血族 (文春文庫 や 3-4)

  • 162人登録
  • 3.56評価
    • (12)
    • (11)
    • (32)
    • (1)
    • (1)
  • 21レビュー
著者 : 山口瞳
  • 文藝春秋 (1982年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167123048

血族 (文春文庫 や 3-4)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • こんな背景持ってたら人格形成に大いに影響があるはずで、著者の徹底した自信のなさ(謙遜?)と絶対的な母への賛辞はその結果なんだと思うと悲しい気もする。当時の時代背景の描写といろんな著名人が出てきて面白い。昭和ってすごい時代だったんだ。

  • 淡々と自己の出生の真実について迫っていく描写は、ジャーナリズム的な私小説として迫力があった。問題提起→解明という構成もうまく一気に読ませる。

  • 烏兎の庭 第二部 箱庭 4.29.06
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto02/diary/d0604.html

  • 松本健一が推薦。

  • 前半山口家縁者のエピソードが続き、人間関係の複雑さと濃さに戸惑ったけれど、山口瞳氏の美しい母の過去の一端が垣間見られてくるごとに、母の並々ならぬ思いが汲み取られてくる。口を閉ざすこと、過去と隔絶すること。それでいながら、断絶はできない人間関係があること。
    父の故郷の温かい描写が、ほっとさせるとともに、母の故郷の「濃い血の塊」の哀切を際立たせるよう。

  • とても読みやすい本だった。

  • 母の死後幾年が経ち、50歳過ぎにして自分の出生のルーツを辿る山口瞳。徐々に解き明かされていく母の秘密。恐怖に躊躇いながらも真実を追い求めていく筆者の複雑な心情が悲しい。父方の故郷を訪ねるラストが素晴らしい。名作。

  • 遊郭ネタを探して読んでみた。前半はそれらしい記述も無くだるかったけど、後半はそれとは別にグイグイと引き込まれるように面白かった。時代が違えばここまでタブー視されることもないような、と思いつつ当事者だったらやはり言えないことなのかなぁ、と。

  • 山口瞳氏(男性)の実の母親が隠していた家系や家業、出生の秘密を紐解いていく実話。華やかな吉原遊廓とは違い、横須賀柏木田遊廓の遊女の実態は、奴隷さながら粗悪なものだった。その遊女らの崇りや怨念で遊廓経営者は子孫が途絶えると言われており、経営者の娘であった実母は、どんな選択をしてきたのか、その生き様が描かれている。

  • 堀江貴文さんの書評で興味を持った。
    作家、山口瞳が自分のルーツを探るというもの。母方の親族は旅館を運営していたと聞いていたが、調べていくうちに業態をかえ遊郭を営んでいたということがわかった。しかし、著者は母や親せきから一切そのことを聞かされてはいない。
    遊郭は人買い商売であり、職業として差別されていた。
    当時、花魁は病気になると医者に見せず、地下牢に閉じ込めて、死んだらそっと外に出して処理するという、むごいことが行われていたため、遊郭の一帯は花魁の祟りにより、その一族が絶えるとまで言われた。
    調べていくうちにわかったが、山口氏の一族が経営していた遊郭は、人買いには熱心ではなく(女郎が高齢化した)遊女の墓を立て弔うなど、比較的良心的な経営をしていたようだ。
    遊郭を営む人とは他人でありながら、血の結束のような強い繋がりがあって、隣の遊郭を経営していた人を養老院に入れる世話をした。(母から遠い親せきだと聞かされていたため)逆に、一族から出て、養子に行ったものとは、縁を切るなど、血とは違う繋がりがあることが書かれている。昔のノンフィクションであるが、素材の力で一気に読ませる。

全21件中 1 - 10件を表示

山口瞳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フランツ・カフカ
村上 春樹
村上 春樹
湊 かなえ
ウンベルト エー...
冲方 丁
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

血族 (文春文庫 や 3-4)はこんな本です

血族 (文春文庫 や 3-4)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

血族 (文春文庫 や 3-4)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

血族 (文春文庫 や 3-4)の単行本

ツイートする