歴史を紀行する (文春文庫 し 1-22)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105228

感想・レビュー・書評

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  • 18/8/31読了、星もう一つ追加で。

  • 戦国

  • 山内さんとか大久保さんとかいいね。

  •  歴史を趣味として生きるのもまた楽しいものです。歴史好きとは、どこまで真実を突き詰めることが出来るかに快感を感じているのでしょう。歴史を知れば知るほど枝葉に広がる知識は膨大な量になる。作家はそれを小出しにしてわたしたちに見せてくれる。

  • 著者の昭和43年の随筆。東名高速が岡崎までしか開通していないなど、各地を巡っての描写が時代を感じさせる。著者のように、豊富な知識をもちつつ歴史風土にふれる旅をしてみたいなあ、と思う。一方、地域の風土や歴史的な痕跡が失われつつある中で、著者が四十年以上前に味わった雰囲気を今も味わうことができるだろうか、と一抹の寂しさも感じた。

  • 司馬遼太郎が日本の歴史を作った地域を巡る。維新の立役者である薩長土肥に敗者となった会津・南部、その他京都・大阪、滋賀、金沢、岡山、三河等。今年の大河ドラマ「八重の桜」は会津が舞台でで、今ちょうど戊申戦争を放映中。前に会津に旅行に行った時に入った戊辰戦争の資料館の解説があまりに生々しく、「まるで最近の出来事みたいですけど?」と思ったほど。「朝敵の汚名」のような言葉がまだ現役というか。鹿児島に行ったときにタクシーの運ちゃんがいきなり西郷さんの話を始めたのにも驚きましたが。

  • 司馬作品にはあまり出てこない、盛岡の歴史に触れ、そういう人文だったのかと唸った。
    今度、日本国内旅行行く時、これらの知識があればものすごく楽しめると想う。

  • 歴史において特徴のある役割を果たした地域をめぐる紀行文。同じ日本でありながら、幕末においては、その地域性が人間の特性となって現れていた。鹿児島=西郷隆盛とステレオタイプにされがちだが、これらの考えを風土や藩の政治と歴史の特徴から紐解くと非常に興味深い。時代の変わり目の若者たちは、狂気とも言える危機意識で、全力疾走していたことがわかる。凄まじいまでの熱が感じられる。

  • 日本各地の風土と歴史を結びつけた12の紀行文。歴史に強く影響を与えた高知や鹿児島といった有名な地があげられた中で、岡山、盛岡といった歴史的には少しマイナーな土地の話が、新鮮でおもしろかった。「街道をゆく」シリーズにも食指が動いた。11.10.10

  • 風土論的発想ありやなしや。いくつかについては自分も旅をし、またはその郷土出身者との付き合いで筆者と同じ事を感じていた。きっと他の土地についても、ここに書かれている事を感じられるのではなかろうかと思う。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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