スマホ廃人 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166611263

作品紹介・あらすじ

10代のスマホ普及率は9割を超え、シニアでも約半数が活用するスマートフォン。圧倒的な便利さから「手放せない」人が多いのではないでしょうか。しかし、その裏には、「手放せない」のにはたくさんの理由があることが、綿密な取材から明らかになりました。■スマホに管理される子育て・母子手帳がアプリ化。子育ての相談はAIが24時間体制で応じてくれる・アプリが授乳のタイミングをお知らせしてくれる。子育ての悩みは掲示板へ・母親の目線を集めたい子供を描いた絵本『ママのスマホになりたい』がヒット■がんじがらめの学生生活・風呂の間も、寝るときも……すぐに返事をしなければならない「LINE」の恐怖・グループから外されたらいじめがスタート・「直接殴るのは怖いけど、LINEなら『死ね』って言えちゃう」手軽さ■たこつぼ化するコミュニティ・ソーシャルゲームの中だけでは「勇者」でいられるという孤独・ゲームコミュニティーの居場所を維持するために課金を続ける人々■いじらせ続ける、その秘訣・動くモノを追いかけてしまう人間の心理・トイレまでスマホを持っていく人の数とは?廃人にならず、賢くスマホと付き合う方法とは何か? スマホの論点が分かる一冊!◆◆目次◆◆◆第1章 子育ての異変授乳アプリに管理される母親一〇〇万の「赤ちゃんマーケット」が生み出される鬼が

感想・レビュー・書評

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  • スマホに依存している方が圧倒的に増えている中で、頭では分かっていてもやめられない実情がありましたら。
    スマホ脳で有名なアンデシュ•ハンセンの本なども含め、どれだけ害があるのか?なぜそのようなマイナスの効用をもたらすのかを感覚ではなく理論で知ることは自分にとって可視化できるきっかけとなりました。

  • 「ママのスマホになりたい」

     シンガポールの小学生が作文に書いたこの言葉…みなさんは、この言葉の意味が分かりますか?
     彼のママは日々スマホに夢中。スマホに自分がなればママに見てもらえる、だからスマホになりたいと彼は作文に書いたのです。これは、シンガポールの子どものみならず、今の日本の子どもたちにも重なる部分があるのかもしれません。
     スマホネグレクトという言葉を提唱している人がいるように、親自身もスマホとの付き合い方を考えなければいけない時にきているのだと考えさせられました。

  • いましめとして本棚においておく

  • スマホ依存のチェックリストと、なぜ依存するか書いてあるのがよかった。

  • 育児アプリとかゲームとか、自分がやらない興味ない系のものは全く知識が無かったのでとても参考になった。自分の子供が育児をする頃にはまた変わっているんだろうなぁ。

  • 子育てアプリ
    スクールカースト
    ソシャゲ廃人
    トイレにスマホ

    「たまに当たる」から依存が強まる。

    高齢者のスマホ中毒
    麻雀、ゲーム、アダルトサイト

    主婦のスマホ中毒
    ポイントサイト

    就職活動にもSNS

    韓国はネット依存先進国

    子にスマホを与える親の責任

  • 出先で用事まで時間があったので、近くの図書館で目についた本として読了。
    子どもからティーンエイジャー、親世代や高齢者まで幅広い年代や属性におけるスマホ利用の現状が記されている。
     ソシャゲにのめりこんで生活が破綻しているといったわかりやすいエピソードや、育児の最中にSNSに気を取られて我が子の泣き声も気にとめられないといった生々しいエピソードなどがあり、スマホの魔力を改めて実感できた。
     特に、スマホとは縁が遠いように感じられる高齢者であっても、ひとたび使い方を覚えてしまえばなまじ時間があるために四六時中スマホに向かってしまう可能性があるというのは興味深かった。
     恐ろしいと思う反面、高齢者×スマホ(or ディジタル)での新たなビジネスの可能性も頭の隅に置いておこうと感じた。

  • スマホによる対人関係の希薄さ、欲や怠惰など人間の虚しさを感じる書籍だった。
    スマホは便利な反面、これでいいのかと疑問に思う。5年前の書籍だが、今の状態はもっと深刻なのではないか。
    悪い面にフォーカスしているが、そういう現実があることを知れてよかった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685512

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著者プロフィール

ジャーナリスト。家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに取材。豊富な取材実績と現場感覚をもとに、多数の話題作を発表。出版のみならず新聞連載、テレビ出演、講演会など幅広く活動する。
主な著書に『スマホ廃人』(文藝春秋社)、『ルポ 居所不明児童~消えた子どもたち』(筑
摩書房)、『ルポ 子どもの無縁社会』(中央公論新社)、『子どもとスマホ~おとなの知
らない子どもの現実』(花伝社)など。日本文藝家協会会員。
公式ホームページ https://ishikawa-yuki.com/

「2018年 『人生を豊かにするスマホとの付き合い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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