新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105723

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新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 文明を切り開き、諸外国からの侵略を防ぎ、平等に渡り合っていかなければならない、そんな「日本」を実現するために、徳川家の保身を第一に考えている幕府を倒して新しい世の中にしなければいけない。
    そのためにキーとなる長州と薩摩の2大藩。
    互いに憎しみ合うこの2藩の調整役として、遂に薩長同盟を制約させた竜馬。
    そして直後に襲い掛かる寺田屋騒動。
    歴史のターニングポイントがここにあります。

  • 大志のために情勢をみつつ待つことも大事
    時勢の情報を正しく掴んでいる人を見極める
    この時代には日本人の概念も浸透していなかった
    決断できる人を丁寧にわかりやすく説得する
    大志も一発では上手くいかずとも、細かい事を積み上げて物事を動かす
    上手く行きそうでも、様々な思案の後に行きつ戻りつでようやく物事は進み出す

  • p.224竜馬が伏見寺田屋での一泊で同行の長州藩士に語った言葉
    「生きるも死ぬも、物の一表現にすぎぬ。いちいちかかずらわっておられるものか。人間、事を成すか成さぬかだけを考えておればよいとおれは思うようになった。」

  • 薩長同盟から第二次長州征伐へ。龍馬一世一代の大仕事をやってのける様と、最大の危機。そして、時代そのものの潮の流れすら変えていく。まぁ、シリーズ中、一番盛り上がる巻ですね。

  • 寺田屋襲撃、薩長同盟、おりょうとの結婚などの時代背景とともに竜馬の成長ぶりが感じられました。 短い期間でこれまで進むことが出来るもの、何かを目標にした人が進む道だと感じます。 
    また、人を惹きつけられる人望も、龍馬が実際に色んな場所へ出向いて話をしているから信頼も得られるんだなともわかる1冊です。

  • 舞台は長崎に移り、亀山社中結成!薩長同盟、寺田屋事件と龍馬の大活躍が続く。この襲撃時に龍馬は刀を抜いていない。何故か?

    薩摩藩邸に担ぎ込まれ、その後おりょうと新婚旅行に薩摩藩へ。

    国政が変わる中、おりょうさんの面倒も見なくてはならない龍馬はの長崎での苦悩が少し可愛らしい。

    そして、いよいよ幕府の長州征伐が始まる。

  • 竜馬、結婚しちまったな。お元さんの方がいいがしょうがない。お元さんのしゃべる言葉は長崎の方言なのか?可愛いな。やっと薩長が手を結んだ。いよいよクライマックスだ。

  • ようやく薩長同盟成立。おりょうとの新婚旅行も成った。それにしても寺田屋捕物のときになぜ竜馬は刀を抜かなかったのかなぁ。

  • 時代小説の名作(代表作、入門の一冊)。

    竜馬は釈迦も孔子も尊敬しなかったが、ふるい哲学者の中では老子と荘子を尊敬していた。なにごとも自然なるがよし。

    おもしろいぜよ。

  • 読み始め…10.8.17
    読み終わり…11.3.19  ・・オットの本棚より・・

    レビューは最終巻 8巻に書きました。

  • 遂に薩長同盟。たらしめたのは、竜馬の時勢を見る能力の高さと、思想ではなく実利をもって亀山社中を介した同盟まで結びつける当時では異端な発想の転換によるものである。

  • ああ面白い。奇兵隊山県狂介、長州藩桂小五郎、高杉晋作、三吉慎蔵。土佐中岡慎太郎、薩摩藩大久保一蔵、西郷吉之助、小松帯刀。乙女姉に手紙を書かずばなるまい、亀山社中、饅頭屋近藤長次郎、陸奥陽之助、薩長連合成る。グラバー、伏見寺田屋捕吏。おりょう妻に。長州征伐、海戦。

