新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫) (文春文庫 い 4-52)
- 文藝春秋 (2000年4月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167142537
感想・レビュー・書評
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2016年末の鬼平犯科帳ドラマを初めてみて、鬼平にはまり、今年は、全巻読んでみよー!と、思いたち、一作目。
平蔵があまり活躍をしない物語も含まれていて、ん?という感じだったけど、江戸時代の人たちの生き様を見ている感覚。
盗人の三か条を守っていた偉大な泥棒が、年齢を重ねたら、人を殺めることも厭わなくなる。自分を癒してくれた純粋な女性が、人を騙したり、殺したりすることを厭わなくなるなど、人って、変わるよね。。。
昔を知っていて、それを信じていた人にとっては、変わってしまった姿は、悲しすぎるでしょう。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
連続短編集。
最初の話で、うっかり主役を忘れて読んでしまいました。
嫁に頭が上がらない人のはずでは…とw
全編通して、わき役だと思っていた人が
地味に出てきて話をつないで行ったり。
現代と違って、地域と人が狭いのですから
この状態は当然といえば当然です。
侍の矜持、盗人の矜持、色々な矜持が出てきますが
女の変わり身の早さもすごかったです。
生きていくには当然、ではありますが。
老盗の夢、は全員取らぬ狸、をしすぎです。
しかしここまで考えるのが、普通だったのやも。 -
「鬼平犯科帳」シリーズ3度目の読み直しです。啞の十蔵、本所・桜屋敷、血頭の丹兵衛、浅草・御厩河岸、老盗の夢、暗剣白梅香、座頭と猿、むかしの女の8編。鬼平シリーズ事実上の第一作である。
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20151123読。
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粂八は、妙にうるんだ声で、
「本物は、あ、あんな野郎じゃねえ……にせものですとも、にせものですとも……」
2015/04/16-05/01 -
唖の十蔵/本所・桜屋敷/血頭の丹兵衛/浅草・御厩河岸/老盗の夢/暗剣白梅香/座頭と猿/むかしの女。
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むかしの女。人は失敗して大きくなっていくのだなあ。
最初からちゃんとしている人は、あまりいない気がする。 -
14/10/03、ブックオフで購入
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第一話、「唖の十蔵」の途中から長谷川平蔵が火付盗賊改方の長官に。そして盗賊たちに恐れられる“鬼の平蔵”が誕生する。
第二話、平蔵が荒れていた若かりし頃の、かつての純な恋心の無残ななれの果てへの苦い感傷を桜によせる「本所・桜屋敷」など全八編。
登場する同心、盗賊、市井の人々すべてに、さまざまな過去があり、信念がある。善きも悪しきも決しておろそかにされないが、悪は必ず報いを受ける。懐深い捕り物模様。