剣岳 ―点の記 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167112233

感想・レビュー・書評

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  • おかたい文章かなと思ったらそうでもなく読みやすかった。
    色んな自然現象から翌日以降の天気を言い当てたり、野草を摘んで味噌汁などに入れる人夫たちはすごいなぁと思った。もしまだ、立山温泉が営業していたら気になる場所になっただろうなぁ。

  • 地図学のレポートを書いている最中に出会った本。新田次郎の人生から剣岳をどう描くのか知りたくなった。

    物語はもちろんのこと、最後には物語を書くための裏話もかかれていた。

    剣岳のような厳しい環境には沢山の感動が隠されている。私も山登りのみならず、冒険したくなった。

  • [hyahya MEMO]『地図などというものは、山の中をごそごそ歩いている間に自然にできてしまうものだくらいにしか世間では理解していない。』文中の側夫の言葉。測量の場面は難しいが、非常に緻密で根気のいる作業だと知った。剣岳山頂へ段階を経て近づいていく柴崎測量官の内面が手に取るように感じられ、最後まで一気に読み終える。2009年公開の映画もとても楽しみ。(2008年2月22日読了)

  • 明治時代登頂不可能とまで言われた剣岳に測量の為に三角点を設置すべく挑んだ男たちの物語
    修験者が語る伝説のような神話のようなくだりが面白い

  • 日露戦争直後前人未到といわれた北アルプス立山連峰の劔岳山頂に三角点埋設の至上命令を受けた測量技師・柴崎芳太郎。様々な困難を乗り越えて劔岳山頂に挑んだ彼の苦闘の軌跡を描く長篇山岳小説

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著者プロフィール

新田次郎
一九一二年、長野県上諏訪生まれ。無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。五六年『強力伝』で直木賞を受賞。『縦走路』『孤高の人』『八甲田山死の彷徨』など山岳小説の分野を拓く。次いで歴史小説にも力を注ぎ、七四年『武田信玄』等で吉川英治文学賞を受ける。八〇年、死去。その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。

「2022年 『まぼろしの軍師 新田次郎歴史短篇選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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