沖縄女生徒の記録 生贄の島 (文春文庫 そ 1-21)

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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167133214

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  • 小学生の頃から戦争記録はたくさん読んできたが、これほど多くの民間人、とりわけ女学生が殺戮の現場に居合わせたケースは少ない。従軍看護婦として戦争の凄惨な現場に投げ込まれ、次々に友や肉親が異形となり不具となり絶命していく。頼みの友軍兵士は民間人を病院や壕から追い出す非道さである。無差別攻撃をした米軍、投降することを禁じた日本軍部、民を護ることよりも己の保身を優先させた軍人や大人達。戦争の悲惨さは人間の醜さを抉り出す事でより強化される。やはりこうした物語を語り継がねばならない。鈍麻してはならない。

  • 女生徒達の目線で淡々と起きた事が語られる。これで読書感想文を書いたら放課後居残りで修正させられたけど結局何もなかった

  • 凄惨。

著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

「2023年 『新装・改訂 一人暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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