歴史と風土 (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105754

歴史と風土 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2014.1.25 読了

  • 15/8/22読了

  •  渋いです。

     硬派です。

     でもって、非常に柔軟だと感じました。

  • 小説の余韻。執筆の背後にある筆者の意図や空気感が感じられる。

  • 司馬遼太郎のエッセー集。著者の、中国辺境の民族に対する造詣の深さ、仏教などの宗教への造詣の深さには改めて驚かされる。

  • なるほど、と納得させられる所も多いけど、ちょっと雰囲気でものを言っているなあ、と感じる所も多い。

    以下傍線
    「アジア的な原理で動いてきたことはないんだ」
    「天保の庄屋同盟、関ヶ原の怨恨」
    「天皇家と出雲大社家をのぞいては、連続した名家というのは存在しない」
    「江戸体制というのは非常に特異で停頓しているように見えて、実は特異なことをやっているのは幕府だけ」
    「密教世界の誘惑、天地をも動かしたいという大変な祈祷者の魂みたいなもの」
    「家康という人はお百姓の感覚で一生を生きた人ですから、堺的なことはまったくわからない」
    「スキタイという西欧人顔の民俗で、彼等が遊牧文明を発明した。二つの征服王朝が中国の領土を広げた」
    「日本古代史のなかに、安曇として出てくる水の民族も濊の仲間だったかもしれません」
    「日本仏教はこんにち前代未聞の葬式仏教になっている」
    「日本人は中国人より技術的には優れ、美学的にも優れている。同時になんでも美学にしてしまう」
    「せっかく農業生産と武力にそれに潔さ、廉恥心というかつて日本になかったすばらしい倫理意識を持って地方を充実させた彼らが、多分にインチキな源平藤橘になってしまうばかりか、雑木の小枝みたいな低い官位w都からもらってうれしがっている」

  • この作品は司馬遼太郎さんが月刊誌などで談話されたものがいくつも紹介されている。

    「中央と地方」では現代社会、現代人の中央文化に危機を感じ、薄っぺらい主体性の無さを嘆いている。
    かつて坂東武者達が縁者を頼りに京に行き、あってもなくても変わらぬような官位を欲しがり、そしてそれを故郷で権威として振りかざした。
    だが次第に戦国大名のような力を持ったものが各地に台頭すると地方ごとに文化が生まれ、江戸期にはさらにそれが顕著に現れてくる。

    だが明治維新でそれは崩壊し、約300年間培われた地方文化は薄れ、東京こそ正しいというような風潮を特に若者が抱いているのが現代かもしれない。
    我々は坂東武者に戻ってしまったのかもしれない。

  •  作家が膨大な知識の中、日本の風土を鑑みながらその歴史観を披露する。歴史小説を読む手引きとしても利用できるほど本書は優れている。290ページ程度の薄い本ではあるが内容は濃い。

  • 歴史って奥が深いと改めて感じた。教科書で習う歴史は見出し程度で人間味がない。知れば知るほど人間味が出てくる。
    司馬さんの視点で書かれていて、知識の足りない自分には理解に苦しむところがあるけど、それでも、日本というものの性質とはこういうものかというのがなんとなく理解できた気がする。そして、その日本観は、果たして自分は日本人らしき日本人なのかと考えさせられるものであった。

  • もう何冊読んだかわからない、司馬遼太郎。
    (数えたら、もうそろそろ100冊でした)

    何がそんなにいいのかというと、まったくもってわかりやすいの一言に
    つきると思う。
    歴史を歴史として話すのではなく、現在を通して歴史を伝える。
    そして歴史も当時の現在の一瞬一瞬の積み重ねが歴史なのだということを
    気づかせてくれる。
    あと5年くらいしたら、全部読んでしまうだろうな。
    そしたらまた竜馬がゆくでも読もうかな。

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