新装版 死せる湖 (文春文庫)

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著者 : 瀬戸内寂聴
  • 文藝春秋 (2008年3月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167116200

新装版 死せる湖 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 先日、NHKで瀬戸内寂聴さんのドキュメンタリー?映像を見ていて、一度読んでみたいと思い購入。

    ちょっと苦手な作風ながらも、情景描写には品があり、美しい表現力だと思った。

    薄い本であるにもかかわらず、読み終わるまでずいぶん時間がかかってしまった。

    時系列を追うのに私の脳味噌はどうも追いつけないようだ・・・。

    本当は時系列を追う必要は無いのかもしれない。
    順に感じる作品なのかもしれない。

  • 結婚5年目、29歳の時、萌子は突然8歳上の夫から性生活を拒絶された。夫の外に性の相手を見つけ、奔放な生活を続けながら、精神を病んでは病院に入り、趣味のように自殺未遂を繰り返す。
    体の触れ合いがなくなるとともに夫婦の心も離れていったが、それから10年以上経ってもお互いに離婚を言い出すことはことはない。この関係は一体何なのか…。
    自問自答するほどに萌子の諦観のようなものが深まっていくようで、性描写がこんなにもあるのに驚くほど暗くて重い。寡黙な夫がときに語ることばも二人の間にある暗く澱んだ孤独感を際立たせる。

  • つらつらと続く描写の波に身を任せる快感を味わう。
    読み終えると性と死の開放の話だと気づく。

    言霊を強く信じながらも、官能の中で口走る言葉にはその確信をゆるめる。

    全体の物静かな情景の中に
    燃えるような強い情念が幻夢のように現れては消え
    傷みと快感をとりちがえる魔力におちる。

  • たくさん性的な描写が出てきます。
    官能小説はほとんど読んだことがないので、これがそうなら、そうなんだ?という感じ。
    不思議なことにこれだけセックスのことがたくさん出てくると、そんなにいやらしい、という感じがしなくなるものなのですね。
    それよりか、そーか~、そうなんだ~~~?と言う風に(?)人間ってそんなもの。という開き直りさえできる気がしました。

    物語が現在になったり、過去になったり、過去も時系列じゃなく、段落もなく、1人の女の独白という感じがうまく表現できていると思いました。

    巴里に死すに引き続き、中沢さんのおじいさんのことらしいのですが、誰のことなのか本を読んでいただけではわかりませんので、一体、誰なんだろう?というままです。
    ただ、巴里に死すの研究医とこれとでは人間が全然違うので、登場する男性全部にある1人の男性の性格や人生をちりばめているのだろうか?といろいろ詮索しながら読みました。

    あっという間に読めます。

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