- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167127039
感想・レビュー・書評
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小田実は面白い文を書くなーと、いつもいつも思う。
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開高健 小田実 「 世界カタコト辞典 」
世界を歩いてきた2人の旅エッセイ。艶っぽい話は小田実、酒と食は開高健 なのは イメージ通り。2人の旅の目的は 差別や友情も含めて、人間を知ることだと思った
この本から理解したこと
*どこの国でも差別はある
*差別を超える人間関係もある
*言葉は 何とかなる
アッチャ(ヒンディー語。まあ、なるほど)
*インドでは人は心強くしなければいけない
*乞食は無限にいる〜何かをするか、まったくしないか 選ぶ。するとしたら、とことん やらなければならない
イルボン(朝鮮語。日本)
*日本と韓国には 反発と牽引の相反する力が働く
*日本と韓国の関係を良くするには、別れた夫婦のような ベトベトした関係を清算し、他人として一から踏み出す
オシュピェンチム(ポーランド語。アウシュヴィッツ)
*アイヒマン自身の行動に密着し〜具体的に考え、一般原理に走るまいとした
*法廷で死は数字〜死を 嗅ぐことも、眼で見ることも、嘔気をもよおすこともできない
カラード(英語。有色の)
*小田実がアメリカで一番印象に残った言葉
*日本人は 今まで 人種差別と関係がなかっただけ
*人種差別の困ることは 何の合理的理由もないこと
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これまであんまり読んだことのないタイプの本。
トピックによっては、ぼかして書いてあるのはわかるけど、何をぼかしてるのかなかなかわからなかった。時代なのかな。
でもすごい教養だと思った。これも時代? -
古本市で購入。
作家二人が世界中を旅し、そこで耳にした言葉から連想した出来事や思いを綴ったエッセイ集。「辞典」なのでアイウエオ順になっている。
50年ほど昔の本だけあって、出てくるエピソードに時代を感じる部分が多数ある。きっとこの本が出た頃は、外国は今より遠かったのだろうなと想像しながら読むのがとても面白かった。
恋人との会話で生じたカタコトゆえの、くすっと笑えて、でも切ない、おかしなやり取りなど・・・カタコトの言葉をめぐるエピソードは、民族、国家間の違いを敏感に察知し、それに寄り添ったり反発したりするもので、とっても人間味に溢れていて好感を持てた。
各国の時代背景を理解できたらもっと楽しめそう!また読み返したい。 -
2006/10/8購入
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アチャ。
私が今暮らすこの家では最頻出用語。
この言葉に出会った時、この本の中にも書かれていて驚いた。
今ではもう「アチャ」は馴染みの言葉。聞かない日はない。