軍人が政治家になってはいけない本当の理由 政軍関係を考える (文春新書)

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著者 : 廣中雅之
  • 文藝春秋 (2017年10月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166611447

軍人が政治家になってはいけない本当の理由 政軍関係を考える (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • 読みやすく、分かりやすい本だった。
    ちょっぴりほめ過ぎ?みたいなところもあるにはあるけど、完璧な本なんてないのだし、自分が勉強すればいい話なのだ。
    よくある、言いたい方に誘導するためというのがよく分かる軍事ものとは違い、システムの作りや考え方が説明されているから、すっと入ってくる。変に数字化され羅列されるより、納得できるのは、数字遊びを知っているからだろうか(笑)

    この本を読むまで、正直なところ、文民統制とはこういうものなのだ、という事が、私も分かっていなかった。
    民主主義についても、その一端を垣間見れて、今の日本の民主主義はまだまだなのだと思った。というか、民主主義を勘違いしていた。怖い怖い。
    こういう本をきっかけにして、軍隊と政治の関係を学びたくなるから、もっと読まれればいいのになと思う本。

  • 政軍関係の説明に関しては最終的に属人的なところにいってしまうところはまあ対象となる関係が限られるから仕方ないのだろうか。自衛隊OBだからか、しばしば他の自衛隊OBに対して評価が甘いように見えた。

  • 憲法改正も視野に入り、いよいよ自衛隊の存在を顕にする時期が近づいているのだと思うが、その際にとても重要なのがシビリアンコントロール。そのシビリアンコントロールも広く言うと「政軍関係」という概念の一環であるらしい。

    政軍関係とはこの本によると「専門家集団である軍隊の国家機構の中における明確な位置付け、専門職としての軍隊と軍隊が守るべき国民との一体感、政治指導者と軍隊の指揮官の間の相互理解、政策決定過程における政治指導者と軍隊の指揮官の率直な意見交換、政治指導者による最終的な政策決定に対する軍隊の指揮官の徹底的な服従および政策決定の過程と結果についての国民に対する説明責任の全て包含するダイナミックな相互関係」とのことらしい。概念で言うと以上なわけだが、それが実際に運用されることに難しさを古今東西の具体的な事例-マーシャル、マッカーサー、パウエル、マレン、来栖・田母神両幕僚長-を通じて諄々と説いていく。
    このタイミングで非常に勉強になる本だった。

    どなたからの献本なのだが、分からなくなってしまった。ここでお礼を申し上げたい。

  • 【憲法改正前に必ず論議すべき重要課題!】マッカーサーはなぜアメリカで嫌われたのか? 民主主義国家にとって政治と軍事の関係はどうあるべきかを日米英の歴史から考察する。

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廣中雅之の作品

軍人が政治家になってはいけない本当の理由 政軍関係を考える (文春新書)はこんな本です

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軍人が政治家になってはいけない本当の理由 政軍関係を考える (文春新書)の作品紹介

憲法改正を争点に総選挙が行なわれようとしている。安倍内閣は、9条に自衛隊の存在を明記することを目論んでいると言われる。それはそれで必要なことかもしれない。しかし、その前に議論すべき重要な問題がある。わが国は戦後70年以上にわたって、自衛隊を「軍隊ではない」としてきた。その反動で、国民は軍事的な問題を考えることから隔離されてきた。民主主義国家における政治と軍事の関係――欧米諸国でさえ、この問題は常に緊張感をもって、日々研究されている。われわれは、その修練なしに、いきなり軍隊を持ってはいけないのである。 筆者は、東日本大震災のとき、統合幕僚監部運用部長という、自衛隊の作戦全体を考えるポジションにいた。そして、自衛隊の使い方をまったく理解していない政治家とのやりとりに、疲れきった経験をした。その体験からスタートして、アメリカ、イギリスで研究を続けた成果が本書である。 栗栖弘臣統合幕僚会議議長の解任、田母神俊雄航空幕僚長の解任、スーダンPKO日報事案、ダグラス・マッカーサー連合国軍最高司令官の解任、ジョージ・マーシャル元帥とフランクリン・ルーズベルト大統領の信頼関係、コリン・パウエル米統合参謀本部議長の湾岸戦争における判断、アフガン増派問題におけるマイケル・マレン米統合参謀本部議長の悩み、リビア、シリア内戦におけるディビッド・リチャーズ英統合参謀総長の判断、東日本大震災における折木良一統合幕僚長の判断など、生々しい具体的事例をもとに、理想的な政軍関係を提案する。

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