ガリレオの苦悩 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110130

作品紹介・あらすじ

"悪魔の手"と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。

感想・レビュー・書評

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  • ガリレオシリーズ一気読み!ということで、
    シリーズの何作目なのかよく分からなくなりつつありますが、
    図書館で借りて読んでみました。

    ※探偵ガリレオ
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110075#comment

    ※予知夢
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110083#comment

    ※容疑者Xの献身
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110121#comment

    ※聖女の救済
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110148#comment

    ※真夏の方程式
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110156#comment

    こちらは短編集ということで、
    個人的には過去の長編には及ばないものの、
    短編のクオリティーも1作目に比べるとどんどん上がっているような気がします。
    ここまでガリレオシリーズを読み始めたら、
    多くの人は最後まで…となることでしょう。
    東野圭吾さんも、よくネタが尽きないものだと感心してしまいますが、
    読者としてはただただ楽しむだけ、ということで、
    残りの作品もしっかり味わいたいと思います。
    (そろそろ図書館に置いていないかな…、それが一番の心配事。)

  • ガリレオシリーズでおそらくこれは読んでいないだろうってことで図書館で借りて読了。
    第二章の「操縦る(あやつる)」はおもしろかった!ラストは涙腺崩壊しかけて危なかった〜笑 

  • 前作が良すぎたこともあり少し飽きてきた そうなると探偵ものとかではどうしてもそうなるが、どうしてこの人の周りではこんなに特殊なことが起こるのかということが気になってくる そして湯川のキャラがこの作品から福山雅治になったように感じる

  • ガリレオシリーズ4

    《落下る》
    マンションの7階から墜落した女性は、他殺の疑いがあった。
    被疑者には、落下した時に、その場所に居合わせたというアリバイがあった。

    《操縦る》
    恩師・友永幸正の自宅で湯川達4人が会食する事になった。
    その日、幸正の息子が住む、離れ家が火事になり、息子が他殺体で見つかった。

    《密室る》
    ペンションを経営している、湯川の大学時代の友人・藤村が、10日前に起きた事件の謎を解いてほしいと、湯川に依頼する。

    《指標す》
    中学生の葉月は、水晶球を使って、ダウジングをして、物事を決定していた。

    《撹乱す》
    高藤英治は、過去に、自分の研究を批判されたとして湯川に逆恨みして、連続殺人の予告と、湯川を名指しする挑戦状を送りつける。

    「化学の力を殺人の道具にする奴は、許さない」と、天才物理学者湯川学は、友人で刑事の草薙と部下の薫を助け、邪悪な犯罪者を、物理学で追い詰めて行く。

  • 短編5話構成のガリレオシリーズ第4弾。
    どの物語もサクサク読めました。

    今回は草薙刑事の後輩、女性刑事:内海薫が中心となり湯川准教授と共に事件解決に挑む。
    細かいところに気づいたりムキになったりと草薙刑事とはまた違った視点で事件を捉え、湯川准教授とのコンビも新鮮。

    個人的には〈第二章:操縦る(あやつる)〉が切なく感動する物語で好きでした。
    あと、メインの〈第五章:攪乱す(みだす)〉も事件解決まで読みごたえあって楽しかったです。

    • yyさん
      satokoさん 

      はじめまして。
      『ガリレオの苦悩』は、内海薫がガリレオ先生を
      上手に巻き込んでいくところも面白いですね。

      ...
      satokoさん 

      はじめまして。
      『ガリレオの苦悩』は、内海薫がガリレオ先生を
      上手に巻き込んでいくところも面白いですね。

      ブクログを始めてちょうど一年。
      いいねをしてくださった「祈りの幕が下りる時」は、
      それより前に読んだ作品です。
      でも、大好きな作品なので、少しだけ書きました。
      satokoさんはお読みになったのでしょうか? 
      東野作品の中でもトップクラスの素晴らしさだと思います。

      また、ほかにもたくさん、いいねをありがとうございます。
      今日は出先で少しがっかりすることがあったのだけど、
      satokoさんのおかげでハッピーになりました☆彡
      2022/01/27
    • satokoさん
      yyさん

