新装版 翔ぶが如く (3) (文春文庫) (文春文庫 し 1-96)

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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105969

感想・レビュー・書評

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  • 征韓論がついにつぶされてしまい、西郷さんが故郷に帰ってしまう。西郷さんが犬を連れていたのは、刺客対策であった。
    西郷さんに同調する志士たちが結束して東京政府を倒すことに備えて大久保や川路は国内紛争鎮圧のための警察組織を固めつつある。ここに東京vs地方の構図ができてくるところに現代日本を見る思いがする。
    会計主義による国家運営を基盤とする非征韓論派は今の日本の支配階級としてのエリート層に通じるものがある。

  • 結構時間がかかってしまった。何せ、時間の経過が非常にスローなのだ。同時代の他の小説を読んだり、ドラマを観ると、征韓論が沸き起こり、それが廃案となり西郷隆盛が下野するという簡単な描き方をしているが、本作品は実に綿密にやり取りやバックグラウンドが描かれていた。そのため、時間が中々進まず「いったい何の話をしてんだ?」と感じることが多々あった。
    いやはや、本作品は長い。全10巻だから、まだまだ半分も1/3も満たない。あまりの進んでいかなさに、苦行だとも思えてしまう。まぁ、本作品は司馬遼太郎氏にとって、「竜馬がゆく」と「坂の上の雲」の間を繋ぐ長編作品と言える。西南戦争は日本における最後の内乱と言われており、歴史好きを自負するならば詳しく知っておきたい出来事。苦行だが何とか乗り切ろう。

  • 【71/150】正直、ちょっとくどい。重複した説明が多いような気がする。まどろっこしい。テンポがない。

    いつもは司馬さんの作品は、夢中になって夜更かしして読んでしまうのだが、この作品にはまだそんなことがない。なぜ???

  • 征韓論に破れた西郷の下野。宮崎八郎登場。

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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