ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短篇小説 (文春文庫) (文春文庫 か 1-12)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167127121

感想・レビュー・書評

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  • 開高健らしさ満開。
    どの短編を読んでいても、部屋中いっぱいに広がって泡だらけの水槽に沈んでいくようだ。まったく。

    下記の台詞がシュール過ぎた:

    「紀州の御坊は飯がうまいですな」
    「・・・・・・・・」
    「あれは日本一ですな」
    「・・・・・・・・」
    「御坊じゃエッと食べたです」
    「・・・・・・・・」
    「紀州の御坊が日本一ですな」
    「・・・・・・・・」

  • 「玉、砕ける」は日本の短編小説の極北と云えよう。

  • こないだ飲みの席で、これまでに一番よかった本は?って話題になって、本も映画も基本二度と見返さないおいらは途方に暮れた。

    その日からしばらくなんとはなしに考えてたら、開高 健の「裸の王様」ではなかろか、と自分なりの結論。でも案の定内容はうろ覚え。

    だからって訳やないけど、久々の開高。
    詩的で私的な短編集。

    読んでみて、やっぱり一番影響を受けたのは開高な気がする。
    中・高校生までは三島 由起夫だとは思いますがね。

著者プロフィール

開高 健(かいこう・たけし):1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ほかに「日本三文オペラ」「ロビンソンの末裔」など。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。

「2024年 『新しい天体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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