ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短篇小説 (文春文庫) (文春文庫 か 1-12)
- 文藝春秋 (2009年12月4日発売)
本棚登録 : 269人
感想 : 23件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167127121
感想・レビュー・書評
-
開高健らしさ満開。
どの短編を読んでいても、部屋中いっぱいに広がって泡だらけの水槽に沈んでいくようだ。まったく。
下記の台詞がシュール過ぎた:
「紀州の御坊は飯がうまいですな」
「・・・・・・・・」
「あれは日本一ですな」
「・・・・・・・・」
「御坊じゃエッと食べたです」
「・・・・・・・・」
「紀州の御坊が日本一ですな」
「・・・・・・・・」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「玉、砕ける」は日本の短編小説の極北と云えよう。
-
こないだ飲みの席で、これまでに一番よかった本は?って話題になって、本も映画も基本二度と見返さないおいらは途方に暮れた。
その日からしばらくなんとはなしに考えてたら、開高 健の「裸の王様」ではなかろか、と自分なりの結論。でも案の定内容はうろ覚え。
だからって訳やないけど、久々の開高。
詩的で私的な短編集。
読んでみて、やっぱり一番影響を受けたのは開高な気がする。
中・高校生までは三島 由起夫だとは思いますがね。