王朝懶夢譚 (文春文庫)

  • 49人登録
  • 3.56評価
    • (6)
    • (5)
    • (15)
    • (0)
    • (1)
  • 9レビュー
著者 : 田辺聖子
  • 文藝春秋 (1998年1月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167153397

王朝懶夢譚 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 古典文学についてのエッセイや現代語訳を書かせたら、田辺聖子の右に出るものはいない。
    長い月日、彼女の作品には沢山の美しい夢を見させてもらった。

    その田辺聖子の王朝時代を舞台にしたオリジナルの小説が本書である。様々な古典のエッセンスを散りばめたファンタスティックな恋愛小説だ。

    内大臣の愛娘、月冴は恋に恋してばかりの美しい姫君である。その月冴姫が平安朝に浮遊する魑魅魍魎達に出逢い、数々の恋愛騒動を巻き起こす。果たして、姫は運命の恋に出逢えるのだろうか?

    この物語は田辺聖子の古典へのオマージュである。彼女の愛してやまない世界を再構築しているかのようだ。
    一つ一つの言葉の鮮烈な美しさと、恋する切なさと甘さに幻惑される。

    本書の中で月冴の美しさを「虹のようだ」と形容しているが、この物語自体が玲瓏な虹のように輝きを放っていおり、この馥郁とした香気は、古臭いと敬遠されがちな古典文学に新たな生命力を与えているのだ。

  • 敬愛する田辺聖子さんが「ぜひ古典になじんで」と
    著書の中で何度も云っておられるものの、どうも
    難解そうで手を出しにくかった古典もの。
    この作品は題名こそいかめしいものの、読んでみると
    いつもの聖子さんワールド。
    ちっとも難解などではない、親しみやすい物語。
    主人公月冴姫もチャーミング。
    さすがは田辺聖子さん!
    今度は聖子さん訳の「源氏物語」を読んでみたい。

  • 時は平安時代。内大臣の娘、月冴姫は恋に恋するお年頃。そんな彼女がある日出会ったのは三百歳の天狗、外道丸であった。お坊さんの清範律師、医者の麻刈、東国からやってきた晴季、盗人の悪来丸、姫が出会う様々な男たち。外道丸とその愉快な仲間たちと協力しながら彼女は本当の愛を探し求める――

    一国の姫が身分違いの男と恋に落ちるラブストーリー。一方で、天狗やら狐やら魑魅魍魎やら狼狽やら人魚やらそんなケモノたちが登場する純和風ファンタジー。最近ではよく見かける組み合わせだけど、古風な言い回しが醸しだす平安の世界観に酔いしれる。こういう趣のある作品もまた良き哉。

  • 話の面白さ云々の前に、時代にそぐわない言葉がたびたび出てくるのがどうにもなじめなかった。

  • 平安時代のお姫様が主人公。子天狗と巻き起こす恋愛ファンタジー

  • 出てくるキャラがみんなかわいい。

  • なんと田辺聖子氏の『平安幻想恋愛物語』優しく美しく愉快なファンタジー。

  • 深窓の姫君らしからぬ月冴姫と、神通力を持つ天狗が巻き起こす不思議なお話が面白いです。

全9件中 1 - 9件を表示

田辺聖子の作品

王朝懶夢譚 (文春文庫)はこんな本です

王朝懶夢譚 (文春文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

王朝懶夢譚 (文春文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

王朝懶夢譚 (文春文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

王朝懶夢譚 (文春文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする