- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167140021
感想・レビュー・書評
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渋澤氏が亡くなって随分とたつ。この所、色々とあり古い本ばかり読み漁っているが、「眠り姫」よりもこの話が好きである。氏の最晩年の作品であり、癌と闘いながら書き綴っていた軌跡が、物語の背景に雪洞の灯のように薄く儚くさしている。
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【本の内容】
貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。
幼時から父平城帝の寵姫藤原薬子に天竺への夢を吹きこまれた親王は、エクゾティシズムの徒と化していたのだ。
鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、旅に病んで考えたことは…。
遺作となった読売文学賞受賞作。
[ 目次 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
うつくし
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幻想的で面白い話だった。ほとんど夢の話だけど、なんだかより気持ちは感じることが出来た気がする。
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きらめくもやに包まれた極彩色の世界。手に取ったのはマンドリン合奏曲がきっかけ。もっと人生経験を積んでからまた読みたい。
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とても美しい。読み終えるのが惜しくて大事にすこしずつ読んでいった。きっと何度も読み返すに違いない。大切な本になった。
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人の言葉を話す儒艮とか変な生き物が可愛い。
澁澤龍彦が死の床で書いたと思うと、高丘親王の最期と重なってなんとも言えない気持ちになる。 -
8/18 読了。
再読。