新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫) (文春文庫 し 1-67)

著者 :
  • 文藝春秋
4.11
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本棚登録 : 12389
感想 : 1101
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105679

感想・レビュー・書評

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  • まだ序章で物語の展開は柔らかいところがあるけど、
    ペリー来航のくだりはとても動的で胸が躍る。

  • 痛快です!司馬遼太郎大先生の語り口もさすが!これまで読まなかった自分を後悔してしまいます。幕末の大激動の時代をまだまだ読めると思うと、楽しみです!

  • 現代語でないものがたまに出てきますがスラスラと読めました。竜馬はモテます。女にばかりでなく男にもモテます。なんでだろ?読者もみんな竜馬好きなんでしょ?僕には竜馬の魅力がまだよくわかりません。

  • わたしが親しんできた「小説」とは違うもの。

    手に取った5年前は難しくて読めへんかったけど、今改めて読むとなんて面白いんやろう。

    語り口も時代設定の知識も文体も新しい。今のわたしには、新しい。

    登場人物の描写が細かくて、それがまたいい。

    そう、こんな人いるよね。そう、わたしもこんなことを考えていたの。それをこんな風に言葉に置き換えることができるのね…

    知らない時代の風に吹かれてる。大げさかもしれないけど、そんな爽快感がページをめくるごとに味わえる。

    この本を面白いと思えるようになったんやなぁ…うん、年を取るって悪くない。

  • あまりに人気があるのでへそ曲がり的な気持ちで読むのを避けてきた坂本竜馬。
    読み始めるとそんな屈折した気持ちはどこへやら、やはり魅力的な人物ですね。
    遠回りしたお陰で同時代の周辺事情に関する知識が増えたので、結果的には一層楽しむことができそうです。

  • ★桂小五郎との出会い。痛快。

  • 坂の上の雲の文体がどうしてもハマらなかった自分が、司馬遼太郎作品に戻れた本。これは読みやすい。

  • 桂小五郎に桃井春蔵登場での公式試合中にて勝利するまでの第一巻。竜馬の青春を活き活きと描いており、誰からも愛されるその人柄を全面に押し出した内容で、女性に対する純真や漠然とした将来に対する心持ちが見え隠れする。台詞中心であるせいかとても読みやすい。脇を固める有名人達との絡みのエピソードはとても興味深いです。

  • 当初これは☆5だなと思ったのだが、作品として面白かったのか素材が面白かったのか考えたところ、恐らく後者だったので☆は4つにしておいた。


    ・作品として

    そういえば私は歴史小説というものをかつて読んだことが無い気がする。
    これを読んだ経緯は、友人に「『峠』を読め。でもその前に『竜馬がゆく』を読め。」と言われたことによる(この後もいくつかスケジュールされたが、酒の力で忘れた)。
    色々なところで推薦されている作品であることもあって以前から積読リストには載っていたのだが、このリストは消化よりも増殖の方が早いので、何だかんだ読めなかった可能性は否定できない。
    結果としては彼のお陰でいい作品を読ませてもらった。

    閑話休題。

    この作品の評としてしばしば挙がっている様なので歴史小説の特徴という訳ではないのだろうが、この作品(というか司馬遼太郎氏の書き方?)、纏まりが無い。悪い様にしか聞こえないが、そういう意味ではなく、あくまでも特徴として。
    本筋を追っているところでガンガン余談を入れてくる。出てきた脇役や土地の細かい背景を述べる様なレベルではなく、自分の取材旅行時のエピソードまで入れてきたりする。
    そして繰り返しが多い。同じ話が3回も4回も出てくることは珍しくない。「以前にも書いたが~」という前置きがあるところもあるので、案外普通に書いてて忘れているのではと思ってしまう。
    こういった特徴は言わば「飲み屋で調子に乗って話している」様で、書いている方が乗っているのが分かる。
    読みづらいのではと思うかもしれないし実際にそういう側面が無いわけではないが、著者が乗っている方が面白いものである。


    ・素材として

    坂本竜馬という男の異質っぷりが最初から最後まで展開される。
    幕府偉い、殿様偉い、というガチガチの封建社会(しかも竜馬の出身の土佐藩は階級差別が他藩以上らしい)の中にあって、その価値観を全く寄せ付けずそんなものクソ食らえと言わんばかり、というか実際に言い続けて結局その制度を崩壊させてしまう。
    序盤こそ剣術は一流のただの変人といった体だが、全国を股に掛け始めるやその変人部分が具体的行動と結びつき、独創的としか言いようの無い成果となっていく。時代を変えるというのはこういうことなのだろう。しかもその倒幕すら、彼にとっては真の目的でも何でもないのだ。
    本当にこんな人物が現存したのか?と思うこと百度とは言わないが、二十度は少なくともあった気がする。歴史小説の最高の素材の一つだろう。

  • 以前から興味があったけど、全8巻ということでなかなか手を出しずらかったですが、覚悟を決めて読み始めました。
    司馬遼太郎の作品はどれも面白いですが、時代ものをあまり読まない私としては多少とっつきにく印象がありました。
    しかし、読み始めてみると他の作品より読みやすく、すらすらといけてしまいます。これなら途中であきずに最後までいけそう。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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