新装版 鬼平犯科帳 (14) (文春文庫) (文春文庫 い 4-65)
- 文藝春秋 (2000年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167142667
作品紹介・あらすじ
鬼平犯科帳が、時代を超えて現代人の心を強く捉えるのは、部下を束ねる平蔵の“リーダーシップの見事さ”にある。部下を思いやる心の篤さ、だからこそ部下も我を忘れて働く……名管理職・平蔵の真骨頂を描く「五月闇」のほか、お頭へ盗賊を周旋する口合人(くちあいにん)と平蔵のかけひきが愉快な「殿さま栄五郎」、兎忠こと木村忠吾が久しぶりに活躍する「さむらい松五郎」、そのほか「あごひげ三十両」「尻毛の長右衛門」「浮世の顔」の全六篇を収録。
感想・レビュー・書評
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さらば伊三次。
密偵の中では愛着のあるキャラクターなので、ここでさよならとは本当に悲しい。
以前はうっかり兎忠に探索内容を漏らして、お頭に泣いて謝った事もある伊三次・・・。
さびしくなるなぁ・・・。
余談ですが、今回妙に年寄り臭いお頭に、吃となって反論する佐嶋もややかわいい。 -
「あごひげ三十両」何も抜かなくても
「尻毛の長右衛門」痴女怖
「殿さま栄五郎」バレるの早っ
「浮世の顔」どちらにしろ強姦魔は死刑
「五月闇」ありがとう伊三次
「さむらい松五郎」もう兎とは言わせない -
※読了2回目と思われる
売却済み -
池波正太郎 著「鬼平犯科帳 14」、2000.9発行。6話。第1話「あごひげ三十両」と第6話「さむらい松五郎」は面白かったです。あとの4話は、ストーリーが面白くないです。キレもなく、半太郎、平十、伊三次など助けるつもりの者が死んでしまっては読後感が悪いです。
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時代を超えて多くのファンに愛されるシリーズ第14作。「五月闇」「あごひげ三十両」「尻毛の長右衛門」「殿さま栄五郎」「浮世の顔」「さむらい松五郎」を収録。
本巻の最も衝撃は、「五月闇」の伊三次の死。やんちゃさとスマートさを兼ね、そして仕事は堅実。置かれた立場上を考えると、いつ死んでもおかしくはないが、その無情さと無念さが伝わる傑作である。 -
あごひげ三十両
尻毛の長右衛門
殿さま栄五郎
浮世の顔
五月闇
さむらい松五郎
「殿さま栄五郎」馬蕗の利平治の密告により、平蔵が「殿さま栄五郎」になりすまし火間虫の虎次郎一味に潜入。火間虫一味に偽物栄五郎とバレてからがひやひや。
「五月闇」鬼平シリーズ再読なので、この巻を読むときとうとう来てしまったかと思った。伊三次好きだったので、この話はつらい。
「さむらい松五郎」冒頭にて、伊三次がいなくなってしまった寂しさを感じる。今度は木村忠吾が「さむらい栄五郎」になりすまし。忠吾も登場時に比べて頼もしくなった。
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伊三次さんはそんなこと望んでたの?
過去と向き合った上で覚悟決めてたんでしょう?
別に相手が苦しむの望んでたわけじゃないでしょう。
忠吾さんがやったことは、ただ自分が腹が立って仕方なかっただけで、伊三次さんのためでも何でもないと思うんだけどな。
それにしても女性の扱いがやっぱりひどい。何て世の中…。
でも今も変わってないのかもしれないな。 -
伊三次が死んでしまった。その死を悼む鬼平も辛い、私も辛い。悲しみがみなぎる「五月闇」のほか、「あごひげ三十両」「尻毛の長右衛門」「殿さま栄五郎」「浮世の顔」「さむらい松五郎」を収録。