新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫) (文春文庫 し 1-74)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105747

感想・レビュー・書評

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  • 大政奉還の工作からその実現、そして暗殺まで。凄く心に残った文書がラストの部分。「天に意思がある。としかこの若者の場合、おもえない。天が、この国の歴史の混乱を収拾するために、この若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした」。「竜馬」から「この若者」に変化してるところも気になるが、竜馬の生まれた意味は「新しい時代への橋渡し」と思ってしまう。仮に竜馬がいなければ、薩長同盟はない。すると、徳川幕府に対抗する大勢力もできてない。徳川幕府が政権を朝廷に返すことは当然なく、統一国家もできず、そうなれば、弱腰の幕府を操り人形にして外国から侵略された可能性もあるんじゃないかな。そうすれば今の世の日本ももしかすると変わっていたかもしれないな。そういう意味では竜馬が生まれて行ったことの功績は計り知れない。何事も、ものの本質を把握して、しっかりとしたビジョンを持って事にあたる、これは本当に見習わないとと思った。このシリーズ、読んでよかった、8冊、約3ヶ月で読めました。

  • やっと終わった。終わってしまった。あとがき集を読んで、いつか現地に行くべきだと思った。
    竜馬の案が受け入れられ、涙を流すところは、7巻分ずっと追いかけてきただけにこちらも感動した。
    ラストのラストでは泣きたくなったよ…。
    竜馬が昇天するところは、何ともいえない気持ちでした。

  • 竜馬は漢のなかの漢。
    あの時代に武力に頼らず革命を成し遂げるなんて。
    強いのに剣を使わないなんてかっこよすぎる。日本を作った人なんやなぁ。

  • おそらく今年最高の収穫!読んでよかったと深く思える本。

  • 司馬遼太郎さんの本は、何故か風神の門から入り、関ヶ原、花神、峠、戦雲の夢と読みましたが、どれも傑作ではありますが、改めて竜馬がゆくが内容、展開、そして今読み終えての読後感がなんとも言えず最高です。
    幕末の日本人になった気分を味わえた数ヶ月、とても幸せでした。

    創作の部分多数あれど、残した言葉の数々は心に残りました。
    また読む機会あったら読み返してみたくなりました。
    (てか実は10代、30代、40代と読み返し、更に50代で読んでるので五回目なんですけどね)
    何回よんでも面白い、司馬遼太郎さんの作品は私のマイベストです。

  • 自分の人生の役割を考えさせられるお話し

  • 世に生を得るは、事をなすにあり

  • 大政奉還までの激動とエンディング
    この大河小説を1週間強で読み切るくらい激動の時代だったことが改めて思い知らされる。

    この本を読んで「坂本龍馬やっぱすごいな」で終わるのではなく、徳川慶喜の自己犠牲という判断、佐幕派の会津藩なりの意地、西郷隆盛の視点など…同じ著者の作品にも触れ、また深く歴史を勉強したいと思った。
    また、自分は本当に愛国心がないのだが、なぜこの時代の人はここまで国のために命をかけて動こうと思ったのか…など改めて考えたい

  • 第8巻まで読み終わり、坂本竜馬という人物が幕末においていかに巨大な存在だったかを知ることができました。「竜馬の霊が天へと翔け登った」みたいな感じの表現がありましたが、確かに竜馬ほどの大きな人物ならこの表現も納得です。司馬遼太郎の筆致も臨場感があり、素晴らしかったです。
    司馬遼太郎の作品は他に「燃えよ剣」しか読んだことがないですが、他の作品もぜひ読んでみたいです。「竜馬がゆく」も色々と歴史的背景や人物のことを知ってから数年後に再読できたらと思います。
    次は「坂の上の雲」か「世に棲む日々」を読みたいですね。

  • 「おれは日本を生まれかわらせたかっただけで、生まれかわった日本で栄達するつもりはない」
    カッコ良過ぎました。最高の8冊です。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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