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みんなの感想・レビュー・書評
図書館の本
出版社/著者からの内容紹介
近来まれに見る精神宇宙のサスペンスドラマと評された表題作のほか、赤い広場の女、バルカンの星の下に、弔のバラード、天使の墓場を収録して、著者の"初心"を鮮かに示す短篇集。解説・佃実夫
昭和40年代に書いた短編集。
早稲田露文科を出た筆者は、デビュー当時はその影響を色濃く受けてたんだろうなあ。
その後の作品とは毛色がまた違ってるのも後の経歴からか。龍谷大で学ぶっていい。自分もやりたい。
が、ロシアとか東欧の話って、どうしてこうも憂いを帯びているんだろう。常に劣等感があるのかな
五木さんの作家としての良質の部分を感じる小説です。シンプルなストーリーの中に作者の観察眼、芸術家の良心を描いています。
それで、この良さが、この小説のドンデン返しを、良い意味で裏切っています。
相手がユダヤ人と聞いたことで、突然不能になるような人々の内面は論理としては判っても、とうてい理解できない世界だった。
どうして日本人はユダヤ人を嫌わないのかしら? さあ、これまで考えてみたこともなかったんだ。
明治百年、ロシア革命五十年さ、ソビエトだってどんどん変わる
それが当然だよ。革命も戦争も、もう昔の話になってしまったんだ。
過去をもっていない人間や国家があると思うかね。そんなものはありはしない。存在するのは、それにこだわるか、こだわらないかの差だけだ。
直木賞受賞の表題作を含む全5篇を含む短編集です。それら全てに共通していたのは、最後に重たく悲しい事実を読者に突きつけて終わるという手法でした。青春小説である「青年は荒野をめざす」を読んで以来、一度読んで見たいと思ってた小説だったので、それだけに全体的に暗い印象を受けました。






