- Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167161026
作品紹介・あらすじ
「古事記」は性書の古典である! 信長は狂っていた! 秀吉は大泥棒であった!——今までの歴史観がもち得なかった奔放自在の発想で、日本歴史の表裏を面白く語る“東光歴史談義”。
感想・レビュー・書評
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1972年の著者のエッセー、自問自答形式の歴史放談。全編言いたい放題だが、随所に学生運動や赤軍派、共産党、社会党などへの痛罵がちりばめられていて、歴史を感じる。とにかく博識。面白かったのは、「阿呆らしい建武中興」。「英明ならざる後醍醐帝」になるほど。
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古典
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著者は日本の近代史を開いた信長と同列にスターリン、ヒットラーを上げている。信長の比叡山の焼き討ちについては、彼の器量を見誤るってしまったとに原因があり、常人には想像すらしないことを容易にできる人と言及している。彼らの様な大量殺人者はサイコパスと言われ、飛びぬけて優秀な人材にサイコパスが多いことも知られている。
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どういうわけでこの人はこんなにいろんなことを知っているのだ。すごい。博覧強記って、こういうことをいうのかな。
この人が話すそばで、ひたすら「へ~」って思いながらじっと耳を澄ませていたい。 -
ここ数年メンターと私淑している元月刊PLAYBOY編集長の島地勝彦さんの3人の師匠のうちの一人、今東光さん。つまり僕にとっては大師匠にあたる天台宗の僧侶で、中尊寺の貫主、参議院議員も務めた文豪。
この人の手による日本の歴史の読み直しは、何とも目に鱗で刺激的。
蘇我氏に滅ぼされた物部氏は大和朝廷の武力を統括しており、(だから武士を「もののふ」と言うだろう。)蘇我氏がこれを滅ぼせたのは、蝦夷征伐のスキをついたクーデーターだとか。
藤原氏は鎌足でなく、不比等が始祖なのだとか。
小中学校の教科書しか知らない人が読めば、ちょっとオトナになると思う。 -
何度読み返したか分からないぐらい、何回も読んでますが、何度読んでも面白い!