ムツゴロウの猫読本 (文春文庫 は 1-26)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 37
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167108267

作品紹介・あらすじ

小さくてかわいい悪魔、そして天使、古い古い昔から人類の友だちだったネコとはどういう動物なのでしょうか。どうすれば彼らとより深く会話出来るようになるのだでしょうか。大ヒット映画「子猫物語」の総監督を務め、動物王国で数百匹のネコと共に暮らしているムツゴロウ氏がその性格と行動を基本から語ります。写真多数。

感想・レビュー・書評

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  • 祖母の本棚にあったため、手に取ってみました。
    ムツゴロウさんとは名前だけ知っているのみで、昔有名だった唯の動物愛好家のような人だと思っていました。
    しかし、彼は動物愛好家などではなく、とても文才がある作家であると分かり驚きました。
    何気ない様子を例えるのに、教養が滲み出ているのです。私は、最近美術検定の勉強をしていたため、ルソーについて詳しく知ったのですが、作中でサラリとルソーの葉へのこだわりを引用していたり、他にも読者が感じる明らかな文才があります。
    こんなにも読みやすく、為になるような心地を得られたのは三島由紀夫以来です。
    私はまだまだ22歳、本はまだまだ読み足りていたいとは思いますが、私の中でのエッセイが上手い人の中でかなりの上位に入りました。
    シリーズを読んでいきたいです。


    本の内容といたしましては、猫にはなぜ小さいものが居ないのか、動物との関わり方など猫以外の動物や人物に幅広く触れていました。

  • 再読である。ネコについての起源、習性、交尾、他の動物との比較などが興味深かった。ムツゴロウさんの最初の飼い猫の話は心あたたまる。ネコを飼う時に参考となる話も多々ある。イヌやトラ、ゾウなどの動物の話も面白かった。あっという間に読了できた。ネコの写真が多数あり、心なごんだ。妻に読めば、と貸したところ、夢中で読んでいたので、再び読む気になった。いい時間を過ごせた。

  • 図書館借り
    生き物って深いなぁと改めて思う。
    ムツゴロウさんの愛や知識から出来てて素敵。

  • 世の中に動物の専門家は数多くいるが、初対面の猛獣と仲良くなって抱き合える人はムツゴロウさんしかいない。以前ボリショイサーカスの白熊が数頭いるところにいきなり行き、あっという間に仲良くなって群れの中で寝転んでじゃれ合ったのを観たときはほんとに驚いた。
    ムツゴロウさんの持って生まれた希有な天性もあるのだろうが、動物とのふれあいの中で咬まれて体が傷だらけになっても、観察し試行錯誤して動物の習性や気持ちを理解し発見していく。猛獣と仲良くなるコツ、犬に攻撃された時と猫に攻撃されたときの違い、一点集中主観型の猫と客観型の犬の行動の違いなど、面白くびっくりな話が満載。
    TVでも動物番組をよく観るが、人間と違って動物は本音タテマエがなく素直でシンプル、そして目の前のことを必死に生きているのが素晴らしくいとおしい。

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著者プロフィール

1935年、福岡県生まれ。「ムツゴロウさん」の愛称で親しまれる。その純真無垢にして豊かな感性での動物・自然とのかかわりは大きな支持を得ている。1968年、「われら動物みな兄弟」で、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。1977年、環境の文学で菊池寛賞受賞。2008年、『ムツゴロウの東京物語』(柏艪舎)を出版。

「2009年 『ムツゴロウのニッポン物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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