- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167112233
感想・レビュー・書評
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おかたい文章かなと思ったらそうでもなく読みやすかった。
色んな自然現象から翌日以降の天気を言い当てたり、野草を摘んで味噌汁などに入れる人夫たちはすごいなぁと思った。もしまだ、立山温泉が営業していたら気になる場所になっただろうなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地図学のレポートを書いている最中に出会った本。新田次郎の人生から剣岳をどう描くのか知りたくなった。
物語はもちろんのこと、最後には物語を書くための裏話もかかれていた。
剣岳のような厳しい環境には沢山の感動が隠されている。私も山登りのみならず、冒険したくなった。 -
[hyahya MEMO]『地図などというものは、山の中をごそごそ歩いている間に自然にできてしまうものだくらいにしか世間では理解していない。』文中の側夫の言葉。測量の場面は難しいが、非常に緻密で根気のいる作業だと知った。剣岳山頂へ段階を経て近づいていく柴崎測量官の内面が手に取るように感じられ、最後まで一気に読み終える。2009年公開の映画もとても楽しみ。(2008年2月22日読了)
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明治時代登頂不可能とまで言われた剣岳に測量の為に三角点を設置すべく挑んだ男たちの物語
修験者が語る伝説のような神話のようなくだりが面白い -
日露戦争直後前人未到といわれた北アルプス立山連峰の劔岳山頂に三角点埋設の至上命令を受けた測量技師・柴崎芳太郎。様々な困難を乗り越えて劔岳山頂に挑んだ彼の苦闘の軌跡を描く長篇山岳小説