新装版 鬼平犯科帳 (3) (文春文庫) (文春文庫 い 4-54)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142551

作品紹介・あらすじ

"鬼平"と悪人たちから恐れられる幕府火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵が、ときにはユーモアをまじえ、ときには鋭い勘を働かせて、兇悪な盗賊を相手に大奮闘をつづける。その颯爽たる立廻りが大評判の人気シリーズ第三巻は「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」の六篇を収録している。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸を離れ、京都へ。
    のんびりするはずが、なかなかできない平蔵さん。

    今回も、うさぎが活躍!
    いつも、なりゆきで活躍してしまうのは、それも才能?

    ひそかに左馬之助のファンである私は、平蔵さんとのやりとりにほっこりしました。
    素敵な友情です。

    そして奥様との馴れ初め。
    時代小説を読んで、キュンとするとは思わなかった!
    かっこよすぎるー!

  • 2020.7.7 読了


    長谷川平蔵 今回は 火付盗賊改方の役を
    少し 解任されて、休みなく働いていたので
    しばらくゆっくり休むため、
    京へゆるりとした 旅をしたりするんですが、
    そんなときでも 盗賊を捕まえたりするという。

    あと 平蔵の奥さんの話での
    平蔵に 惚れてまう~!!


  • 鬼平犯科帳 (3)

    一時的に火付盗賊改方の長官を解任された鬼平さんは、亡父の墓参りも兼ねて京都に旅立ちます。
    一応プライベート旅行のはずなのに、行く先々で盗賊達の捕縛に尽力してしまう事になる鬼平さん。
    お供の忠吾(うさぎ)さんも、とんだ“色模様”で、間抜けなようで結果的に事件に一役買ってしまう所がご愛嬌です。
    一方、鬼平さんが留守の長谷川家にちょっとしたピンチが襲いますが(第六話「むかしの男」)、佐嶋与力をはじめ、頼もしい部下軍団がしっかり守ってくれて心強い限りです。

  • 平蔵が一時御役を解任されて京へ遊山に旅立つのだが……やはり事件に遭遇したり首を突っ込んだりと、いやはや大変な道中になった。老盗賊から盗みの秘伝をしらばくれて伝授されようとするところは、なかなかに面白かった。平蔵一人で浪人どもと戦う段では、手傷を負い「もうダメか?!」って時に左馬之助が現れる。何とも憎い演出である。最後の「むかしの男」では、妻女の過去を知りながら、優しく泰然としている平蔵の姿に、男気を感じる。もっとも平蔵自身、若い頃にさんざん遊んでいたのだから、妻女を責めることはできなかろうが……

  • 木村忠吾がよかった(^v^)"
    登場人物も広がり、人間関係もよく見えてきておもしろい☆

  • 京都旅行編。

    【麻生ねずみ坂】指圧の先生、香具師から女を買おうとする
    【盗法秘伝】平蔵、盗賊の弟子にされかかる
    【艶婦の毒】女盗にひっかかる忠吾
    【兇剣】左馬之助、命の恩人になる
    【駿州・宇津谷峠】左馬之助の幼馴染が悪人に
    【むかしの男】久栄さんがんばる、佐嶋のファインプレイ

  • ※2006.6.12読書開始
     2006.6.15読了(2回目と思われる)
     売却済み

  • 麻布ねずみ坂
    盗方秘伝
    艶婦の毒
    兇剣
    駿州・宇津谷峠
    むかしの男

    平蔵が火盗改方を解任されたものの、京都での旅先でも活躍。
    「むかしの男」珍しく久栄にスポットが当たる一編。

  • やはり事件がついて回る。
    出先で事件に巻き込まれるのはお約束です。
    そして相変わらずの女がらみの木村忠吾さんです。
    おモテになるのか、単に財力のおかげか…。
    この時代の女性の立場はとても弱いけれど、だけどキーとなっているのも、やはり女性だったりするのです。

  • 既に鬼平ワールドに引き込まれてしまった。全巻を読破せずにはいられないだろう。。、

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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