戦国風流武士 前田慶次郎 (文春文庫 か 2-42)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167135423

感想・レビュー・書評

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  • 隆慶一郎の『一夢庵風流記』に比べると、もっと人間くさい慶次郎の話です。嫁とりのくだりとかね(でもちょっと女としては許せないぞ)。前田慶次郎という人間に興味を持たれた方にはオススメ。他にこの人のことは南條範夫が『傍若無人剣』という本でも書いていて、こちらの方がもっと破天荒で、私は好きですが、いかんせん絶版なんだよなぁ。

  • ん〜〜〜〜〜〜〜。
    面白いは面白いけど、
    もっと慶次の人間性とかに触れて欲しかった。
    何か慶次の周りの歴史って感じ?
    想像してた爽快感が・・・あんま・・・ん〜。
    傾奇者の傾奇っぷりがあんまし出ていなかった。
    まぁ、風流武士ってタイトルだから、
    風流なトコに重点を置いていたのかな?
    だとしたら結構良かったと思う。
    何にせよ面白かったです

  • 自由を求める前田慶次郎に作者の思いが込められているような気がします。最後の方で武士を捨てて芸に生きる名古屋山三郎を勇気づけるシーンにはグッときました。

  • 2016/06/29完讀

    「世間は世間にまかせておきなさるがよい。籠の中で育った小鳥には大空を飛ぶ鳥の気持ちや生きようは、わかりはせぬ。凡俗のしきたりや約束の中でしか生きることを知らぬものに、濶達自在に生きようとするものの行き方が、どうしてわかりましょうぞ。一切かまわんがよろしい。」

    海音寺的慶次,應該算是慶次作品的嚆矢。海音寺以他的美學寫出奔放不羈、自由闊達的快男兒慶次。慶次因為逼婚事件感到拘束離開前田家(冷水風呂應該真的很恐怖)盜走名馬松風,在京都過著讀書三昧的生活。和光悅往來,和山三郎結識,五右衛門也以秀吉暗殺者的角色登場。最後當然就是投靠上杉家和長谷堂之戰。整體而言故事構成還不錯,但日後隆氏的巨作,還是讓前作黯然遜色。一夣庵風流記裡的暢快淋漓、拍案叫絕的力道有如疾風一般,讓這本還不錯的作品也只能當作中場休息換換口味之用的小點心。不禁無比地懷念起隆氏,連海音寺這樣的大家,在隆慶那炫目而炙熱的焰光下,也只能如燭火般幽然嘆息。

  • 文化人としての前田慶次郎を強調した元祖本。
    伊勢物語に耽読したりペテン師並みに前口上が上手かったりと隆慶一郎氏版とは異なるがイタズラに命をかけているところは同じ。

  • 前田慶次郎利益の半生というか、エピソードを交えながら描かれた海音寺潮五郎作品。
    隆慶一郎の同じ人物を描いた作品「一夢庵風流記」とはまた違う目線で読めるので
    ある意味新鮮な気持ち。
    ここで言えるのは、やっぱり誰が描いてもぶっ飛んだ男だったんだなと。
    でも、その反面茶道や華道、書物を読み文化人なとこもあって
    清々しく男くさいことは確か。
    歴史に埋れてるのがもったいない!参考文献が少ないのも仕方ないけども。
    なにはともあれ、まるでとんちで有名な一休さんのような
    清々しい感じ。

  • 天下人を屁とも思わない豪胆さが爽快。

  •  やっと読み終わった〜。独り暮らし始めると案外本読む時間て無いのね(汗)

     前田慶次郎…自分的には慶次って名前が親しみ深い(笑)とにかく素敵な男だ!惚れ直した!慶次郎みたいな人生が送りたいと思う。…いや、多分不可能だけど…あれはやっぱり理想の人生だ。

     本の中で特に面白かったエピソードは、慶次郎が名古屋山三郎に惚れられちゃうところ。山三は蒲生の小姓です。何か、慶次郎が異様に可愛かった(笑)
    慶次郎は恋愛に向かぬ人なんだなぁ、と思いました。

  • 読了。 RT 荻はるかさんのレビュー 同感ですね!海音寺流あっさり味の慶次郎、これもまた一興でした。満足の四つ星。

  • もうひとつの前田慶次郎。花の慶次ファンには物足りないと思う。
    が、こちらの方が現実的。琉球に行ったりはしない。
    重なるエピソードは多数あるので読み比べてみるのも一興。

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著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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