- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167110123
感想・レビュー・書評
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命が・・・軽すぎる。
推理モノは特に詳しくは無いので、トリックの善し悪しは分からない。けれど石神がやるであろう事までは予想できた。しかしその後の部分に言葉を失った。
これだけ有名な作家さんで、これだけ有名な小説で、そんなんでいいのかと思った。
自分が泣きたいからドラマや映画を見て、明日には忘れる。深く物事を考えず所詮作り物だからと考える人にはいいかも知れない。
例えそういう事をしてしまう心理状態になったりする人間がいたとしても、それこそ人のためにというよりも、自分が良ければいいと言う行動そのものではないか。それが美しい純愛なのか。感動するものなのか。それは一方的に悪人として描かれた富樫のやっていた事と何が違うというのか。
推理小説で人が死ぬのに純文学なみに深い意味を持たせるのはおかしいのかも知れないが、ジャンルの問題で片付けてよいのだろうか。これが高評価という事に、今の時代の命の軽さを考えさせられてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぎゃーめちゃくちゃつまらなかったー!ガリレオ系はもう2度と読まん!
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奇妙不可思議な事件を華麗に解決していく天才物理学者のシリーズ。常識を越えた事件を科学的に解明していくシリーズもので、トリックを解き明かしていくところが好きだったのですが、この作品は犯人の心理描写や動機に重きをおいたものとなっている。だが、その割には心理描写も浅ければ最大の謎となっていた隣人に肩入れする理由が非常に浅く感じられた。あれほど献身的である理由があれでは2時間ドラマと変わらない気がする。
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何となくいい話っぽくまとめてるけど、トリックはお粗末過ぎるし石神の人物描写も下手。
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つまらない。
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世間から過大評価を受けているなぁ…と思う。
読んだのが映画上映当時だから1年以上前になるから記憶があやふやだが、あのトリックは現在の捜査じゃ通用するとは思えない。
まぁトリックが云々はこの際置いといて、数学者のあの人はトリックを完成させるためにホームレスを殺害している。
それにも関らずラストではいい人…みたいな文章だったと思う。
そこが気に入らない -
「本格」かどうかは別としても、この構成はギャグかネタかと思ってしまう。
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東野さんの作品は大好きなのですが、これはいまいちしっくりこなかった作品。
たぶん、今までのように犯人をつきつめていく、という形ではなく初めから犯人が誰なのか分かっていて、何故犯人が犯罪を犯してしまったのかを突き詰めていくという流れだったから。
内容としては良いものだったのですが、私には犯人の動機がしっくりしないかったのも星1個の理由です。