  • 幕府の偵吏は、寺田屋とこの藩邸を重点に見張っているのだ。使いを走らせて着物をとりにゆかせるなどはとてもできない。第一、寺田屋のお登勢は竜馬と慎蔵がこの藩邸でぶじだということも、確かめ得ずにいるのだろう。連絡は断絶しているといっていい。「そのままで当分辛抱しろよ」「でも」「またおれが長崎で儲けたら、一枚二枚ぐらいは買ってやらァ」「うん」またうなずいた。「坂本様」と絶句しておりょうは泣き出した。着物などのことより、連れて行ってやるという言葉が、泣くほどうれしかったのである。「泣くな」竜馬はあわてて立ち去ろうとし、二、三歩行ってから「おりょう、一生だぜ」「えっ」「ついて来いよ」気恥ずかしかったらしい。捨てぜりふのようにいって、そそくさと立ち去った。おりょうは両手に水をしたたらせて立ち上がり、ぼう然と立ちつくした。(一生。……)男女のあいだでこれほど重い言葉はないであろう。「坂本様、一生ですか?」おりょうは小さくつぶやいている。

    竜馬は目の前の高千穂の頂を望みながら、矢立を出して山のスケッチをはじめた。「絵を描くのですか」とおりょうは意外な竜馬を発見したが、竜馬は亡友の武市半平太とはちがって絵ごころなどはない。「乙女姉に報せてやるのじゃ」そのための写生なのである。乙女にもこのおもしろさを裾分けしてやりたい気持ちでいっぱいであった。「乙女お姉様って、よほどあなたにとって大変な方なんですね」とおりょうは笠の下で眼を光らせ、複雑な表情をした。いかに姉弟をはいえ、ここまで濃かすぎるのはどうであろう。おりょうは竜馬のどの部分を独占してよいかわからない。

  • 五巻で多少中だるみを感じたが、ここにきて緊張感があがってきた。この六巻はすいすい読み進んだ。

    志士たちのもくろみとは裏腹に長州が佐幕へと揺り戻しが起こり、読んでいてくじけそうになった。しかし、当の勤王志士たちの落胆はそんなものではなかっただろう。

    薩長同盟を取り持とうとする龍馬が、薩摩人の付き人と寺田屋で交わした会話、
    「生死などは取りたてて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。世に生を得るは事を成すにあり、と自分は考えている」
    「事とはなんですか」
    「しごとのことさ。仕事と言っても、あれだな、先人の真似ごとはくだらぬと思っているな」

    四十代後半の今、私にもまだできることがあるのではなかろうかと心が奮い立つ。

  • 亀山社中設立と薩長同盟の締結、そして幕府と長州の戦端が開かれた。維新への道が大きく開かれ、時代が大きく動く。坂本龍馬の活躍が凄い。

  • 敵対し合う長州と薩摩とが連合協定を結ぶために龍馬が2藩の仲立ちを行う。

    当時の世論として、倒幕を成すためには薩長の協力が必要であるということは認識されていた。しかしながら、それは絵空事に近いものであり、例えて言うならばソ連とアメリカが協調すれば世界に平和が訪れるということと同義であった。

    2藩の団結は誰もが求めていた、しかし実行に移したのは坂本龍馬只一人であった。

    世に生を得るは事を成すにあり

    一度は西郷の行為により薩長の協定はなくなりかけたが、龍馬の英断により無事同盟が結ばれることとなった。

  • 竜馬の自覚が生んだ、世紀の連合。
    西郷どんを口説くシーンは圧巻。個人的には長州の米を社中がいただく下りが秀逸。
    そして時代は最終盤へ。

  • ありきたりだが、素直に面白い。相当に!
    成果という点でもそうだが、ここまでで最大の興奮を覚えた。結末を知っているにも関わらず、薩長同盟の締結から寺田屋の事件に至る過程では、緊張感が高まり興奮する。
    そして竜馬の機転には、尊敬の念を抱くしかない。
    幕府の戦いを通じて時代の変化を感じるシーンは、本当にそういうものだと思う。幕府の船を勝が指揮していたら、時代はどのように変わっていたのだろうか?と想像すると、結末は必然だったのだと感じる。

  • ここにきて、いよいよ薩長同盟が成るんですね。海戦における惨敗振りからしても、幕府の勢いが急速に衰えていっている様子が分かるし、倒幕の機運がますます高まってきました。おりょうとは、とうとう結婚してしまって、その身軽さっていう圧倒的利点が損なわれるんじゃないかって、気になってしまいますが。この時点まで、既に何度も生命の危機に晒されてきてるし、ハナからそんなもの捨ててかかってる感じは大いにあるけど、いよいよ物語は、その最後に向かって動いていく訳ですね。

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新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)の作品紹介

幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。

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