      はじめまして。
      コメントありがとうございます。嬉しいです。

      『ガリレオの苦悩』の内海が巻き込む感じ、確かに面白くて良いペアです...
      yyさん

      はじめまして。
      コメントありがとうございます。嬉しいです。

      『ガリレオの苦悩』の内海が巻き込む感じ、確かに面白くて良いペアですよね。

      『祈りの幕が下りる時』も最近読了しまして切なくもステキな作品でした。映画まだ観てないのでyyさんのコメント拝見して映画も観たいと思っています。

      こちらこそ、yyさんの本棚を拝見させていただき、更に読みたい本が増えて感謝です。
      これからも色々な本の感想など共有できたら嬉しいです。
      2022/02/01
  • ガリレオシリーズは以下の順番らしいです。
    探偵ガリレオ
    予知夢
    容疑者Xの献身→読んだ→これは名作
    ガリレオの苦悩→読んだ
    聖女の救済
    真夏の方程式
    虚像の道化師
    禁断の魔術

    本作品は5編の短編集です。
    個人的に短編は展開が早く、あまり読んだ気がしないので、進んで読まないのですが、これは良かった。特に2編目と5編目。

    キャラクターを知っていた方が面白いと思えるので、前作から読むのがオススメです。
    とか言って、最初の2作読んでませんが。。。

  • ガリレオシリーズの短編集だけど、100ページくらいのが2話あって、これは中編と呼んで良いのかな。これ、ちょうど良い読みごたえと思う。短編だと、話に奥行きがないから。程好い奥行きで、気軽に読めつつも心に響く。

  • 天才物理学者 湯川が解明する人気連作ミステリ第四弾。草薙の部下になる敏腕女性刑事が新たに登場する本作。とある理由から警察に協力しなくなった湯川だったが…。

    今回も五つの短編からなるが、タイトルにある通り、ガリレオの「苦悩」が描写されている。そして湯川先生の人間らしい部分も要所要所に描かれている。

    「君は変わったな。昔は科学にしか興味がなかったはずなのに、

    一体いつの間に、人の心がわかるようになった。」

    「人の心も科学です。とてつもなく奥深い。」

    特に二つ目のタイトル、「操縦る(あやつる)」は、今まで数多く読んだ小説の中でも特に心に響くものがありました。

    短編のミステリっていいですよね。長編ももちろんいいのですが、その壮大な物語を読む中で、「どんなトリックなのかなあ。きっとすごいに違いないっ!」って期待値が高すぎるあまり満足できないときがぼくはあります。その反面、多くても100p程度の限られた文字数で、簡潔に読者を驚かせ、感動させられる短編って最高です。

    そして、この「ガリレオの苦悩」は、その短編集の素晴らしさを堪能できる作品です。ぜひ、みなさんにも素敵な本を読んでほしいなと思います。

  • 知人から「沈黙のパレード」を薦められたので、それならガリレオシリーズを未読のところから読んでみようと手に取った一冊。シリーズ第4弾。

    「落下る(おちる)」「操縦る(あやつる)」「密室る(とじる)」「指標す(しめす)」「攪乱す(みだす)」の5話収録。

    どれもマニアックなサイエンス・トリックもの。ドラマでは楽しめても、文字を追うだけだとどうもイメージが湧いてこない。ガリレオシリーズの短編、イマイチ楽しめないな。

    沸かしたお風呂に最初に入ると、体に細かい気泡がたくさんつく理由が分かった。水に空気が大量に溶け込んで過飽和の状態になってるからなんだ! 湯川先生のお陰でちょっと賢くなったかも。

  • ガリレオシリーズ4作目。
    前作のショックから捜査に非協力的になってしまった湯川。
    でもそんな彼の思いとは裏腹に、名指しで挑発する犯人も現れて…。
    今回は短編編成。
    どれも質の高いミステリーで楽しめて読めました。
    自分的には「操縦る」のラストが特に感動的でした。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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