新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1999年1月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105778

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新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • なるほど。色々そうだったんですねぇ。

  • 2017.03.18読了。

  • 日清戦争、日露戦争まで

  • 第2巻読了。
    戦争の描写が中心の巻で、第三者の視点から事象を淡々と綴っているだけのようなのに、何だろうこの面白さは。
    各国の軍隊や軍人、政治家の行動に、現代における国民性と通じる個性が明確に現れているからなのか。それは司馬氏が意図して強調している点であり、謂わば作文の技術なのか。

  •  全8巻中の第2巻。

     著者から見た、多くの当該時代人の評伝が集積したような作品という印象もある本作。
     やはり正岡子規の著者評がなかなか。あるいは真之評も。

     ともかく、史料を徹底的に漁り、そこから重要点を帰納的に抽出する2人のように読めるが、著者自身の長所を投影した感じがしないではない。
     一方、著者評如何の解読が難しい小村寿太郎だが、本書から受ける印象をそのまま言えば、正直、鼻持ちならない人物だったんだなという感じ。
     日清戦争から真之の米国赴任期まで。


     ところで、同じ日清戦争を描いていても、陳舜臣が描いた日清戦争の小説「江は流れる」と、本作とではかなり趣きが違うのは確かだ。
     「江は流れる」であれほど活躍した袁世凱のえの字も出てこないのは、視点の違いが如実に表れてなるほどの感。

  • 少し急ぎ目で読んでも、かなり時間がかかった。日清戰争、日露戰争に向かう過程を「ふんふん」と読んで堪能したつもりでいるが、いざ読み終わってみるとなんだかわからなくなっている。色んな国の思惑があり、同じ国の中でも色んな人がいて、おそらく忠実に描いているだけに複雑。著者も日清戰争の理由について触れるとき「歴史科学は善玉と悪玉に分けようとする性質があるが、歴史にそのような区分をつけると見誤る」というような趣旨の事を言っていて、その通りだなと思う。

  • 真之と子規の運命の差がこの巻で決定的に。文学を諦めた真之は軍人として着実に栄達し、世界に向けて飛び出していく。いっぽう文学を続けた子規は結核とカリエスに倒れ、死を予定された病床で俳論を書き続ける。若者たちの夢の果てはいつも苦い。身につまされる。

  • 日露戦争へ、どうして日本という小国がロシアと戦争をすることになったのか、初めて理解できた。
    そして、正岡子規=ホトトギス、野球と意味のない覚え方をしていたものを正岡子規という人間を深く知ることが出来た。
    この時代に正岡子規は肺病と戦いながら懸命に生きた。死と向かい合いながら生きて、死んだ。
    しかし、ロシアは、今もそうだけど、信用出来ないね。

  • 日清戦争が勃発。兄・好古は陸軍騎兵少佐として、弟・真之は海軍少尉として従軍する。兄弟がそれぞれ頭角を現すいっぽう、病に苦しむ子規は短歌と俳句の世界で名を成していく。

    日清戦争のあらましや当時の国際情勢などが、わかりやすく記述されている。

  • この章の最後にある 司馬遼太郎の言葉に「日露戦争に勝って、舞い上がった気持ちが、昭和の戦争につながり原爆を落とされてしまったかも知れない。」
    という意味が少しだけ理解できました。 この戦争は英雄達というが、市民の実情が描かれていないので、実際はかなりひもじい時期が長く続いたのではとも著書を読んで思う所です。

  • 2巻は、3人がそれぞれの道を見つけて歩き出すといったところ。

    ただ、1巻ほどこの物語の主人公達が出てこないので少し寂しい。最後の章とか、ほとんど出て来ないし。。。。。

    でも引き続き、3巻を読み進めて行く予定。ここまできたら時間かかっても最後まで行くしかないっしょ。

  • 秋山真之がアメリカとスペインの戦争を「見学」し、さらにスペイン敗因を相手方に聞いたり、被弾状況を子細に確認したり、というところが興味深かったです。

    アメリカも、スペインも、実にあっさりとしているといいますか、将来敵になるかもしれない相手と率直な戦術論を交わすというのがおもしろかったです。

    敵、味方を超えて、軍人として分かり合えること、通じ合えることがあるというのがおもしろい、といいますか。

    続きもとても楽しみです。

  • 日清戦争、米西戦争、北清事変と大きな戦いが出てきて、
    いよいよ日露開戦に向かって進んできていた。

    日清戦争も米西戦争も、
    勝った側は、時代に合った新しいシステムを取り入れていて、
    負けた側は、因習や腐敗した政治のしがらみによって何もできないまま敗れていった様に描かれていると感じた。

