新装版 坂の上の雲 (5) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1999年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105808

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新装版 坂の上の雲 (5) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 旅順の戦いが終了し、乃木希典が今も名将として名が残っている理由も判明。
    ロシア軍の滑稽さと悲痛さが中心の巻でした。

  • 起居動作のことを配下に介添えさせてさえいれば自然に王侯のような貫禄ができる、と児玉はいった。しかしそんな貫禄はでくのぼうの貫禄で、すくなくとも参謀には不必要だ、というのである。

  • 2017.04.04読了。

  • 二〇三高地~黒溝台

  •  旅順攻略、旅順艦隊撃滅。そしてバルチック艦隊東方遠征譚へ。

     映画「二百三高地」とは異質の旅順攻略戦が描かれる。
     バルチック艦隊東征(というより、南=喜望峰を大回りし、更に赤道を再踏越しインド、マラッカ、南シナ海と、地球を南北一周行にも匹敵)、旅順要塞降伏模様などであるが、日本側ではなく、ロシア側からの叙述が多い。

  • 旅順入りした児玉源太郎が乃木将軍から指揮権を譲り受け、戦術の転換により一気に203高地を陥落させる。203高地から旅順港を見下ろして旅順艦隊を壊滅させ、ついにステッセル司令官は降伏、旅順要塞は開城に至る。これまでのフラストレーションが一気に晴れる爽快な巻であった。

  • 再三の要請にもかかわらず、旅順要塞の正面攻撃を続ける乃木軍にしびれを切らし、満州軍総参謀長の児玉源太郎が動く。

    陸軍に児玉源太郎がいなかったら、いまの日本はどうなっていたのだろう。不思議なのは、乃木希典の名は誰もが知っているのに、児玉源太郎の名は知られていないこと。理不尽に思う。

  • 203高地と旅順の陥落。
    何だか他国と戦争しているのか、自分の国と戦争しているのかわからなくなってきた。
    あと、人物に対しての好き嫌いが激しい。劇的に見せるために、わざとやっているようにも思うけど。

  • 日本は偶然の幸運が重なった感じがする。
    203高地の児玉源太郎かっこよかった

  • 旅順、陥落。
    人の命が次々と失われていく戦場、やるせないです。従順すぎる兵士たちと、前線を見ない参謀と。
    心と頭脳を動かすことで状況を一転させた児玉の活躍に魅せられました。

    陸軍と、海軍と。
    日本軍と、ロシア軍と。
    いろいろな角度から描かれているので、ぐいぐい引き込まれます。

    日露戦争の中には現代にも役立つ教訓がたくさんあって、自分の行動を思い返し、反省しながら読んでいます。歴史から学べることはまだまだあります。

  • 多くの日本軍の戦死者を出した旅順は児玉の作戦転換によって降伏した
    舞台は再び満州平野に移り、ロシア軍と日本軍の大きな戦いに向かっていく

    なんとツッコミ所が多い戦争なんだろうか。敵ではなく身内の権力争いや司令官の思い込みで戦略が決まっていく。そういう時代ということか。

  • 日清戦争がサラッと終わったから、日露戦争もきっとそうなんだろうと思ってたら、なんとこの巻でもまだ激戦続行中。この物語は、あくまで日露戦争を中心に描きたかったわけですねって、今頃になって得心がいった次第。ってか、実際問題として、日清・日露戦争にはそれくらいの差があったんだろうけど、歴史の教科書で並べ語られるだけだと、全然そんなイメージは沸かないですね。同じ時代に行われた同じ規模の戦争、っていうイメージ。そういう意味では、すごく勉強にもなってます。主人公云々とか関係なく、ここにきてようやく、面白く読めるようになってきました。

  • 旅順陥落~黒溝台の戦いの前哨戦まで。好古から見た児玉も十分に愚将に値する気もするが、児玉をここまでフォローする理由がこの後あるのか?黒溝台の戦いの知識が全くないけれど好古の活躍には期待。日英同盟がバルチック艦隊にここまで影響していたとは。むなしいけれど、後のことを考えても日英同盟がすべてのようにも感じてしまう。

