世界悪女物語 文春文庫 (文春文庫 し 21-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167140052

感想・レビュー・書評

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  • 私は性悪説派の人間なので、誰しもが悪女になる素質を持っていると考えている。どれだけ純真無垢な心を持った人でも、誰かのちょっとした言動や何かしらの経験がキッカケとなり、とんでもない極悪人になり得ることはあるだろう。そう思うと人ごととは思えない、ちょっと怖い一冊。

  • 小学生の頃、姉が持っていたのを読んで衝撃を受けました。
    (私が西洋史好きになったきっかけかも)
    とっくに絶版になっていると思っていましたが
    まだ購入出来ましたので嬉しかったです。
    いろいろなタイプの女性が載っていますが
    やはり歴史上に名を残した女性はやはり惹きつけるというか
    とても魅力的です。
    書かれた年代もあり差別的表現があるのでご容赦下さいと
    但し書きもされていますが全然気になりませんし
    一度読んだ物でも新鮮な驚きが詰まった名著です。

  • この手の本の中では古典ともいうべき、最高の作品でしょう。
    澁澤氏ならではの知識を背景に縦横に語り、有名な女性の実像に迫って濃厚で妖艶な雰囲気をたたえ、品格があります。

    取り上げられているのはルクレチア・ボルジア、エルゼベエト・バートリ、ブランヴィリエ侯爵夫人、エリザベス女王、メアリ・スチュアート、カトリーヌ・ド・メディチ、マリー・アントワネット、アグリッピナ、クレオパトラ、フレデゴンドとブリュヌオー、則天武后、マグダ・ゲッペルス。

    ルクレチアについては本人は悪女とは言えないとのこと。
    バートリは稀代の犯罪者ですが…
    エリザベス女王は苦難を乗り越えて特異な政治スタイルを築き上げた、面白い人間像ですね。
    男性に競争させて、決して権力は明け渡さなかった賢いエリザベスとは対照的に、メアリ・スチュアートは恋に身を滅ぼします。余りに一途で愚かなので、男性としてはほだされてしまうよう。
    フレデゴンドとブリュヌオーなどはゲルマン的たくましさというか〜猛烈です。
    日本の悪女は粒が小さくて残念ながら取り上げられなかったとのこと。


  • 高校生のときにヨムヨム
    存在は中学生の時から知ってました

    女は怖いです
    だからこそ魅力的なわけです

  • 何度も何度も繰り返し読んでいる
    超おすすめな本です。
    特に「エリザベートバートリ」は
    あたしを虜にしました。

  • 怖っ。

  • 何度読めば気が済むんだっていうくらい読んでるかも。

著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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