手紙 (文春文庫 ひ 13-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110116

感想・レビュー・書評

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  • 東野圭吾の世界に私を飛び込ませてくれた作品。
    本を読んで涙を流したのは初めてで、それ程自分が中に入り込めた。

  • 厳しい環境で、どのように生きていくかを考えさせれる一冊です。
    私は、この本に出てくる人のような境遇ではないけれど
    ここに出てくる弟や、弟の妻はとてもとても強い人間だと
    思います。

    でも精一杯がんばれば、くもの糸を1本1本増やすように、
    応援してくれる人が増えていくということを教えられました。

  • 初めて読んだ、東野圭吾の作品。一度も飽きる事なく、読めました。最後は何だか感動。とても深い内容だった。

  • 重かった。ずっしり重かった。
    弟の苦しみとか葛藤とか心の変化がとても丁寧に描かれていて、秀逸だと思う。
    多分、あと何回か読む。

  • 非常に重かった。
    読んだ後心臓がぎゅっとなった。
    内容はどれも大事なことばかりで新しい見方などにも気がつけたけど、また読み直そうとは思わない、というかもう一度読み直すのはまた10年後とかのほうが楽しめそう。

  • どこまでいっても家族は家族なのかもしれないと感じた。

  • 犯罪加害者の弟を描いた作品。
    加害者家族が受けるであろう差別に対して不当だと感じていたが、この作品ではそれを含めてが加害者当人の罪の重さであるとしていた。
    その上で殺人は被害者だけでなく、被害者の家族など人との繋がりを断つという面からも絶対に犯してはいけないこと、直貴の社会的な死は本当の死とは違い今ある他者との繋がりの糸を少しずつ増やしていくしかない。理不尽であってもそうするしかないのだと思ったし、その道を模索しながら進んで行こうとする直貴は立派だと思った。
    兄の手紙の数々や終章では心が握られるような感覚になるなど、感情を動かされる作品だった。

  • 放置されていた文庫本を見つけて読む。
    流石の東野圭吾で、さらさらーっと、読み進められる。
    内容を全く知らんかったので、第一章から、
    わわわ、なんや。とビックリ。

    そこからの直貴を取り巻く、苦悩の連続。
    むむむと思いつつも、現実に身近であったら、
    自分はどんな反応なんだろう。
    少なくても、由美子や倉田のように、積極的に関わってあげられないだろうなぁ…
    イマジンは、絵空事だと断定しちゃうのは、寂しすぎると思いつつも、でも、自分自身が、その世界をちゃんと理解して行動できんの?ってなったら、ほら、できないよね…となる。

    いろんな理想と現実の、矛盾が溢れる内容だ。

  • 親族内での前科者の苦悩と元はと言えば兄弟。
    最後のページは涙が止まらなかった。

  • 罪の重さについて考えさせられる作品だった。罪を犯すことは、自分だけでなく周りの人間も社会的に殺すことになるのは残酷ながらも真実だと思った。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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