河野談話の裏側などの記事もあるが、うーんと思ったのは、要は、戦場にも日常がある。当然そこには性の問題もあるわけで、特に、性病管理、情報管理の観点もあって軍が慰安婦管理に関わることになった。
    従軍看護婦と同様、従軍慰安婦は兵隊と同じ、仲間だったという一文が印象に残る。

    全員がそうではないだろうと言われれば何もいうことはないが、他国の、本当に略奪が目的の行為と比較検証する必要はあるんだろう。

  • 右寄りの方が多い論文なので、全てを鵜呑みする事は出来ないが、それにしても朝日新聞の罪は重い。
    客観的に見ても、軍が慰安所の整備や管理をした事や女衒に慰安婦の調達を依頼した事は考えられるが、直接的に強制連行した事は考え難い。褒められた事ではないが・・・。
    日韓基本条約を締結したにも関わらず、韓国になし崩し的に反故にされているような気がする。なぜこんなに韓国は日本に対して反感を持つのか? 韓国の歴史に関する本を読んだが、日本だけに限らず中国やロシアの起源の国に侵略され続ける歴史を持つ。でもほとんどは中国の属国という歴史なのに反中感情は持っていない。これは儒教思想が影響を与えているようだ。中国は上だから仕方がない、でも下である日本に侵略された事は許せない。このような感情が根本にあるように思える。
    韓国が日本を侵略した事はないのか? 直接的にはないが、元冦の手先となって侵略しようとした事はあり、対馬においては朝鮮人が住民を虐殺した歴史はある。自国の歴史は不問に付し、太平洋戦争のみならず秀吉の朝鮮出兵にまで持ち出す国民性は日本人には理解出来ない。そもそも日本人は水に流すだとか、潔い事が美徳の国民性には相容れないものがある。
    このような乖離する国が友好的になる時代が来るのだろうか。韓国が歩み寄らないと難しいかもしれない。

  • 【検証記事は不十分。これら一連の批判に朝日は答えられるか】慰安婦問題の誤りと、河野談話の不可解さを追及した「文藝春秋」「諸君!」の記事を再編集。二十二年間の朝日報道の矛盾を究明する。

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