ピアノ協奏曲二十一番 (文春文庫 え 1-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167120078

感想・レビュー・書評

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  • とくに表題の鮮やかな夫婦のシーンが良い

  • 2011.05.19 図書館

  • リアルに重い短編集でした。最近こういう手の本を読んでいなかったなと改めて…

  • 戦争中に夫が中国で犯した女子供を家に閉じ込め火をつけ殺すという残虐非道の行為を思うたび、病院でボランティアをする夫人は自分の中にもある悪を見つけ快感を感じる。『スキャンダル』の元になる表題作。
    飢えと絶望から、衰弱死した戦友を食べるが、ずっと罪の意識を抱えたまま肝硬変で死ぬ。~『最後の晩餐』など。

    人間ひとりひとりが誰にも見せずに、そして自分でも気がつかないふりをしている悪。それでも救済されるのか。重い話だね。

  • 戦争に関連した短編集。
    モーツァルトの21番が聴こえてくるのだ。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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