新装版 鬼平犯科帳 (24) (文春文庫) (文春文庫 い 4-75)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142766

作品紹介・あらすじ

風が鳴った。平蔵は愛刀の鯉口を切る。雪か? 闇の中に刃と刃が噛み合って火花が散った──。 著者の逝去によって「鬼平」シリーズ最終作品となった未完の長篇〈誘拐〉。そのほか、おまさ・お熊が活躍し、平蔵の腹違いの妹・お園の婚礼も登場する女づくしの「女密偵女賊」。おまさの亭主と同名の五郎蔵が役宅の髪結いに。緊張感あふれるなかにも、どこかユーモラスな「ふたり五郎蔵」を収録。また一巻目から読み返したくなる、充実の最終巻!

感想・レビュー・書評

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  • 鬼平犯科帳 (24)

    短編「女密偵女賊」「ふたり五郎蔵」と、長編「誘拐(未完)」の3話構成。
    まずは、小柳さん、お園さん、おめでとうございます。お園さんよかったですね。小柳さんも今度こそ幸せになって頂きたいです。
    今回の長編「誘拐」は、 著者の逝去によって未完のまま終わっております。おまさの安否や、これからどうなるのか続きが気になる状態のまま・・。という感じでしたが、きっと“チーム・鬼平”の面々が良い感じに解決してくれたのだと妄想します。
    これにて、「鬼平」シリーズは最終になりますが、1巻からずっと飽きさせず、最後まで面白く読めたのは流石だと思います。
    さて、次は「剣客商売」シリーズを読もうか、「仕掛人・藤枝梅安」シリーズにしようか・・嬉しい悩みです。

  • orz...

    作者御逝去のため、未完成とか・・・。

    池波正太郎先生、生き返って続きをお願いします。(←無茶言うな。

  • 作者が亡くなったため最後の「誘拐」が長編にならずに終わってしまったのが残念。
    これで番外編を除き全て読了。
    今後くり返し読むのも楽しみである。(HPの日記より)
    ※2008.9.13読書開始
     2008.9.17読了(2回目と思われる)
     売却済み

  • 未完。
    本当に残念です。

  • 「女密偵女賊」お糸、密偵になる
    「ふたり五郎蔵」出入りの髪結いが脅される話
    「誘拐」おまさとお夏の決着になるんだったと思う。お疲れさまでした。

  • 鬼平犯科帳最終巻、表題の誘拐は池波正太郎先生ご逝去のため未完となっている。
    大滝の五郎蔵、おまさ、小房の粂八、大熊さん、相模の彦十など、個性豊かな密偵。
    剣の腕も上達し、息子の辰蔵も、そろそろ嫁取りとの展開となっている。
    本当に残念でならない。

  • 2022.7.31 読了


    作者が亡くなったため、未完となって
    終わります。

    どうなったんだろうと 気になります。
    これで終わりなんて寂しい。。。

    ずーっと読んでいたかった。


  • 女密偵女賊
    ふたり五郎蔵
    誘拐 (未完)

    8年ぶりに鬼平シリーズを再読してみて、やっぱり今回も面白かった!面白いものは色褪せないものだなぁ。

  • 特別長編の『誘拐』が気になって先に読んだら、これは作者さん死去による未完のお話でした。

    続きがとても気になったけれど、ここまで読んできた鬼平ファンなら、自分のなかで自分なりのストーリーが創れるのでしょうね。

    巻末に尾崎秀樹さんの『池波正太郎の文学』という解説がりましたが、これは他の作品についてもわかりやすく解説していて、読んだことのない池波さんの作品をもっと読んでみたい気持ちになりました。

    大河ドラマをやっていたときに『真田太平記』は読んだけど、もっと池波さんの真田モノを読んでみたいな…。

  • おまささんで始まって、おまささんで終わる感じだったな、鬼平犯科帳。
    作者にとっても思い入れがとても深いキャラクターだったんだろうな。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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