  • 第5巻は、203高地の激戦が中心。ここで描かれるリーダー、乃木と伊地知はまさにリーダーシップと戦略、柔軟性の欠如の典型のような人物だが、実際はどうだったのだろうか。いずれにしても、リーダーの決断によって、数万人という規模の死傷者が生じたことを考えると、その責任の重さはいかばかりか。

  • 読むのも苦しかった旅順攻略が、ついに二〇三高地の陥落により戦況が好転し、ようやく心が落ち着いた。その後は旅順要塞の開城やバルチック艦隊の大航海などロシア側の描写が続き、新鮮な気持ちで読めた。5巻の後半ではついに好古の騎兵隊の描写が始まり、日露戦争も佳境に入ってきたようでワクワクしてきた。乃木の爾霊山の詩や、乃木と東郷の武士道精神、新開河鉄橋爆破の際のミシチェンコの騎士道精神にはとても心を惹かれた。また、真之の心根の優しさに魅力を感じた。

  • やっと旅順が陥落。
    乃木さんって全然かっこよくないじゃんって話をしたら、友人が「司馬遼太郎は乃木がきらいなんだよ」って言ってて、なるほどって納得。
    そのくらい、いいとこなしの乃木さんでした。

  • 100年前の日本人と今日の日本人。戦争に対する感じ方が全く異なるのは当然なんだけど、かといって100年前の戦争に対する日本人の思想を100%否定することもできないんだよなぁ。

  • やっと旅順が攻略でき、一安心だった。
    参謀は、将校や兵士の気持ちも考えながら行動しなければならず、とても大変な仕事だと思った。

    バルチック艦隊は行く先々でさんざんな目に会い、日本にとっては適方だけれども、可哀そうだった。

  • とうとう旅順攻略し、東郷達はバルチック艦隊戦前に小休止に入る。
    児玉という男の行動力とリーダーシップ、また友への心遣いに感銘を受けました。
    また、大山や乃木など結果にこだわらず、リーダーとして立ち振る舞いは参考になった。
    それにひきかえ、バルチック艦隊大将達の立ち振る舞いは、散々だと思った。

    自分も社会人歴が増えてきて後輩を持つようになったが、児玉のような男を参考に立ち振る舞えたらと思う

  • 203高地、指揮者が変われば結果は大きく変わる、企業も経営者次第ですね、軍隊も会社も一緒です。

  •  ようやく旅順陥落の5巻

     乃木に代わってやってきた児玉の漢っぷりがかっこよかった巻に尽きるかなあ、と個人的には思います。師団の参謀たちを叱り飛ばし、それでいて長年の友である乃木への気遣いを忘れない。そんな姿がかっこよかったです。

     旅順陥落後の日本軍とロシア軍の会談の場面も印象的でした。戦時下の将軍同士の会話なんて、もっとぎすぎすしたものかと思っていましたが、
    お互いに相手のことを認め合っている節があって、兵器が戦争の主軸になり始めた近代の戦争と違ってまだわずかながらも、戦争に情のあった時代だったのかもしれないですね。

     また停戦後日本兵とロシア兵が抱き合ったり酒を酌み交わしていた、という記述が印象的でした。勝利も敗北も関係なく、戦闘が終わったという解放感からの出来事と書いてあるのですがそれが真実だとすると、改めて戦争って何なのかな、と思ってしまいます。

     説明的記述がまた増え始めてきたのが少し辛いところですが、ロシアの石炭事情や外交事情などいろいろな見方がされていてそちらも興味深かったです。

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新装版 坂の上の雲 (5) (文春文庫)の作品紹介

強靱な旅順要塞の攻撃を担当した第三軍は、鉄壁を正面から攻めておびただしい血を流しつづけた。一方、ロシアの大艦隊が、東洋に向かってヨーロッパを発航した。これが日本近海に姿を現わせば、いま旅順港深く息をひそめている敵艦隊も再び勢いをえるだろう。それはこの国の滅亡を意味する。が、要塞は依然として陥ちない。

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