御宿かわせみ (20) お吉の茶碗 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-67 御宿かわせみ 20)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168674

作品紹介・あらすじ

「かわせみ」の女中頭お吉が、大売り出しの骨董屋から古物を一箱買い込んできた。やがて店の主が殺され、東吾はお吉の買物の中身から事件解決の糸口を見出す。表題作など全八篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 本当に全部いい
    『花嫁の仇討』はヒヤヒヤしたけどスカッとしたし『池の端七軒町』は私もおばあちゃん子なので泣きそうになったし『汐浜の殺人』もエモいし『怪盗みずたがらし』のるいの活躍ぶりと源三郎の余計な一言が良かったな〜〜〜
    事件の起こった経緯がどんどんレベルアップしていってる感じで本当に飽きないし頭いいし面白い

  • ずっと昔に読んだシリーズを再読。
    懐かしい親戚に会えたようなほのかな喜びと安心感。
    平岩弓枝さんの紡ぐ江戸の市井の人々の暮らしが体感できて、心地よい。
    切なさの残るストーリーもありつつ、生きる尊さを実感。

  • 「ぼんのくぼ」がよく出てきます。何たるや覚えました。
    物語は・・・んっ、だから?なに?って感じ。

  • シリーズ20作目。面白かったです。
    東吾とるい、お吉に嘉助、医者の宗太郎等登場人物も落ち着いてきているし、事件への関わり方も無理がなく、読んでいて安心感があり楽しめます。今回は若い娘の事件が多かったです。『花嫁の仇討』『春桃院門前』『夢殺人』等。

  • 御宿かわせみシリーズ。第20巻。花嫁の仇討・お吉の茶碗・池の端七軒町・汐浜の殺人・春桃院門前・さかい屋万助の犬・怪盗みずたがらし・夢殺人。
    見事な仇討と家族愛がいい「花嫁の仇討」、骨董品というブラックボックス的な分野がテーマの「お吉の茶碗」、本妻の子と妾の子という組合せ姉妹が表の顔と裏の顔を持つ「春桃院門前」、身分制度が壁となってはがゆい「さかい屋万助の犬」など。
    軍艦操練所のお役目が忙しくなってきた東吾だが、江戸の事件はそんなことおかまいなし。宗太郎が披露する医学の知識や源三郎が打つ先手、かわせみの仲間がひねり出す推理が面白い。

  • 20

  • ・花嫁の仇討
    ・お吉の茶碗
    ・池の端七軒町
    ・汐浜の殺人
    ・春桃院門前
    ・さかい屋万助の犬
    ・怪盗みずたがらし
    ・夢殺人

  • 【8作収録】
    ・かわせみに宿泊する母子。周囲の止めるのも聞かず、評判の悪い仲人の紹介で博徒の親分の倅と祝言をあげることを承知する
    ・店主の死を機に大売出しをした骨董屋で食器を大量に購入したお吉。その後、その店に盗賊が入った上、古道具屋の番頭と名乗る男が店の品物を手をつけずにそっくり譲ってほしいと訪れる
    ・煎餅屋の老婆が孫娘に怒鳴られ自殺未遂をする。心配した周囲の人間の連絡で田舎の甥が渋々引き取りに来てかわせみに滞在するが、孫娘が怒鳴り込んで来て跳ね除ける
    ・かわせみに滞在する行徳の内儀。連れを待って数日を過ごし、旦那と合流した夜、夫婦揃って何者かに襲われ、旦那は助かったが内儀は命を落とす。その後、内儀の弟がかわせみを訪れ・・・
    ・花屋の娘が腹違いの姉である大店の娘に引き取られ、双子のようにそっくりな外見で周囲を戸惑わせて喜ぶ。日の当たる場所での新たな生活を楽しんでいた中、突然店の板前と心中して命を落とす
    ・広大な敷地に建つ屋敷に異国生まれの巨大な犬を買っている大商人。手伝いに出向いた娘が帰らず、主人の側仕えにすることにしたという一方的な対応のみで会わせてくれない。果たして娘は・・・
    ・奉公人を眠らせて盗みを働く盗賊被害が続出。共通点はどの店も被害の前に新しく女中を雇っていること。源三郎の嫁・千絵の実家もつい先日、新しい女中を雇い入れ・・・
    ・毎夜のように人を殺す夢をみて医者に相談までしていた娘。数日後、娘の妹が殺され、記憶の無いままに自分が殺したのだろうかと悩み涙する

  • 初版本

  • ほのぼのと過ぎていった20巻。いやーよく読んだなあしかし。でも、やっぱすごいのは、たいして状況の変化もないのにここまで引っ張ってる平岩さん。今回は口の悪い孫娘とおばあちゃんのお話がちょっとかわいそうだったなあ。そうそう。前巻くらいから気づいたんだけども、これって幕末なんだねえ。ちなみにこの時代の御台所(将軍の正室)は篤姫なんだなあ。しかしこの中では、結構薩摩も御台所も悪人っぽく描かれているのが珍しい感じ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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