僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)

  • 384人登録
  • 3.87評価
    • (17)
    • (29)
    • (19)
    • (2)
    • (1)
  • 42レビュー
  • 文藝春秋 (2017年2月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166611188

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 久々にワクワクする新書

  • 何においても、まず、とても読みやすい。
    新書とは疎遠の人間でもサラサラ〜っと読めてしまう。特に聞き手や対談相手に生物寄りの研究者の先生が多いこともあって、高校生物程度の知識がある人ならなおさら読みやすいのではないかな(少なくとも生化学をかじった私にはストンとくる話が多かった)。
    あと、帯の先生方の笑顔がとても良い。私はタイトルよりも、聞き手よりも、対談相手よりも、なによりも帯に惹かれて買ってしまった。いい買い物だった。

  • 各界を代表する人物がそれぞれの人生を振り返り語った講演の記録。
    羽生氏や是枝氏の章を読んでいて、先入観を捨てて、思考の枠組みを限定しないで物事を考えることの重要性を感じた。しかし、それは自分の中にしっかりとした思考の軸があるからこそ可能になるわけだが。
    そして「何者」でもないということは、逆に言えば「何者」にでもなれる可能性があるということだから、それを実現するために、自分のやるべきことを見極め一つずつこなしていこうと思った。

    「クリエイティブなことをしようと思ったら、先入観を完全に頭の中から消し去るのが理想です。それが難しくても思い込みはとりあえず脇に置いて、様々な可能性を排除することなく、まっさらな状態になってどう見えるかを考える。それが、新たなものを生み出す第一歩になるのではないでしょうか。」
    「先入観が崩れないとワクワクしないんです。映画監督がそういうものなのかどうかはわかりませんが、今、何かおもしろいことが起きた、おもしろいことが生まれていると感じる反射神経や動体視力がカメラマンに必要なのは当然ですが、実は監督にこそもっとも求められる能力ではないかと思っています。」

  • 159.7||Y34

  • 「どこかで聞いたようなタイトルwww」と、最初はちょっと侮っていたけれど、とてもおもしろくていろんな示唆に富んでいた。なるほど、このタイトル以外あり得ないよなぁ。永田先生の思いが伝わってくるようだ。
    図書館で借りて読んだけど、買おうかな。

  • 講演会を聞いているイメージで、読み進められた。
    仕事に悩んだ時に読み返したくなる。

  • 山中さんと羽生さんの部分を読んだ。本のテーマとしては、この人たちも同じ人間なんだ、と親近感を持ってもらうところに目標があったようで、確かに、山中さんは偉人伝を読んだ時のような別次元感はなく、自分も、、、という気持ちになったが、羽生さんはやっぱり異次元だった。

    両者とも、それぞれの専門領域で見つけた勘所を語っていて、とても勉強になった

  • 企画意図としては、それぞれの世界において凄まじい業績を残した人も若い頃は「何者でもなかった時代があるんだよ」という話伝える・・・ことなんだろうけど、通して読んでみると逆にみな「何者でもなかった時代から、何者かになるための条件」みたいなものをもっているんだな・・・ということを感じてしまい逆にやる気がなくなってしまうのではないかと心配になってしまった。

    例えば、将棋の羽生善治。彼の場合、中学生でプロになっているので「何者でもなかった時代」というのは極めて短くて、せいぜいプロになるまでの小学生の数年間の話と奨励会の話ぐらいである。企画本来の意図としては「小学校から血の滲むような努力をして・・・」みたいな話をしたほうがよいのだろうけど、羽生さん自身もたぶんそんな意識はないし、何せ飄々として語り口でかたっているので、出てくる感想は「羽生さんは全く疑いもなく天才だった」という感想である。

    また、この中で一番共感を得られる可能性が高いのはおそらく是枝監督だと思うのだが、それでも「何者でなかった時代」から、テレビ制作業界においては伝説的な会社であるテレビマンユニオンからキャリアをスタートしているわけで、なんというか十分に「持てる者」だったんだな・・・という感想になってしまう。

    なので、本書は企画意図はどうあれ、結果的には「何者でないが、これから何者になりたい人」に向けてよりは、現在「何者でもないが、少しでも何かをつかみたい」人に向けてのメッセージになっている。例えば、羽生さんのこんな一言なんか、まさしくビジネスパーソンにぴったりだ。

  • 「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」 山中伸弥 羽生善治、是枝裕和、山極壽一、永田和宏
    ------------------------------------------------------------
    京都産業大学での講演・対談シリーズ「マイ・チャレンジ一歩踏み出せば、何かが始まる!」。どんな偉大な人にも、悩み、失敗を重ねた挫折の時があった。彼らの背中を押してチャレンジさせたものは何だったのか。
    「BOOK」データベースより
    ------------------------------------------------------------
    すごい人たちの講演と対談をまとめたものです。
    山中伸弥さんと羽生善治さんが何となく好きなので買ってみました。

