聡明な女は料理がうまい (文春文庫 き 2-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167134075

作品紹介・あらすじ

果断な決断力、大胆かつ柔軟な発想、ゆたかな包容力…。世に「男性的」といわれる資質こそすぐれた料理人の必要条件だ。それなのに男達が女を差別して「男性的」な世界から疎外するから、女はいよいよ女性化して料理がヘタになる。男まさりのいい仕事をしている人ほど料理の手ぎわがいい。すぐれた女はすぐれた料理人なのである。女ひとりの優雅な食卓からパーティのひらき方まで。

感想・レビュー・書評

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  • 『聡明な女は料理がうまい』読了。
    多分好き嫌いが分かれるな〜って読みながら思った。とにかく(いい意味で)上から目線な文章で、潔い感じ。
    私が今まで感じていた料理をすることや台所に立つことに対する違和感を解決することが出来た。
    やるからには楽しくやりたいよね。笑
    1970年代に出版された本で、何気なく現代に通じるものを感じた。温故知新ってやつだな…一方で予言してるわ!!!っていう内容もあってちょっと鳥肌が立った。先見の明がある方なんでしょうね…
    去年、NHKの読書案内の番組で料理家の飛田和緒さんが紹介していた本。面白かったわ。
    (私が作る料理ってわりと男が作るような料理になるのよね…勢いで作る感じになる。ちまっちまっなんかするよりもおいやー!って感じになるからそれが許せない人にとってはみてらんないんだろうな…って悟ったよね、、、はぁ…切ない…)

    2021.7.29(1回目)

  • 再読。

    いつから手元にあるのだろう、
    私の本棚の中でももっとも長く居るうちの一冊だ。

    ウーマンリブでリベラルな桐島洋子の料理にまつわる一冊。

    威勢のよい、流れるようにテンポの良く、それでいて優雅な文章は、
    初めて読んだ時からまったく色褪せる事はない。
    圧倒的なテキスト。真の名著だと思う。

    これだけ外国との距離が縮まった現在でも
    涎が出そうな程の世界各国の料理。
    カリブ海岸でのブイヤベースは永遠の憧れ。

    桐島かれんの扉イラストも本当に可愛らしい。

    この本を手放す時なんてやってくるのだろうか?
    初めてこの本を手にした時からおそらく20年近く、
    私が料理が出来ないのと自立もしていないのと同様に謎でありますw

  • この本は買ったのかもらったのかさえ思い出せないくらい前から手元にあって、一時期何度も読み返した本。
    料理に対する考え方、構え方が変わった。

    簡単なレシピや台所用品や合理的な方法も載っているけれど、この本の素敵さは、そこじゃない。

    料理って、そんなに ややこしいことじゃなくて、こんなにシンプルでも十分おいしいのよ、とか
    あま~い夜を過ごした翌朝、さらっと こんなもの できたら いい女風でしょ?とか、
    100g何千円もするお肉なんて、人の知性をバカにしてる!とか、

    そんな言葉の一つ一つに開眼させられるというか、
    ああ、そうか、そんな風に考えて料理をしたら、楽しそうと思わせてくれる。

    ただ食べることも楽しいけれど、料理はもっと楽しい。

  • 良く言うとパワフルな女性の料理指南、悪く言うと姑の小言みたいなのが続くので、その圧に負けながらやっとこさ読了したけども、それでも学ぶ面は多いしレシピも豊富に載っているので手元に置いて時々読み返したい。読んでる間、こちらのメンタルもマッチョになる副作用があった。

  • 効果的な料理を作りたくなる。そういった環境になったら再度読みたい。

  • 嫁入り道具ですね、これ。

  • 共感できるところ多し。にやりとさせられるとことも。子どもが家を出るときに持たせたいと思うけど,この年・立場になってるから共感できるものなのかも。

  • 古い本なのに内容が古びてなくて驚いた。色々試してみたい料理があったけど、読み終わった後検索できなくて不便。料理エッセイはこんなものだけど。少し手元に置いて何度か読み返しながら利用するもの。

  • 貸してもらった本。

    最初、筆者の、料理が出来ない女への見下したような文章の書き方が気に入らなくて、なんだこの人は、と思ったりもしたのだが、たまに冗談を言っていたりもして、フランクな書き方であり、読み終えて「この人は強い女性なのだなあ」と思った。料理をするもの家事をするのも、本当に大変。それに+して仕事までしてるなんて!!筆者のことも、お母さんのことも尊敬した。料理をするのって、すごく頭を使うと思う。料理が上手な人って、筆者の言う通り頭が良い人ばかりだと思うのだ。今年の私の目標は「料理上手な女になる」ことなので、この本を読んで気が引き締まったことである。

  • この本に書いてあるのに負けない位に台所を切り回せたら素敵だ‼
    まだ、間に合うかな。。
    でも少しでも聡明な女になりたい…

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著者プロフィール

桐島洋子(きりしま・ようこ)
1937年東京生まれ。文藝春秋に9年間勤務の後、フリーのジャーナリストとして海外各地を放浪。70年に処女作『渚と澪と舵』で作家デビュー。72年『淋しいアメリカ人』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。以来メディアの第一線で活躍するいっぽうで独身のまま三人の子どもを育てる。娘のかれん(モデル)、ノエル(エッセイスト)、息子のローランド(カメラマン)はそれぞれのジャンルで活躍中である。子育てを卒業した50代から林住期(人生の収穫の秋)を宣言してカナダのバンクーバーに家を持ち、1年の3分の1はバンクーバーでの暮しを楽しんでいる。また70代からは自宅で私塾の森羅塾を主宰している。『いつでも今日が人生の始まり』(大和書房)、『残り時間には福がある』(海竜社)、『骨董物語』(講談社)、『バンクーバーに恋をする』(角川SSコミュニケーションズ)、『わたしが家族について語るなら』(ポプラ社)、『聡明な女たちへ』『50歳からのこだわらない生き方』(大和書房)など著書多数。
公式サイト http://www.yoko-kirishima.net


「2022年 『ほんとうに70代は面白い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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