新装版 鬼平犯科帳 (16) (文春文庫) (文春文庫 い 4-67)
- 文藝春秋 (2000年10月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167142681
作品紹介・あらすじ
出合茶屋で女賊の裸身をむさぼる同心・黒沢。どうも妙だ、と同僚の小柳は気づいた──「網虫のお吉」。結婚を目前に最後の悪所通い、としゃれこんだ木村忠吾が出くわしたのは──「影法師」。妻を寝とられ腹いせに放火を企てた船頭が、闇の中、商家へ吸い込まれてゆく黒い影の群れを見た時──「火つけ船頭」。巷にしぶとく生きる悪に鬼平は如何に立ち向かうのか? 「白根の万左衛門」「見張りの糸」「霜夜」とあわせ全六篇を収録。
感想・レビュー・書評
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鬼平犯科帳 (16)
木村忠吾さんがついに結婚。まずは、おめでとうございます。というところなのですが、結婚直前に遊女屋へ行こうとしたり、結婚したらしたで惚けすぎて上司に叱られるという、相も変わらずの兎っぷりを見せてくれます。
しかも新婚なのに、探索中と言い訳しながら飯盛宿に泊まってしまったりと、本当、女性に関してはしょうがない人ですよね・・。
そんな忠吾さんが、またまた“さむらい松五郎”に間違われて、勘違いのまま展開する「影法師」は、オチがナイスでした。
そして、鬼平さんが過去に弟のように仲良くしていたのに、失踪してしまった男が登場する「霜夜」。又四郎さんの失踪理由が何ともせつないです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「影法師」さむらい松五郎続き
「網虫のお吉」ゲス同心
「白根の万左衛門」隠し金を巡って
「火つけ船頭」放火魔と盗賊
「見張りの糸」見張り所
「霜夜」BL -
内容(「BOOK」データベースより)
出合茶屋で女賊の裸身をむさぼりつくす同心の狙いは何か―。妻を寝とられた腹いせに放火を企てた船頭が、闇の中、商家へ吸い込まれてゆく黒い影の群れを見た時―。様々な思惑を胸に秘めて、巷にしぶとく生きる悪に鬼平は如何に立ち向かうのか?「影法師」「網虫のお吉」「白根の万左衛門」「火つけ船頭」「見張りの糸」「霜夜」の六篇収録。 -
※読了2回目と思われる
売却済み -
池波正太郎の小説の世界には、読むだけですぐに、季節を感じ、風の寒さ、鍋の暖かさ、鴨の味、江戸の世界観が一気に広がっていく。実に不思議であり、素晴らしい。
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影法師
網虫のお吉
白根の万左衛門
火つけ船頭
見張りの糸
霜夜
「影法師」婚礼を控えた木村忠吾。また「さむらい松五郎」に間違えられ、盗賊たちが振り回される。蛸坊主の五郎が初登場。
「見張りの糸」泳がされていた堂ヶ原の忠兵衛。久しぶりに浦部彦太郎と再会(京都編「兇剣」より)。忠吾はなんだかやっぱりお調子者キャラに戻ってしまった?
ここのところ平蔵の体調が良くない描写が多くなってきた。 -
あっという間にいつもの兎さんに戻った感。
いや、任務はしっかり果たしてるんですけどね。
女性のこととなると相変わらずか。 -
またしても忠吾とさむらい松五郎の取り違いから生ずるドタバタに思わずニヤリ。もちろん登場人物が真剣に勘違いしているのが良いのだが、最後に火盗改メ役宅牢屋内でのオチが良かった。このシリーズで数少ない火付けを題材にとった「火つけ船頭」も、過去の理由から盗賊を憎む火付け人という複雑な設定で、結びの処分もやむを得まい。「霜夜」の本筋の悲しさもさることながら、平蔵の身体が案じられるような含みがあり、歴史に伝えられる結末を知るだけに不安が残る。
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鬼平犯科帳 16巻目。
今回は、木村忠吾が大活躍?
以前よりもしっかりしてきている。。。と、思っていたのに、結婚をしたと思ったら、デレデレで平蔵さんにも怒られる。。
まるで、精神年齢が低くなったように。。。
「霜夜」は、とてもとても切ないお話。。 -
鬼平シリーズ第16巻、巷に蔓延る悪に鬼平は如何に立ち向かうのか?「影法師」、「網虫のお吉」、「白根の万佐衛門」、「火つけ船頭」、「見張りの糸」、「霜夜」の六編。