新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105723

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新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • ☆は5つ

    1月14日ミシガン州都デトロイト・メトロポリタン空港から、セントレア中部国際空港へ向かうデルタ航空DL629便の機内で読了した。

    同便ボーイング747型機はほぼ満員のお客を載せて12時間を超える飛行を行う。通称ジャンボジェットと呼ばれるこの747型機はハッキリ言ってもう基本設計が古い。機内はとにかくできるだけ沢山の人を乗せられる目的だけで造られている様に思われる。つまり人には全く優しくない。ジャンボのエコノミークラスシートに12時間以上座っているのはとてもキツイ。

    しかしリーマンショック以降に発令された社内ビジネスクラス利用規制はそのままづっと現在にまで至る。果たして我々一般のサラーリンマンが、またビジネスクラスを利用しで空の旅ができる様になるのはいつの事であろうか。

    いや、まったく本の感想にはなっていなかった。感想なんか書かなくても司馬遼の竜馬は面白いきに読まないかんぜよ。
    わはは。すまんこってす。すごすご[m:237]。

  • 長州でクーデターが起こり、佐幕派が粛清され、また勤皇党が勢力を握る。竜馬はまず、薩摩を懐柔する。第二時長州征伐に向け、幕府が動き出すが、遅々として進まない。特に薩摩は第二時征伐には、それは徳川の私闘であるとし、参加を拒んだ。且つ諸藩も戦費がまたかかるので、余り積極的ではないと言った状況。幕府は諸藩に金を出させ、且つ兵隊を出させて戦をしようとするが、ご威光が過去の栄光に成り下がっていて、中々そうはいかない。そして、のろのろしている間に、長州は着々と戦争に備える。その準備には竜馬の亀山社中が活躍する。長州の武器の買い付けに同行し、価格、量等相談にのった。ここに後の伊藤博文が出てくる。長州の武器入手に大いに助けとなる。また、感謝される。が、買い付けに同行しただけなので、商売した訳ではなく、条件も後で反故にされ、恩だけを売った形となり、社中の運営には余り寄与しないのが、至極残念。また、買い付けに協力した饅頭屋も後に切腹する。社中では、戦でなく、人が死ぬ。折角手に入れた船が難破し、溺死。竜馬は泣くに泣けなかっただろう。人に任せると言う事は、社長業として必要な事ではあるが、やはり、割り切れないモノがあるはずである。後に資金繰りがつかず、社中を解散しようとした時も、皆に止められ、皆に協力を得て凌ごうとする。良い社員に恵まれ、良い会社の資質を手にしている。
    竜馬は、薩摩に株主になってもらい、先に船を手に入れる算段を付ける。そこは商売人の本領発揮と言ったところ。薩摩もいちいち文句は垂れない。薩長の同盟も薩摩に打診し、長州に話をし、それぞれに進めて行く。どうして犬猿の仲の薩長が手を結ぶ運びとなったかを表現するのは難しいと著者も言っているが、それがなったのだから、すごい。また、成る直前の意地の張り合い等、面子で生きている侍は難しい生き物なのだなあと感じた。設立後、竜馬は寺田屋で危機に瀕するが、何とか逃げおおせて、薩摩に匿われ、療養をする。長州は幕府と戦える力を手にし、また、薩摩を戦争に参加させず、いよいよ長州との戦が始まる。長州は死力を振るって戦い、竜馬は海から参戦する。幕府軍を破り、(幕府軍は余りやる気がなさそうではあるが)軍令老中小笠原を撤退させ、幕府に勝つのであった。

  • 文明を切り開き、諸外国からの侵略を防ぎ、平等に渡り合っていかなければならない、そんな「日本」を実現するために、徳川家の保身を第一に考えている幕府を倒して新しい世の中にしなければいけない。
    そのためにキーとなる長州と薩摩の2大藩。
    互いに憎しみ合うこの2藩の調整役として、遂に薩長同盟を制約させた竜馬。
    そして直後に襲い掛かる寺田屋騒動。
    歴史のターニングポイントがここにあります。

  • 大志のために情勢をみつつ待つことも大事
    時勢の情報を正しく掴んでいる人を見極める
    この時代には日本人の概念も浸透していなかった
    決断できる人を丁寧にわかりやすく説得する
    大志も一発では上手くいかずとも、細かい事を積み上げて物事を動かす
    上手く行きそうでも、様々な思案の後に行きつ戻りつでようやく物事は進み出す

  • p.224竜馬が伏見寺田屋での一泊で同行の長州藩士に語った言葉
    「生きるも死ぬも、物の一表現にすぎぬ。いちいちかかずらわっておられるものか。人間、事を成すか成さぬかだけを考えておればよいとおれは思うようになった。」

  • 薩長同盟から第二次長州征伐へ。龍馬一世一代の大仕事をやってのける様と、最大の危機。そして、時代そのものの潮の流れすら変えていく。まぁ、シリーズ中、一番盛り上がる巻ですね。

  • 寺田屋襲撃、薩長同盟、おりょうとの結婚などの時代背景とともに竜馬の成長ぶりが感じられました。 短い期間でこれまで進むことが出来るもの、何かを目標にした人が進む道だと感じます。 
    また、人を惹きつけられる人望も、龍馬が実際に色んな場所へ出向いて話をしているから信頼も得られるんだなともわかる1冊です。

  • 舞台は長崎に移り、亀山社中結成!薩長同盟、寺田屋事件と龍馬の大活躍が続く。この襲撃時に龍馬は刀を抜いていない。何故か?

