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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。
明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。産業と云えば農業しかなく、人材と云えば三百年の読書階級であった旧士族でしかない。
四国は伊予松山に三人の男がいた。一人は秋山真之。彼は日露戦争の日本海海戦に於いて、バルチック艦隊を破るに至る作戦を立案し、それを実行した。その兄の秋山好古は、日本の騎兵を育成し、世界最強と云われたコサック師団を破ると云う奇跡を遂げた。もう一人は、俳句、短歌といった古い短詩型に新風を入れその中興の祖となった正岡子規である。
明治期の列強の中で、まさに国運を賭けた日露戦争に至る状況がよくつかめる。それにしても、ロシアの艦隊が、遥か喜望峰を廻って日本海まで戦いを挑んできたものだと思う。
四国松山の秋山兄弟と正岡子規の青春群像から始まるが、やがて拡がりをみせ世界規模のせめぎあいが実に面白い。少し前まで火縄銃の時代であったのに、良く闘ったものと思う。旅順の203高地の乃木第3軍指令の戦いに極めて批判的に書かれている。彼の子息2名をこの戦いで亡くし、明治天皇に殉死して、軍神に祭られ、やがて軍部の横暴のもとに太平洋戦争に至る源流となった。
仮に、この日露戦争に敗れていたとしたら、韓国はロシアの属国になったろうし、日本の対馬や北海道はロシアの領土になったのではないかと想像する。まさに乾坤一擲の戦いだった。
阿久比の殿様、松山に行ってたことを教えてくれました。維新から明治になり、殿様ではなくなった久松家の物語上の役割は、好古に対して重要な決断をせまります。
司馬遼太郎の作品って面白くなるシーンまでが長くて最初の巻の方って説明っぽくて本当つまらなくて辛いんだよね…でもかならず面白いって言う保証があるから読むんだけれど、毎回1巻で挫折しそうになる。
日本がまだ「新興国」のころの話である。欧州に近代国家としての先達が多くおり、それらに追いつくため、やることは山のようにあった。
まだ世の中の雰囲気は、どこの藩の出身かが重要だったようで、別の藩の出身者と競い合いながら、立身出世が目指された。
秋山好古・真之兄弟が、それぞれ陸軍・海軍で出世し始める様が描かれる。
それだけの話ではなく、歌人の正岡子規が絡んでくる。同郷で、病身の歌人がどう二人の立身出世に関係してくるのか。
次巻から続く戦争の慌ただしさなんてどこ吹く風の平和な一巻。
伊予の風景が想像できて非常に和む。
大学予備門の真之が一番好き。
それにしても登場人物のイケメンなことイケメンなこと!
ずっと読もうと思っていてやっと手に取りました。
明治維新後の日本の雰囲気が感じられる。なんとダイナミックに国の仕組みをつくりかえたのか。
そんな時代の中で活躍する秋山兄弟と正岡子規の三人。司馬さんの語り口と、史実が元になっている物語ということが、リアリティを伴った緊迫感を生んでいる。
授業で習う歴史は、事実を並べた記号だけど、小説で読む歴史は、人のリアリティだ。小さいころに読む機会があるとよかったな。
なんでこれだけすごい人が歴史の教科書に出てこなかったのか不思議でならないほどの偉人だと思う。司馬遼太郎が生きてたら教科書教育にも参画してほしかった。
買ってからしばらく本棚の中に眠っていたが、読んでみるとなるほど明治時代の人々がどのように日々生活していたかがよくわかって面白い。
一気に読み終えてしまった。
先日,愛媛を訪れる機会があった。
四国訪問は,生涯で二度目,愛媛は初めてだった。
いいところだ・・・
そう感じた。
城下町のエネルギーを感じるにつれ
この町で育った三人について
読み進めたくなった。
司馬遼太郎の小説を手にするのも
初めてである。
内容は面白い。正岡子規がいる時は特に。あとは、資料っぽくてロマンがなくなってきた。好き嫌いがでそう。
明治維新後、秋山兄弟の生い立ち、子規の生い立ち、青春時代までが描かれており、それぞれ個性が強い。個性が強いということはいいことだ。大事を成すには、当たり障りない凡庸よりも、何かどこかずば抜けていてクセが強いほうが人間よいのであろう。
秋山好古 教員→師範学校→校長→陸軍士官学校→騎兵隊→陸軍大学校 陸大卒業後は思いがけないフランス留学など(時代背景はフランス→プロシア) 歴史上の騎兵術の天才:ナポレオン、チンギスハン、モルトケ、フレデリック大王 日本では、源義経(@一の谷、屋島)、織田信長(@桶狭間) 秋山真之 松山小学校→松山中学中退→共立学校(予備校)→東京大学予備門中退→海軍兵学校 思慮深さと頭の回転の... 続きを読む »
司馬遼太郎作の小説、全8巻。明治の戊辰戦争以降、主に日露戦争のことを描いている。この時代の話になると証拠が沢山残っているので、一見ノンフィクションっぽいが、実はそれなりにフィクションな所もあるらしい。前半の主人公は正岡子規、秋山好古、秋山真之の3人。中盤以降になると、特に誰が主人公といった感じがなくなり、場面場面で色々な人が活躍する。それでも、と言えば秋山好古(日露戦争時陸軍騎兵団長)、真之(日露... 続きを読む »
司馬遼太郎記念館に行ったことと、NHKでドラマ化されたことがきっかけで読み始めた。ドラマがかなり原作に忠実に作られてたから、小説を読んでてもそのシーンが思い出されてサクサク読めた。
司馬遼太郎の新聞連載小説は、日によって書きぶりに波があるように感じたけど(『竜馬が行く』を読んでそう思った)、『坂の上の雲』は安定した文章で読みやすい。
1巻は日清戦争が始まる直前まで。
あまり歴史を知らなかったので、誰がどのようなことを成したのか、まったく分からず読んでいましたが、途中から非常に引き込まれ、次も読みたくなりました。
歴史に興味を持つきっかけとなる一冊でした。

長編ですが読んでいる時間は小説の面白さを感じる幸せを噛みしめることができました。
東郷が凄惨な報告を受けた後、「みな、ご苦労だった」といって現実を受け入れ、乗組員の測り知れない動揺を吸収した...





