剣客群像 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142179

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  • 池波正太郎の短編集。
    30代半ば〜40代半ばに書かれた作品集となっているため、エンターテイメント性の強い力作ぞろい。
    収録8作品、全てにハズレがない。

    「ごろんぼ左之助」は、新撰組の隊士原田左之助を描いた作品。
    虚実入り交じった物語となっているが、読了後に「こんな人物だったかもしれない」と納得させられてしまうような、説得力を持った作品。

    「かわうそ平内」は、親の敵を撃つために江戸に出てきた兄弟がお世話になる道場主の老人を描いた作品。名人と噂されながらも、腑抜けた老人にしか見えない道場主の実力とは・・・。

    「ごめんよ」は、本書の中で最も素晴らしい作品。
    武家の家に育った兄弟の熊之助と源次郎。
    幼い二人はある日、酔っぱらいの博徒にからまれ、屈辱を受ける。
    その日以来、兄熊之助は人が変わったように剣に打ち込むのだが。。。
    正直、この作品にはグッときました。
    暇つぶしに読んだ短編集ということで、気持的に油断していた事もあり、読了後は押し寄せてきた感動の波に無抵抗で包まれてしまいました。

    時代小説の苦手な方にこそオススメしたい一冊です。

  • 913.6 イ 登録番号8928

  • 正直、あまり内容を覚えていない(読んだのが入院中だったし、借りた本だし)武術の達人の話を集めた短編集で、それぞれいろんな魅力のある主人公のお話だったと思うが、作者との相性なのかな、あまりピンと来なかった。新撰組の原田左之助の話は面白かった。

  • 「弓の源八」の短編が収録されている

  • ごろんぼ左之助だけ読みましたがかなりカッコイイ。流石ハードボイルド専門。

  • ごろんぼ左之助が読みたくて購入したもの。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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