- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167153434
作品紹介・あらすじ
雑誌編集者の彩子、歌手志望の町子、金儲けが趣味のOL美紀。同居生活を送る三人は、それぞれの恋愛、仕事を通して人間の真理に目覚めていく。軽やかなユーモアをまとって描かれる、恋愛の美しさと哀しさ、自立と結婚、「女の真実」と「男の典型」-人生を謳歌する女たちの姿がさわやかな感動を呼ぶ傑作長編。
感想・レビュー・書評
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酸いも甘いもという感じで、今まで読んだ田辺聖子の中では乃理子シリーズの次に好きだった
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田辺聖子さんの本は学生のときぶりに読む。
彩子が悟に対して抱く感情はなんとなくわかる。
一緒にいないときは別に一人でも平気だと思うし、でも会うとこの人なしではいられないと思う。全く逆で、会ってる間に、この人がいなくても平気だと思うこともある。 -
今でいうルームシェアをして暮らす3人。
仕事を楽しみながらも恋人への執着を捨てられない彩子。平凡なOL(当時の言葉でいうならBG)を装いながら実業家として成功している美紀も、女とお金にだらしのない男と関係を続けている。
駆け出しの歌手の町子は、恋に生きる体質が災いしてか、なかなか目が出ない。
その気になれば自立して一人で生きていけるはずの彼女たちだが、やっぱり恋を諦められない。相手は誰も彼もいわゆるろくでもない男ばかり。
三人三様、怒ったり笑ったり開き直ったり、忙しい。裏切られても悲壮感なく立ち上がる逞しさも小気味よく、心が軽くなる読後感だ。 -
相変わらず美しくて可愛い恋する働く女性たち。食事なり金なり男なり、どん底に落ちた時の回復方法をそれぞれ心得てるのが頼もしい。その人しかいないって思う場面も、そこから冷めてしまった自分に気づく悲しい瞬間も、恋の全フェーズが詰まってる。惨めな時もユーモアの隠し味があって、最近は田辺節しか読めん。。
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働く女性は美しい。食べ物を食べるときの描写がすごく好き。
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レトロな感じがたまらない。
田辺節好きだ。 -
ルームシェアしてる女性3人の物語。がっつり関西弁な会話がいいアクセントになってるように感じた。
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夢を持たせない現実味溢れる小説。なかなかよし◎
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若い女の子3人の群像劇。女の子たちもそれぞれ魅力的だが私は彼女らをとりまく男性陣のほうが好きだった。結構ダメ男ばっかりだけど。