新装版 火の国の城 (下) (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142803

感想・レビュー・書評

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  • 清正達がいかに豊臣家のことを考えていたかが
    痛いほど伝わってきた。
    清正を主人公にせず、
    忍びを中心に進むからこそ、
    より忠義が熱く描かれていたように思う。

  • 下巻読了。

    関東(徳川)と大坂(豊臣)の間に戦がおこらないように心を砕く加藤清正公。
    清正公の、“お願いだから仲良くして!”という必死な思いが伝わってきます。
    大介達の活躍もあり、京都での家康と秀頼の会見が実現し、無事終わったように見えたのですが・・恐るべし、甲賀・山中忍びの戦慄の陰謀が!
    史実としては、この後「大坂の陣」が起こるわけですが、もしも、この時まで清正公がご健在だったら、あの真田幸村さんとの“夢の共闘”があったのかな。と思いをはせてしまいました。

  • 面白かった。忍者がどのくらい歴史に影響を与えてるのかホントのところはどうなんだろ。

  • 深謀遠慮的政治家清正一方面做最壞打算興建熊本城,一方面想促成和平,最終達成家康上洛後和秀賴見面的悲願。大介當然也在其中活躍,但是由於飯田覺兵衛的雞婆讓大介的臉曝光(為了讓他進大坂城送密書給秀賴,讓秀賴答應見幸長和清正。之前都被淀君擋掉),讓他再度被盯上,伊賀甲賀布置陷阱請君入甕,再嫁的妻子被拿來當誘餌,大介中計前往赴約,島の道半老人警告他有詐,戰鬥中島の道半老人不幸戰死(我很喜歡這個角色,嗚嗚,鋼鐵般的於蝶阿婆也掉眼淚了)。大介感到無顏見於蝶阿婆,保護上洛的秀賴一行人之後消失,但清正卻被梅春所毒殺,於蝶也離開熊本。杉谷忍び後來不知去向,夏之陣之後山中俊房領便當,後來神秘的高祿旗本也被殺,是大介最後的復仇。

    比起上卷緊張刺激,下卷也很不錯,只是內容有些寂寞,安排的高潮(大介死鬪)讀了也有點傷心(很喜歡會金蟬脫殼的道半老人),清正的塑形相當出色因此也感到很難過,但最終大介替他們報了仇,也算了卻一樁心願。池波的忍者系列差不多快被我讀完了,完全沒照順序亂讀,根本不記得忍者丹波大介內容寫啥了(算起來已經七年前了),但是幾乎把整個系列看完,也代表我差不多把池波的各大系列都快擊破了。就算讀了這麼多本相當熟悉他的筆法,我依然感到讚嘆,情節自然就不用說了,用字換行閱讀之容易無人能敵,真是紓壓休憩和無法放鬆的旅行時的最好良伴阿,謝謝這個故事陪伴我的四國之旅。

    忍者系列順序:
    夜の戦士(信玄VS謙信)→蝶の戦記(信長掌握霸權)→忍びの風(小谷城攻防、姉川到三日天下後秀吉抬頭)→忍びの女、忍者丹波大介(關原與德川掌握霸權經過)→火の国の城

  • さすが傑作ですね。時代は変わってもいろあせませんね。

  • おもしろかった

  • スカッとする下巻を読破。
    しかしながら加藤清正、良い男過ぎて泣ける。
    戦いの場面がとても多いのと、大阪夏の陣までサラサラと流れていくラスト。
    結局のところ、沢山の敵も同胞も亡くなったわけだけど
    もよはその後どうなったんだろうとか。
    夫婦愛もチラッと垣間見える感じ。
    しかしながら池波先生の作品、最高です。

  • 歴史小説にでてくる実在人物は、その行く末が分かっていることが多く、その分ストーリー先が読めてします。事実に基づく話しは別として、良く分からないことに、神秘性を感じませんか。この小説のストーリーは、忍者という神秘性の高い職業と絡めて、歴史上の人物に起こった事実をうまく絡めている。

  • (上下あわせた感想)
    加藤清正の清く強い性格が出ていて楽しかった。主人公は可もなく不可もなくといった感じ。

  • 大阪の陣の起こる前に、豊臣寄りの大名が続けて、病死した。それは、いくらなんでも怪しいと思う人は多い。下巻では、加藤家の忍びの戦いが描かれている。終盤が呆気ないのが残念だけど、面白い本でした。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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