新装版 坂の上の雲 (7) (文春文庫) (文春文庫 し 1-82)
- 文藝春秋 (1999年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167105822
感想・レビュー・書評
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2021.6.27
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奉天会戦の顛末、そしてバルチック艦隊にいよいよ出会う。
指導者が臆病であったり、自分以外を信じない自己中心的な判断しか持ち合わせていなかったり、ロシアに勝てたのは日本の強さではなくロシアの内的な弱さであったにもかかわらず、日本はその勝利を過信してしまったことがのちの太平洋戦争に繋がるのか…と思うと、報道やら情報操作の責任は重いなと感じる。 -
心に残ったところ。
・児玉と大山の思い「日本がいかにもろいものであるかを知っているし、~これ以上冒険を続ければ日本国は崩れ去るだろうという危機感」
・ロシア帝国のもろさ「彼らはつねに体内的な関心のみをもち、その専制者の意向や機嫌を損なうことのみを恐れ、~専制の弊害はここにあり、ロシアが敗戦する理由もここにあり。」
・日本においては新聞は必ずしも叡智と良心を代表しない。むしろ流行を代表するものであり~」
いまの時代を生きる日本人が過去から学ぶことは、本当に多い。 -
司馬遼太郎さんの本で一番好きな本。
日本人であることに誇りが持てる。 -
読後の感想は、1巻参照
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最高。冗長な部分は確かにあれど、日本人必読の書。
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いよいよ日本海海戦
絶対に負けられないというプレッシャー -
日本は、資源がないから軍事国家にはなれず、ロシアを抑えるための道具としてアメリカとイギリスから友好関係を結ばれ、民も少ないから大軍で打ち取ることはできず戦略を重視し、もしかしたらベトナムのように侵略を受けていたかもしれない。
相手の戦略を考える上で、物理的に限りのある石炭量を考えれば航路は自ずとわかるなど、精神がまいっている時こそ、現状分析が必要である。
加えて、一行動一目的とは、確かになあと思う。 -
1巻に記載。
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もうだいぶ終盤だと思うのですが、相変わらずなかなか進展せずじれったい印象です。
結局、日本がロシアに勝ったのは、相手の将軍が臆病だったからということなのでしょうか。