IT〈4〉 (文春文庫)

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制作 : Stephen King  小尾 芙佐 
  • 文藝春秋 (1994年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167148102

IT〈4〉 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • もりだくさん、という感じ。解説を見ると、キングのある時点での集大成として他作品の要素が込められているようなので、それを知るとさらに重層的に読めるのでしょう。

    読後はさみしいというか、切ないのだけれど、清々しいというのはつまりそういうことなのだ。振り返らないということ、死んで生まれるということは。

    振り返ると、シルヴァーや、スタンの鳥や、エディの吸入器、そんな細かなものが印象的に話中に埋め込まれていので記憶に残っている。あと、チュードの儀式のところも好きです。
    初キング作品でしたが、楽しめました。

  • どっぷり浸かったデリーでの生活も終了。
    はみだしクラブが事を成し得た後のように安堵、それを上回る寂寥感をがっつり噛み締めさせてくれるほどの大作。
    (その後、忘却がやってくるので再読必至。)
    解説の風間氏いうとこのキング第1期のファンなのでもう興奮しっぱなしの展開。お次は棚上げしているスタンドいくかなぁ。
    映画版も設定を変えたところがまた文句なしに良く、今年ベストムービー。chapter2が楽しみでしょうがない。
    ITという作品は本当に大満足、ありがたや。

  • ついに完結! 終盤のあの展開は映画でもドラマ版でも再現されなかった(できなかった)わけですが、さもありなん。どうしてこれを入れたのか、と疑問です。そこを除けば本当に面白く、読後感の満足度は非常に高かったです。

  • 読み終わった・・・。すべてが終ってしまった・・・。


    全4巻という大長編に正直尻込みしていたのだが、手に取った瞬間から物語の世界に引き込まれてあっという間に読み終えてしまった。

    かといって、いわゆる「さくさく読める」と言うのとはちょっと違う。やはり、キングの手によるグロテスクでおぞましいモンスターや惨劇の圧倒的な描写は、それでも一言一句読み飛ばすわけに行かない。どんなに目をそむけたくても、見届けなければいけないのだ。

    少年時代のひと夏の冒険譚という意味では、解説でも指摘されているとおり「スタンド・バイ・ミー」だがそれだけではないのはご承知のとおり。デリーの町を恐怖で支配する――住民たちはそれとは気が付かずに――ITの驚くべき正体はとんでもないスケール感だし、子供たちが見るモンスターは吸血鬼や狼男、フランケンシュタインといった西洋お化け屋敷の常連揃い。そこに日本製のラドンのイメージまで呼び出されるからさながら古今東西の怪物見本市。

    とにかく、キングワールドご堪能あれ!な一大叙事詩。キングファンなら、なるほど「読んでおくべき一本」と言えるでしょう。

    あ、映画は「子供時代編」だけなのかしら?続編が作られるということは・・・?

  • キングの初期の大作にして、傑作。
    大学生の時に買った文庫本を25年ぶりに開いて、再読した。
    架空の街デリーは昔からある周期で子供達が行方不明になったり、惨殺されてしまったりという痛ましい事件が起きる街だった。
    その街で生まれ、今は街を離れてそれぞれの生活を送っていた6人の元少年と元少女に、今もその街に住む友人から連絡が来る。それは「IT(あいつ)」が復活したらしいから、あの時の約束通り戻って来てほしいという呼びかけだった。
    しかし、あの時の、あのデリーで何が起きたのか、そこで自分は何をして、どんな約束をしたのか?その記憶は濃い霧がかかったように、定かには思い出せないが、それぞれが何かに憑かれたようにデリーに戻って来る。
    「IT(あいつ)」ともう一度対峙するために。

    当時この作品がアメリカで単発のテレビドラマとして放送されたもののビデオをレンタルビデオで借りて観て、面白かったので、すぐに原作の文庫本を買って一気に読んだのだ。
    1冊が400ページ以上あり、4巻組みなので、読み出すと時間がかかる。それでもキングの筆は読者を一気に巻き込んで読み進めさせる。
    細部は「えー、こんな話だったっけ?」と忘れてしまっているところも多かったが、一方で巨大な鳥の話の不気味さなどは、昔も、今も、読んでみると深く印象に残る。
    今絶版になってしまっているのが残念な作品。

  • な、長かった…。けど振り返れば1日1冊ペースで読み終わってたのね。

    正直子供時代の抜け出すために云々は必要なシーンだったかなぁ?と疑問に思いつつ。
    あと、幽霊の正体見たりじゃないですけれど、ピエロのままの方が怖かった気がします(笑。
    図書館警察のアレの親戚なのかなぁと。
    和製ホラーに慣れてると、あからさまにしない方が恐怖って持続する感じがですね…。
    海外物は取り合えずゾンビとか出しとけば怖いやろ的なアバウトさが。これはゾンビじゃないけど。
    ラストは一応、あっちもこっちもまとまりそうな雰囲気で良かったです。

  • 子供から大人になる。11歳のころに出来ていたことができなくなる。そして、忘却。

    肉体的なものでもなく知識的なことでもない。精神的なこと、想像力。「不安と欲望」。世間の目の意識と世間の目を気にしないこと。

    小学校あたりのことを思い出してしまったが、仲の良かった友達はいまなにをしているのか。知る手段はある。が、。
    離れていく感覚。精神的に。小学校から中学校にかけて。仮初な感覚がロックンロールに通じる。

    今度は居場所を提供する側になる。もう、あのような体験や感覚を共有できることは二度とないのだろう。時間的なリミットがある。ただ、これは子供の時には絶対にわからない。

    これが悪いことではなく、当たり前だと思う。また、別の感覚をよいものと思えてくる。ただしそれは作っていかないといけない。
    ただし、距離が近くないとだめなんだろうな。時間の共有。意図的に。

    passing time, passing time。
    離れ離れは距離だけじゃない。
    Sweet time。

    これも本当。どうしたものか。
    ただただ、懐かしい。

  • 3巻まではホラーという感じで楽しめだのだが、
    最終対決はコレジャナイ感が強かった。
    ”IT”はもっとおどろおどろしいものであってほしかった。

  • 4167148102 454p 2008・8・5 3刷

  • 過去と現在の状況がより交錯しながら物語が進んでいく4巻。
    その交錯加減が絶妙。
    ともすれば読者が混乱するかもしれぬ演出だが、今読んでいるのが『過去』か『現在』なのかわかりやすく描いてくれる。

    しかし全体的に超現実なホラーだったことにいささか驚いたのも事実。

    長ーい作品でひと月半没頭して読んでたということもあって、先が知りたい、早く読み終わりたいという気持ちがあったにもかかわらず、読み終わったら妙に寂しい。

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IT〈4〉 (文春文庫)の作品紹介

二十七年前、一度七人はITと対決した、銀のばら玉を武器に。いや、それ以上の武器は、七人の友愛と勇気で結んだ"環"だった。そのときの"約束"にしたがって、彼らはいまここにいる。欠けた"環"を結びなおして、いま一度、ITと向かい合うのだ。町の下を、ITの棲み処めざして這い進む。デリーに新しいことが起こるのを信じつつ。

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