開幕ベルは華やかに (文春文庫)

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著者 : 有吉佐和子
  • 文藝春秋 (2013年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167137120

開幕ベルは華やかに (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 舞台小説でありミステリ小説であり。
    けっこうな長編だけどぐいぐい読ませる力があって一気に読んだ。

    「二億円用意しろ。さもなくば大詰めで女優を撃ち殺す」という一本の電話が帝劇関係者に激震を起こす。
    満員の観客が見守る中舞台は進み、バックステージでは緊迫した駆け引きが繰り広げられる。

    全26章、章ごとに視点は変化してゆくのだけど、主にミステリ作家でひょんなことから舞台の演出を手掛けることになった渡紳一郎の視点で物語は進む。
    著者の有吉佐和子さんは演劇界にも明るい方だったらしく、華やかな舞台の世界の裏側も事細かく描かれていて、主演の八重垣光子の女優然とした姿が「これぞまさに女優!」と思わせてくれる。世間知らずだし嫌な女なんだけど(笑)女優ならこうであって欲しい、というような。
    妬みとか野心とかはたまた諦めとか、色んな感情が渦巻く世界。
    プラス過去に起こったとある事件が絡んで、舞台を舞台にした事件が起きる。

    ミステリの筋はもちろんだけど、人間の感情の動きやままならない想いなど、そういう描写に惹きつけられた。
    犯人の気持ちも理解出来るものだった。
    とても読み応えのある、個人的には新しい感覚の(作品自体は30年以上前のものだけど)小説でした。

  • 登場人物ごっちゃになりがち

  • 読みたい本がなくて、文庫本コーナーを見てたら見つけた。有吉佐和子さんの話は、悪女について以来だったから楽しかった。


    脚本家が降りてしまった舞台に、女流作家の小野寺ハルが代わりに本を書くことになった。しかし、この本が実際にやると5時間近くかかる大作で、演出家でありハルの元夫の渡が大幅に削る。それだけでもハルは、大激怒だったのに主役の二人の老優がセリフを覚えてこない。こんなんで舞台は大丈夫かと心配するも幕は上がった。
    そして、舞台の最中に劇場に脅迫電話がかかってくる。果たして、舞台の行方は。



    大女優の八重垣光子…なんかすごい女優だった。カマトトぶるとはこのことか…!と実感したし、若い頃から蝶よ花よと育てられた女優というのは、きっとこんなかんじなんだろうとも思った。
    セリフは年だから覚えられないのは仕方ない。だけど、若くて未来ある俳優を自分の都合で潰すのはね…付き人の波ちゃんも可哀想だったな。



    『悪女について』もそうだったけど、有吉佐和子さんが書く女は、どこかイラッとさせるが女を最大の武器としてあざとく生きてるかんじがする…
    八重垣光子は特に嫌いだな。


    2016.11.6 読了

  • 期待してたよりドロドロしていなかった。物足りない!

  • 【人間ドラマを堪能! ベストセラーミステリー復刊】名女優と歌舞伎界の大物の舞台中に、殺人事件が。舞台裏の壮絶な人間ドラマと、驚愕の幕切れに酔いしれる不朽の傑作ミステリー。

  • 途中、第二幕のセリフを膨大にしたせいで、
    共演女優があたふたしたり、
    観客がトイレを必死に我慢した下りに思わず
    笑ってしまいました。
    芝桜の時も思ったけれど、登場人物のせりふの書き方で
    キャラを表現できている有吉佐和子はすごい。
    今回の八重垣光子の、演劇をやっていないときの、とぎれとぎれの話し方は特徴が出てました。

  • 有吉佐和子の作品と言えば…
    ぎょっとするほど美しくて、
    それでいて性格は常軌を逸していると言うか、
    完全にはた迷惑と言うか、
    そんな女の人が出てきて面白い作品が多い、
    と言う印象なのだったけれど…
    そんな人は今回一人も出てこなかったよ。

    今回の作品は、
    突然作家がおりてしまった舞台の脚本を
    元妻が引き受けてしまい、
    その演出を急遽頼まれてしまった、男。

    日本を代表する老優二人が出演する舞台は
    大当たりとなり、連日大満員。

    そんな中…ある脅迫電話がかかってきて…

    こんな粗筋と、すてきな題名に期待して
    手に取ったのじゃが。

    事件の種明かしも、特に伏線が張られているわけではなく、
    独白の中で明かされる、と言うパターン。

    だからと言って人間模様に感情移入できるかと言えば、
    話はあっちこっち飛ぶし、
    エピソードが「この人はこういう人」と言う
    ちょっとした説明に終始していて、
    結局応援したい人も、憧れる人も、
    嫌いな人も、特に現れず…。

    あれ?
    この本、本当に有吉先生がお書きになったのかなあ?

    それでも休まず読み続けあっという間に読了したので
    つまらないという訳ではないみたい。

  • 中盤あたりまでは、物語の舞台となる演劇界でのリアルな物語が主となる。なので、いつになったらミステリーが始まるのだろうかと首を傾げつつも楽しく読んだ。文章は軽く読みやすく、すんなり頭に入るが、味がないわけではなく好ましい文体。なので、ミステリーのミの字もない前半もいつの間にか没頭していた。
    ただ、文章が良いだけに、ミステリーっ気のかけらもない前半が面白すぎるだけに、ラストはえっ?、という感じ。
    (***ネタバレ→)少なくとも私としては、事件の関係者は全員、事件が起きるまでに物語中に登場していてほしい。推理小説ではないとはいえ、あたりにも突飛に感じる。いきなりファンタジーっぽくなったし。

  • 舞台の上演中に主演の八重垣光子を殺害する。そんな予告電話が入り、帝劇内はそう然とする。犯人は一体どこの誰なのか…。
    物語は、ひょんなことからその舞台の脚本と演出を手掛けることになった元 夫婦の紳一郎とハルのやり取りから始まる。
    前半、七十を過ぎた大女優の素顔や演劇界の裏側がたっぷり描かれて、なかなか事件が見えてこないため、あまり関心のない身には少々退屈だった。
    と思ったら事件の真相は後の関係者の調書と紳一郎の語りだけで締められてしまい、肝心の事件の展開中には何のヒントもなく…。
    もっと全体的にミステリーらしい緩急が欲しかった。

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開幕ベルは華やかに (文春文庫)の作品紹介

人間ドラマを堪能! ベストセラーミステリー復刊名女優と歌舞伎界の大物の舞台中に、殺人事件が。舞台裏の壮絶な人間ドラマと、驚愕の幕切れに酔いしれる不朽の傑作ミステリー。

開幕ベルは華やかに (文春文庫)のKindle版

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