超明解! 国語辞典 (文春新書 1018)

著者 :
  • 文藝春秋
2.90
  • (2)
  • (7)
  • (2)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 113
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166610181

作品紹介・あらすじ

何気なく買い求め、言葉の手引きとして使う国語辞典。しかし、個々の辞書には、「ことば」と「時代」に対する編者の哲学が色濃く現れる。岩波国語辞典、角川必携国語辞典、三省堂国語辞典、集英社国語辞典、新選国語辞典、新明解国語辞典、明鏡国語辞典。ハンディな7銘柄の小型辞典を比較しながら、「辞書の哲学」を徹底比較。カタカナ用語や古語の収録分布の違いから未来形か過去形かを探り、革新性と保守性をもジャッジする。辞書選びの手引きに、そして深遠なる辞書哲学へのガイドとなる一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <blockquote>印象批評を避け具体的な面から辞書の哲学を探ろうとした著者の試みは、十分、成功したのではないか</blockquote>

  • 紙面の使い方が無駄。だだデータを羅列してその違いを述べるだけで、少しも超明解ではない。

  • 新書文庫

  • なるほど、なるほど。

  • 三省堂が良いかも

  • 国語辞典の比較。序の能書きと本体の語釈が捻れているところの指摘など、実例を示して説明してくれるので、よくわかる。時代と共に方針が変わりつつ継承しなければならない部分もある苦悩が、見えた。

  • 内容はタイトルにあるほど「明解」だったようには思いませんでしたが、小型辞典の内容を、定量的・分析的に比較してそれぞれの辞書の特徴を説明してくれていたのはおもしろかったです。
    最近は電子辞書ばかり使っていましたが、本の辞書にもそれ特有の良さがあるのだなと再認識しました。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1958年、鎌倉市に生まれる。早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学文学部教授。専攻は日本語学。
著書に、『仮名表記論攷』(清文堂出版、2001年、第三十回金田一京助博士記念賞受賞)、『文献から読み解く日本語の歴史』(笠間書院、2005年)、『消された漱石』(笠間書院、2008年)、『文献日本語学』(港の人、2009年)、『振仮名の歴史』(集英社新書、2009年)、『大山祇神社連歌の国語学的研究』(清文堂出版、2009年)、『日本語学講座』(清文堂出版、全10巻、2010-2015年)、『漢語辞書論攷』(港の人、2011年)、『ボール表紙本と明治の日本語』(港の人、2012年)、『百年前の日本語』(岩波新書、2012年)、『正書法のない日本語[そうだったんだ!日本語]』(岩波書店、2013年)、『漢字からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書、2013年)、『常識では読めない漢字』(すばる舎、2013年)、『『言海』と明治の日本語』(港の人、2013年)、『辞書からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書、2014年)、『辞書をよむ』(平凡社新書、2014年)、『かなづかいの歴史』(中公新書、2014年)、『日本語のミッシング・リンク』(新潮選書、2014年)、『日本語の近代』(ちくま新書、2014年)、『日本語の考古学』(岩波新書、2014年)、『「言海」を読む』(角川選書、2014年)、『図説日本語の歴史[ふくろうの本]』(河出書房新社、2015年)、『戦国の日本語』(河出ブックス、2015年)、『超明解!国語辞典』(文春新書、2015年)、『盗作の言語学』(集英社新書、2015年)、『常用漢字の歴史』(中公新書、2015年)、『仮名遣書論攷』(和泉書院、2016年)、『漢和辞典の謎』(光文社新書、2016年)、『リメイクの日本文学史』(平凡社新書、2016年)、『ことばあそびの歴史』(河出ブックス、2016年)、『学校では教えてくれないゆかいな日本語[14歳の世渡り術]』(河出書房新社、2016年)、『北原白秋』(岩波新書、2017年)などがある。

「2017年 『かなづかい研究の軌跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今野真二の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
佐藤 優
ピエール ルメー...
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×