新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫) (文春文庫 い 4-52)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142537

感想・レビュー・書評

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  • 2016年末の鬼平犯科帳ドラマを初めてみて、鬼平にはまり、今年は、全巻読んでみよー!と、思いたち、一作目。
    平蔵があまり活躍をしない物語も含まれていて、ん?という感じだったけど、江戸時代の人たちの生き様を見ている感覚。

    盗人の三か条を守っていた偉大な泥棒が、年齢を重ねたら、人を殺めることも厭わなくなる。自分を癒してくれた純粋な女性が、人を騙したり、殺したりすることを厭わなくなるなど、人って、変わるよね。。。
    昔を知っていて、それを信じていた人にとっては、変わってしまった姿は、悲しすぎるでしょう。。

  • 連続短編集。

    最初の話で、うっかり主役を忘れて読んでしまいました。
    嫁に頭が上がらない人のはずでは…とw

    全編通して、わき役だと思っていた人が
    地味に出てきて話をつないで行ったり。
    現代と違って、地域と人が狭いのですから
    この状態は当然といえば当然です。

    侍の矜持、盗人の矜持、色々な矜持が出てきますが
    女の変わり身の早さもすごかったです。
    生きていくには当然、ではありますが。
    老盗の夢、は全員取らぬ狸、をしすぎです。
    しかしここまで考えるのが、普通だったのやも。

  • 「鬼平犯科帳」シリーズ3度目の読み直しです。啞の十蔵、本所・桜屋敷、血頭の丹兵衛、浅草・御厩河岸、老盗の夢、暗剣白梅香、座頭と猿、むかしの女の8編。鬼平シリーズ事実上の第一作である。

  • ついに去年末に全巻揃えたのですが、それまで読み終えてなかった本を読んでいたら、手を出すのが遅くなりました。

    さすがは一巻。
    粂八との出会い、大好きな彦十との再会。
    酒井さんは元々盗賊改めだけど、前上司の組だったのかあ。
    などなど、おなじみの方々の始まりが面白かったです。

    TVシリーズ第一話も入ってました!!
    本とは関係ないですが、TVシリーズでは今大人気の遠藤さんが演じられていて、一話を見直したときに気づいて感動しました。

    二巻では忠吾出るかな、おまさの話あるかな。
    あえて、あらすじを読まないように、全てにブックカバーをつけているので、わくわくです。

  • 20151123読。

  • 粂八は、妙にうるんだ声で、
    「本物は、あ、あんな野郎じゃねえ……にせものですとも、にせものですとも……」
    2015/04/16-05/01

  • 唖の十蔵/本所・桜屋敷/血頭の丹兵衛/浅草・御厩河岸/老盗の夢/暗剣白梅香/座頭と猿/むかしの女。

  • むかしの女。人は失敗して大きくなっていくのだなあ。
    最初からちゃんとしている人は、あまりいない気がする。

  • 14/10/03、ブックオフで購入

  • 第一話、「唖の十蔵」の途中から長谷川平蔵が火付盗賊改方の長官に。そして盗賊たちに恐れられる“鬼の平蔵”が誕生する。
    第二話、平蔵が荒れていた若かりし頃の、かつての純な恋心の無残ななれの果てへの苦い感傷を桜によせる「本所・桜屋敷」など全八編。

    登場する同心、盗賊、市井の人々すべてに、さまざまな過去があり、信念がある。善きも悪しきも決しておろそかにされないが、悪は必ず報いを受ける。懐深い捕り物模様。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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