さよなら、ストレス 誰にでもできる最新「ご機嫌」メソッド (文春新書)
- 文藝春秋 (2016年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166610983
作品紹介・あらすじ
労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が、平成27年12月1日に施行されました。これに基づいて、各企業には産業医によるストレスチェックが義務付けられます。しかし、労働環境が厳しくなる一方の昨今、チェックを受けて「ストレス・フリー」と診断される人がいるわけありません。結局、「軽度のうつ傾向にある」などと診断されて、いったん診断されれば、それに対応した治療を受けることになります。 しかし、従来のストレス対策で、本当にストレスは解消されるのでしょうか。 スポーツドクターとして著名な筆者の辻秀一先生はこう言います。「世の中にあふれているストレス解消法は、たとえばストレスの海の中をいかに泳ぐか、その泳ぎ方を教えているようなものです。結局、水につかっている状況は変わらないのですから、いずれは疲れ果てて、溺れてしまいます。重要なのは、ストレスの海から陸地へとあがること。そのやり方を教えなくては意味がありません」 ストレス対策として、レジャーやスポーツ、はたまたポジティブシンキングなどをすることは、結局、時間とお金と健康を失うだけという辻ドクター。では、ストレスにさよならできる方法とは……。 お金も時間もかけずに、みんなが「ご機嫌」になる辻先生のメソッドをやさしく解説したのが本書です。ストレスに悩むビジネス・パーソン必読の1冊です。これを読むだけで、あなたはストレスに「さよなら」を告げることができます。
感想・レビュー・書評
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ライフスキル、ご機嫌脳を磨く?
一つ心に残ったのは。感謝の気持ち。相手と接してはなかなか感謝の気持ちになることは難しい。特に相手に避難されたときは。そうではなく何事にも、いつも感謝の気持ちを持ち続けることの方が楽だ。いつものストレスが和らいだような気がする。自律訓練法や瞑想とも少し違う。スポーツ医学の世界から出た心の持ち方。なかなか侮れない。
後日、「17のライフスキル」を気づきノートにメモした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん。。。つまり、意味にとらわれることなく淡々とやるべきことをやろう、と言っているように聞こえる。
仕事とかスポーツならそれで良いのかもしれないが、恋愛のストレスとか、家族関係のストレスでは、そうは単純に行かないよなあ。
意味を考えすぎる
過去や未来に捉われすぎる
それはその通り。 -
【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001687132 -
メンタルヘルスマネジメント系の書籍を読んでいた中の一冊。有名な「スラムダンク勝利学」(自分は未読)の著者らしい。
よく、タイトルだけ威勢がよくて中身はスカスカ、という本があるが、本書はその逆だった。あっさりしたタイトルの割に、非常に興味深い内容だった。この手の本は、「こう考えるようにしよう」「行動をちょっとこう変えよう」というものが殆ど。この本もある意味そうだが、自分にとってはかなり革新的な考え方だった。
本の前半は、そもそもストレスとは何か、なぜストレスが発生するかという説明に割かれる。全体で170Pしかない新書で前半を「概論」に充てたら、たいした主張は無いかも…と思ったが、後半が凄かった。
著者の提唱する「ライフスキル脳」の考え方。ここではポジティブシンキングや「気にしない」、気晴らしをする等の、従来のストレス対策に疑問を投げかける。それらは認知脳的、つまりは対症療法的なもので根本的解決に繋がらない。
「無理矢理ポジティブシンキングをすることに疲れていないか?」という著者の主張にははっとさせられた。本の後半を使って、ライフスキル脳を定着させる考え方・メソッドが紹介される。著者は平易な言葉で、かつ繰り返し説明しているので、自分のような専門知識の無い者でも理解できる。ただ、真に意味するところを汲むには、何度か読み返しが必要。著者も言っているが、この領域に至るには一定継続し、定着させるための試みが必要となる。
まさに目から鱗という感があった。定期的に読み返し、ライフスキル脳を持って「今に生きて」いきたいと思う。 -
【Entertainment】さよならストレス/ 辻秀一 / 20170524 (50/646) <232/77940>
◆きっかけ
・日経広告
◆感想
・メタ認知が大切、そのためのマインドフルネスは日々実践したい。
◆引用
・本当はどんなことにも意味がついいていないにも関わらず、意味づけのシールを張り続けている。それ自体が、とらわれの状態で、フローな自然体(ご機嫌、ゆるがず、とらわれず)ではなくなっている。
・ライフスキル1:自分の心は自分で決めると考える!
機嫌が良くなるシチュエーションをイメージするのではなく、機嫌がよければどうなるかを考える。
・ライフスキル2:ご機嫌の価値を考える
口に入れる食物で体ができるように、耳に入れる言葉で心ができる。言葉の使い方三つあり、①認知的に相手のために言葉を選らんで使う、②相手への配慮と同時に自分への配慮をしながら言葉を選ぶ、③自分の心のためだけに言葉を使う。ストレッサ―によって脳が暴走しているときに、心の状態を落ち着かせるために自分自身にかける言葉。
・ライフスキル3:自分の心のためだけに言葉を選択すると考える!
やるべきことは、ストレッサ―などの外科医の事象によって決定しなければならないが、それを遂行する自分自身の心の状態は自ら作ることができる。
・ライフスキル4:表情や態度を選択すると考える!
思考にはご機嫌を作るパワーがある。自分自身への気付きがご機嫌マネージメントの始まり。例)機嫌が悪い、不機嫌、等々意味付けをしている自分に気づく、不快対策をしている自分に気づく。そして、そもそも意味なんてないと考える。そうすることで、意味づけで振り回されていたストレス状態がかなり鎮静化される。
・ライフスキル5:意味づけした自分に気づく!
・ライフスキル6:そもそもすべてに意味はついていないのだと考える!
・ライフスキル7:過去や未来に暴走している自分に気づく
・ライフスキル8:今「を」生きる、のではなく、今「に」生きる
・ライフスキル9:文句や言い訳している自分に気づく!
・ライフスキル10:理由なくくただありがたいと考える!
=>自由だからフローになれる
・ライフスキル11:得意なことで心を作ろうとしている自分に気づく!
・ライフスキル12:好きなことを自由に考える!
・ライフスキル13:結果の楽しさに依存している自分に気づく
=>楽あれば苦ありは妄想。
・ライフスキル14:一生懸命を楽しむとただ考える!
・ライフスキル15:いつも同じ居心地のよい檻にいる自分に気づく!
・ライフスキル16:いつもとは違うことに勇気をもってチャレンジしようと考える!
・ライフスキル17:もらうことに暴走している自分に気づく!
・ライフスキル18:与えるとただ考える!
・ライフスキル19:結果エントリーの自分に気づく!
・ライフスキル20:まずは心エントリーと考える!
・ストレス対策よりもご機嫌マネージメント
・人生の質に目を向ける
・バイブレイン=認知脳(考える力、実行する力)+ライフスキル脳(切り替える力)、をバランス良く。量と質。見えるものと見えないもの。外科医と内側。結果と過程。物質と心。 -
特に書くほどのことはなし。
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【誰でもご機嫌になれる最新のメソッドを紹介!】毎日、あなたを襲うストレスの洪水からフリーになるにはどうしたらいい? スポーツ心理学の第一人者が最新のメソッドを教えます!