- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167107123
感想・レビュー・書評
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独特の文章。難解だが、読み飛ばしを許さないロジックの繋がりと軽やかさがある。
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結構咀嚼しなければならない感じでした。
じっくり読みました。
色々な知識を持ってないと、考えることも難しいのではと思うのでした。
知識と知識を結びつけるというか、そんな感じ。 -
小林秀雄の作は毎度考えるという営みを再考させてくれる。
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考えるヒントだね!
冒頭の、「常識」
物理学の中谷宇吉郎 大先生と、将棋とは何かを。
そして、その上で、常識の必要性に。初版1974年の常識は、既に覆っているけど、考えるヒント! -
人形の話
非凡 -
まだ自分が生まれていない頃の話であった。
ロシア文学は、人の名前とかが難しく、遠ざけていた。
後半の方は、少し読みやすく中身の濃さを感じました。
この後の、2,3巻が楽しみです。
言葉のヒントが、沢山詰まってます。 -
思索
西三河朝会 -
小林秀雄 「 考えるヒント 」定義や文学書評など。福沢諭吉「痩せ我慢の説」や 批評の定義は 面白い
福沢諭吉「痩せ我慢の説」について 著者は是の立場
*勝海舟の江戸無血開城は 痩せ我慢がない
*痩せ我慢=独立心、道徳心→私情と公道→一身にして二生を経るが如し
*哲学の私情は 立国の公道〜一面では私情にすぎないが、一面では 国家の公道を持って生きなければならない
常識〜常識が貴いのは 新たに微妙に 動く対象に 行動するように考えているところ
プラトン「国家」
*世界の明瞭化と意識化。政治とは 巨獣を飼い慣らす術〜巨獣には ひとかけらの精神もない
*様々な政治制度についての人間的な分析
*国家とは 人間の異名
井伏君の「貸間あり」〜序詞は作者の中心思想。カメラの視覚は外を向いているが、作者の視覚は 内を向いている
読者〜戦争が文学を一度破滅させた。戦争は文学を生むことも、変化させることも できない
漫画〜生きるのが楽しい、絶対的な笑いもある。人を笑う悪意、人から笑われる警戒心から解放された肯定的な笑い
良心〜人間の良心に外部から近づく道はない。良心とは理知でなく情
歴史〜長い歴史の水平の流れに〜短い人の人生は垂直に交わる
言葉〜言葉こそ第一、意は二の次。言葉は生活の産物〜生活とは人と交わること
平家物語〜説教から娯楽に至る〜厚みのある構成。風光明媚。平家の人々は 力一杯生きて死ぬ
考える
*考えることは きりがない
*考え詰めれば 考えは 瞑想という形になる
スランプ〜よく食って よく眠って、ただ待っている
批評
*いい批評=他人への賛辞→批評とは 人をほめる特殊技術
*対象を批判する=対象を分析、限定する→あるがままの性質を肯定する→特質を明瞭化する
*非難でも 主張でも 研究でもない→生きた教養に属する
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さすが古典、という感じ。哲学の話、自分の仕事(論評家)の話、ヒトラーイズムの話などなど…自分が今まで学んだことない部分が多くて、興味深いものでした。ただ、読みにくさは感じる。
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人は考える唯一の生き物である。その上で、いかに考え、いかに生きるかのヒントがある。