    薩摩藩邸に担ぎ込まれ、その後おりょうと新婚旅行に薩摩藩へ。

    国政が変わる中、おりょうさんの面倒も見なくてはならない龍馬はの長崎での苦悩が少し可愛らしい。

    そして、いよいよ幕府の長州征伐が始まる。

  • 竜馬、結婚しちまったな。お元さんの方がいいがしょうがない。お元さんのしゃべる言葉は長崎の方言なのか?可愛いな。やっと薩長が手を結んだ。いよいよクライマックスだ。

  • ようやく薩長同盟成立。おりょうとの新婚旅行も成った。それにしても寺田屋捕物のときになぜ竜馬は刀を抜かなかったのかなぁ。

  • 時代小説の名作(代表作、入門の一冊)。

    竜馬は釈迦も孔子も尊敬しなかったが、ふるい哲学者の中では老子と荘子を尊敬していた。なにごとも自然なるがよし。

    おもしろいぜよ。

  • 読み始め…10.8.17
    読み終わり…11.3.19  ・・オットの本棚より・・

    レビューは最終巻 8巻に書きました。

  • 遂に薩長同盟。たらしめたのは、竜馬の時勢を見る能力の高さと、思想ではなく実利をもって亀山社中を介した同盟まで結びつける当時では異端な発想の転換によるものである。

  • ああ面白い。奇兵隊山県狂介、長州藩桂小五郎、高杉晋作、三吉慎蔵。土佐中岡慎太郎、薩摩藩大久保一蔵、西郷吉之助、小松帯刀。乙女姉に手紙を書かずばなるまい、亀山社中、饅頭屋近藤長次郎、陸奥陽之助、薩長連合成る。グラバー、伏見寺田屋捕吏。おりょう妻に。長州征伐、海戦。

  • 幕府の偵吏は、寺田屋とこの藩邸を重点に見張っているのだ。使いを走らせて着物をとりにゆかせるなどはとてもできない。第一、寺田屋のお登勢は竜馬と慎蔵がこの藩邸でぶじだということも、確かめ得ずにいるのだろう。連絡は断絶しているといっていい。「そのままで当分辛抱しろよ」「でも」「またおれが長崎で儲けたら、一枚二枚ぐらいは買ってやらァ」「うん」またうなずいた。「坂本様」と絶句しておりょうは泣き出した。着物などのことより、連れて行ってやるという言葉が、泣くほどうれしかったのである。「泣くな」竜馬はあわてて立ち去ろうとし、二、三歩行ってから「おりょう、一生だぜ」「えっ」「ついて来いよ」気恥ずかしかったらしい。捨てぜりふのようにいって、そそくさと立ち去った。おりょうは両手に水をしたたらせて立ち上がり、ぼう然と立ちつくした。(一生。……)男女のあいだでこれほど重い言葉はないであろう。「坂本様、一生ですか?」おりょうは小さくつぶやいている。

    竜馬は目の前の高千穂の頂を望みながら、矢立を出して山のスケッチをはじめた。「絵を描くのですか」とおりょうは意外な竜馬を発見したが、竜馬は亡友の武市半平太とはちがって絵ごころなどはない。「乙女姉に報せてやるのじゃ」そのための写生なのである。乙女にもこのおもしろさを裾分けしてやりたい気持ちでいっぱいであった。「乙女お姉様って、よほどあなたにとって大変な方なんですね」とおりょうは笠の下で眼を光らせ、複雑な表情をした。いかに姉弟をはいえ、ここまで濃かすぎるのはどうであろう。おりょうは竜馬のどの部分を独占してよいかわからない。

  • 五巻で多少中だるみを感じたが、ここにきて緊張感があがってきた。この六巻はすいすい読み進んだ。

    志士たちのもくろみとは裏腹に長州が佐幕へと揺り戻しが起こり、読んでいてくじけそうになった。しかし、当の勤王志士たちの落胆はそんなものではなかっただろう。

    薩長同盟を取り持とうとする龍馬が、薩摩人の付き人と寺田屋で交わした会話、
    「生死などは取りたてて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。世に生を得るは事を成すにあり、と自分は考えている」
    「事とはなんですか」
    「しごとのことさ。仕事と言っても、あれだな、先人の真似ごとはくだらぬと思っているな」

    四十代後半の今、私にもまだできることがあるのではなかろうかと心が奮い立つ。

  • 亀山社中設立と薩長同盟の締結、そして幕府と長州の戦端が開かれた。維新への道が大きく開かれ、時代が大きく動く。坂本龍馬の活躍が凄い。

  • 遂に坂本龍馬の大偉業、薩長同盟が締結を迎える所まで来ました。
    歴史の授業や紙幣の肖像画でもお馴染みの人物が沢山登場します!
    そして、浅い知識だった頃の私でも知っていた「亀山社中」、竜馬が妻帯を決意するきっかけとなった「寺田屋襲撃事件」。
    犬猿の仲といわれる薩摩と長州の仲介等々、見所がとにかく山の様にあって、無我夢中で読み終えました!

  • 敵対し合う長州と薩摩とが連合協定を結ぶために龍馬が2藩の仲立ちを行う。

    当時の世論として、倒幕を成すためには薩長の協力が必要であるということは認識されていた。しかしながら、それは絵空事に近いものであり、例えて言うならばソ連とアメリカが協調すれば世界に平和が訪れるということと同義であった。

    2藩の団結は誰もが求めていた、しかし実行に移したのは坂本龍馬只一人であった。

    世に生を得るは事を成すにあり

    一度は西郷の行為により薩長の協定はなくなりかけたが、龍馬の英断により無事同盟が結ばれることとなった。

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新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)の作品紹介

幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。

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