    この講演・対談は大学で行われたものだそうです。
    講演・対談の趣旨としては、
    『最近の大学生たちは「あの人と自分は最初から違う人種」とか「あの人は特別だから」というある種の線引きを最初にしている。
    なので「あの人のようになりたい」とか憧れをもつこと自体少なくなっているように感じられるけど、実は一流の人たちも自分たちと同じような人間で自分らとそんなに違わないんだよということを、若者にも知ってもらいたい』
    みたいな感じです。

    最近の若者が、っていうわけでもないと思うけどね。。
    最近の若者をうみ出してきた最近の中高年がこういうおまじないを唱えて生きてきた結果、最近の若者がそれを受け継いでるだけで。。。
    年齢問わず、今を生きる多くの人がある程度は当たり前に持ってる考え方なんじゃないかしら。

    「あの人と自分は最初から違う」っていうのは真実でもあるのだが、都合よく線引きするにとても便利な言葉だと思う。
    「あの人と自分は最初から違うから、自分には無理」という思考をいろんな場面で使うようになっちゃうと、あんまりよろしくはなさそう。

    あと、相手が芸能人だと「芸能人なんだからこれくらい言われるの当然」みたいに、芸能人特別枠でバッシングすることもよくある気がする。
    けど、私はこれも個人的にあんまり好きじゃない。
    なんか、自分と違う枠で都合よく扱って、大事なことが色々見えなくなったり気づけなくなってく気がして。。
    こないだワイドなショーで髭男爵の人が、一般人から浴びせられる辛口評価にたいして
    「その厳しい目、自分自身の人生に向ける勇気ある? あるんやったらいいんですけど」 
    って言ってたんだけど、それよね。
    なんか、他人を別枠扱いにして、自分自身のいたらなさや努力不足から逃げてんのはあんまりかっこよくないなぁと思うのよね。
    まぁかといってストイックに生きるのはしんどいし、適度に活用するくらいならアリだと思うけどさ~。私だって時々「あの人は最初から違うわ」とか言うし。
    ただ、使いすぎには気を付けたい。


    話は戻りますが、本の内容について。
    講演や対談を本におこしたものなので読みやすいです。
    すぐ読めます。
    そんで、グッとくる一言も多いです。
    経験値をたくさん積んでる人は、経験値を集約して、極めてシンプルな理論を確立させてるなぁ、というのを全体を通して感じました。
    またこのシンプル理論がなんともいい具合に響くのだ。
    こういうシンプル理論は、40年近く生きてきた普通レベルの私でも多少あるんだけど、バラバラしてたいろんな経験とか知識の集合の中から共通項を発見するってなかなか面白いのよね。
    世の理を発見した気になる、みたいな?
    学者さんに将棋の名人、映画監督などジャンルは違うけど、その道を極めた人の話は面白い。
    世界に名を成すような人だけでなく、近所のママ友とか、別の職種の友達とか、普通の人たちでも、話してみるとその人なりの仕事論とか、その人が見つけた真理とか垣間見えるときがあってすごく面白いなぁと思う。
    偉人じゃなくてもさ、人の生きざまを知るってのはそれだけで面白いもんですよね。
    家族も同じで、親の生きざまも意外と知らないから、年取ってから若い頃の話を聞いて新発見することもあるし。
    うちのじいさんに至っては、亡くなってから実はバツイチだったって聞いて家族一同びっくりだもんね(笑)
    この本のなかではそこまで各自の人生を掘り下げてるわけでもないので、「こんなすごい人も実は若い頃は普通だったんだ」と思うにはちょっと物足りない感はあるんだけど、でもやっばその人の人となりを知れるので面白いです。

  • いい本。学ぶことが楽しく感じられる。
    高校生のころにこういう本に出会いたかったな。

全42件中 1 - 10件を表示

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)のその他の作品

山中伸弥の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
村田 沙耶香
宮下 奈都
又吉 直樹
瀧本 哲史
有効な右矢印 無効な右矢印

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)はこんな本です

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)の作品紹介

どんな失敗をしてもいい。学生時代にやった失敗は絶対に無駄にならない。――第一章・山中伸弥ある種の小さな挑戦とか、冒険、あるいは身近で未知なるものに出会うという機会を求めていくことは、非常に大切なのではないかと思います。――第二章・羽生善治僕はこの仕事を始めたころ、なぜ撮るんだろうという、すごく根本的なことで悩んだことがありました。――第三章・是枝裕和自分にしかできないことは何だろうと、思っていたほうがいい。あなたというのは、この世にひとりしかいないんだから。――第四章・山極壽一あんな偉い人でも、なんだ自分と同じじゃないかということを感じ取ってほしい――永田和弘

ツイートする