  • 真之は戦略戦術の天才といわれた。が、ひょっとすると天才ではないかもしれない。そのことは、かれ自身が知り抜いていたし、第一、明治海軍に天才などついに居なかった。まず真之の特徴は、その発想法にあるらしい。その発想法は、物事の要点はなにかということを考える。要点の発想法は過去のあらゆる型を見たり聞いたり調べることであった。かれの海軍兵学校時代、その期末試験はすべてこの方法で通過したことはすでにのべた。教えられた多くの事項をひとわたり調べ、ついでその順序を考え、さらにそれに出題教官の出題癖を加味し、あまり重要でないか、もしくは不必要な事項は大胆にきりすてた。精力と時間を要点にそそいだ。真之が卒業のとき「これが過去五年間の海軍兵学校の試験の問題集だ」といって同郷の後輩竹内重利にゆずりわたしたということはすでにのべた。このとき同座した同級の森山慶三郎に「人間の頭に上下などはない。要点をつかむ能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さだけが問題だ」と言い、それをさらに説明して、「従って物事ができる、できぬというのは頭ではなく性格の問題だ」ともいった。

  • 巻末に地図が載ってたことに読了後気付いた。大失敗。
    日清戦争勃発。3人の主人公が出てこないエピソードがけっこう多く、たまに出てくるとなぜか安心する。
    それにしても、まだまだ序盤なんだけど、正岡子規はもうすぐ亡くなりそうだし、ここから先ずっと日露戦争の描写に耐えられるだろうか。

  • 秋の気配も強まってきて、過ごしやすい夜長に読書三昧、といきたいところ。だけど、いきなり本作でひっかかってしまった。眠気のほうが勝ってしまうという、自分の根性のなさに一番の原因があるのだろうけど、入れ込めなさがどうしようもなかった。”竜馬がゆく”のときは、徹頭徹尾そんなことはなかったのだけど、こちらはここにきて、自分的に結構トーンダウン。あの海賊漫画はとてつもなく好きなんだけど、船同士が戦う海戦はどうも好きになれず、戦争も基本的には機械同士のやり合いだからのめり込めず。もっと”生の人”が感じられるからこそ戦国時代が大好きで、幕末まではまだその名残が大きいから、そこまではありだと思えたんでしょうね。

  • 歴史として学ぶ日清戦争ってあの絵(漁夫の利的なやつ)くらいしか覚えていないけれど、やはり当時の一般市民の感覚では清に勝ったというニュースへの歓喜と民族的な誇りは相当なものだったろう…、と改めて感じた。その一方で『日本はつらい国』という好古の言葉がずしんと響く。明治日本、その後の軍国主義への片鱗は垣間見えはするが、やはり外交力を筆頭にまだまだ優秀な人材が活躍出来ていたのだな、と感じた。

  • 日清戦争、米西戦争(アメリカ-スペイン)と時代は進む
    好古はフランス、ドイツ、清国へ
    真之はアメリカで米西戦争を観戦
    子規は病状悪化

    なぜ日清戦争が起きたか?を周辺国の情勢から解説していくから、そろそろ読み疲れてきた

  • 第2巻は日清戦争と、ロシアのアジア進出という時代背景にて。騎兵隊を整備しつつ頭角を現す好古。米国赴任中に米西戦争を実体験し、貴重な教訓を得る真之。子規の病気は進むが、俳句、短歌の世界で激烈な闘いを繰り広げる。3者3様だが、みな精いっぱい生きている。
    日本はこの時期、新興国。制度が古くなった大国、清に対して、新興国らしい柔軟な対応で勝利する。こういう、国として若々しい時期も当然のことながらあったのだな、ということが新鮮。

  • 小説というより、フィクション色のつよい歴史書といった感じである。たまにふふっと笑えるようなあけすけな描写があり、面白い。読むのに区切りをつけやすい構成になっているのに、読み始めると止まらなくなる。複雑な歴史上の関係もさらりと読ませてしまうあたりがすごい。

  • 日清戦争から、正岡子規の病状悪化、日露戦争突入前のロシア情勢まで。

    このころの日本って、全然面白くないって思ってたけど、
    そりゃ、1894年日清戦争、下関条約。1905年日露戦争、ポーツマス条約。って面白い分けないじゃんね。

    特に印象に残ったのは、正岡子規と、陸羯南の、「日本」が売れないってあたりのところ。
    正岡子規のまわりには、自分の志をよく理解してくれ人や、言葉や態度で表さなくても、気持伝わる友達がいてうらやましいね。 


    君を送りて思うふことあり蚊帳に泣く
    涙出るわ。


  • 間隔を置いて読み返しても、新鮮な感覚で読むことが出来る名著。
    20歳前後に初めて読んだ際は難しく、漢字も宛字で読んでいた。面白味も感じられないが、年月を重ねる毎に味わいが涌く。これは、『空海の風景』を読んだ際もそうだった。面倒臭いと感じながら最初は読んだが、今では、好きな司馬作品の一つになっている。この作品を読んでいると、自分自身の成長も垣間見ることが出来る。

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新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫)の作品紹介

戦争が勃発した…。世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国「清」と交戦状態に突入する。陸軍少佐秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉真之も洋上に出撃した。一方正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する。

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