新装版 考えるヒント (文春文庫)

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著者 : 小林秀雄
  • 文藝春秋 (2004年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167107123

新装版 考えるヒント (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 学生時代、小林秀雄という批評家は権威の象徴であった。その格調高く示唆に富んだ文体に陶酔もしたが反発もした。結論の出ないまま関係が途絶して数十年。最近、彼の文章が大学入試に初めて登場した、というニュースを聞いて読み返した。頭の中で何かがまた回りだした、そういう印象だった。そして彼の文章が自分の血や肉になっていることを再認識。再評価されるべき。

  • 大学入試を思い出すような文体。

  • アラサーにして初めて知る、小林秀雄の魅力。一言でいえば「かっこいい」「しびれる」。
    これは中高生の生真面目な時期に読めば劇薬だったはずだ。
    ほっとするような、口惜しいような。
    中上も大江も太宰も安吾もドストも詩も絵も音楽も、とにかくあらゆる芸術の、見方が変わる。おおげさすぎるか。見方が加わる。
    とにかく知識に立脚して、その上で「シンプルに」。「生きる」にもつながりそうだ。

    前半、「考えるヒント」。
    ・「歴史」。変り者という言葉→フロイトの自伝→歴史意識への言及。このアクロバット。
    ・「言葉」。本居宣長。生活され経験される言葉にしか興味がなかった。言葉の、形を似せるか意を似せるか。感情をととのえて歌が生まれる。
    ・「ヒットラーと悪魔」。スタヴローギン。

    後半、「四季」。このエッセイも、冴え冴えとしている。
    ・「さくら」。本居宣長の歌について、やまとごころがうんたらかんたらではなく、「桜はいい花だ、実にいい花だと私は思う」と解釈。
    ・「人形」「花見」。これはもはや小説だ。それも極上の、やさしい情感の込められた。

  • 小林秀雄の思考のスタイルは、徹底的に「私」(近代的自我ではない)や、「人」、「情」にこだわるところだと思う。社会や政治の蒙昧な一挙一動に注意を払うのでなく、個人、言葉、歴史のほんとうの姿を掴んで離さぬ小林の姿勢を見て、身につまされる思いがする。ただ、ドゥルーズのような「概念の創造としての哲学」や、寺山修司の「行為としての詩」が好きな私は反発を覚えることもあるのですが。

  • 頑張って最後まで読むことは読んだものの、自分の教養のなさを痛感。
    もっと本を読もう、という気にさせてくれました。
    そしていつかまた再チャレンジしたい。

  • 小林の評論は、対象について評論しているつもりでも、いつのまにか小林自身を表現してしまう。

    という様なことを青山二郎が言っていた、という様なことを白洲正子が書籍に残しています。

    私にとって、このシリーズの読後感が、
    「小林秀雄についてもっと知りたい!」
    である以上、これは正しい評価なんだろうと思います。

    評論の対象がなんであれ、小林的であるその点について、熱狂的に読めました。

    評論を読む態度としては失格ですが、小林的なものを批判的に読むのは私には無理です。

  • 考えるとは、合理的に考える事だ。能率的に考える事ではない。考えれば考えるほどわからなくなるというのも、物を合理的に考える人には、極めて正常な事である。だが、能率的に考えている人には異常な事だろう。

  • 忠臣蔵」「学問」「ヒューマニズム」「哲学」などの12篇に「常識について」を併載。

  • 模試で小林秀雄が出題されるたび、周りからはため息がもれる。いまの高校生もそれは変わらないんじゃないだろうか。もちろん私も同じだった。そんななかで、ある日、私はテスト用紙の上で「お月見」という話に心を奪われた。情緒豊かで穏やかな心をもつ日本人をみつめた優しい文章。忘れることができなかった。人、物、世界、もののあはれへの愛しいまでのまなざし。何かに疲れたとき、私はこの本を読む。いつもどこかに優しいまなざしを見つけられる。

  • 難しいw

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