御宿かわせみ (24) 春の高瀬舟(文春文庫) (文春文庫 ひ 1-73 御宿かわせみ 24)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168735

感想・レビュー・書評

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  • 「日暮里の殺人」の世話好きじいさんが招いてしまった不幸と「名月や」で独り者になった男たちが助け合って生きてくことになりそうな予感が良かった
    「紅葉散る」はどうしても胸がざわざわしちゃって何も知らないるいのことを想うとやっぱりしんどい

  • 8話分シリーズ短編集。

    江戸っ子は見栄っ張りだな、が
    しみじみ分かる2話目。
    不運というより、自分で逃がしているのでは、と
    最後まで読むと思わせる4話目。
    自業自得な8話目は、人間だらけていては
    仕方ない、という教訓ももらえます。

  • 子どもが生まれて落ち着いたのか、るいが表立って登場するシーンが少なくなったような気がします。
    表題作『春の高瀬舟』『日暮里の殺人』『伝通院の僧』は共通してすれ違いの悲劇という印象を受けました。
    『金波楼の姉妹』も人間は分を知り謙虚に生きないと、という気にさせられました。
    そして『紅葉散る』。麻太郎のことは絶対るいには言わないで欲しいと思いました。

  • このシリーズもすでに24巻。ほぼ完全にマンネリ状態ですが、こうなったら意地になって買い続け、読み続けている状況です。ざっと考えて24巻*8編=192編。読むほうも意地ですが、200編近い短篇シリーズを書き続ける著者も立派なもんです。
    もっとも、パターンは決まってますが(たとえば最後の一文が、ほぼ必ず江戸の風物で締めくくられるなど)通勤時などに読むのには気軽で、ひまつぶしには十分なります。

  • 24
    なんだろうね。麻太郎が琴江さんと一緒に死んでいたら未来は変わっていたね。まぁ、次世代ではまぁるく収まっちゃうんだろうけど、それまでイロイロとあると思うとなんだかねぇ。

  • ・花の雨
    ・春の高瀬舟
    ・日暮里の殺人
    ・伝通院の僧
    ・二軒茶屋の女
    ・名月や
    ・紅葉散る
    ・金波楼の姉妹

  • 【8作収録】
    ・定廻り同心の最古参・吉井。職務に忠実で評判は良いが、跡継ぎ息子は同心に向かぬから勘当してほしいと家にも帰らず、岡場所に入り浸っている。道場の元生徒というよしみで東吾が乗り出す
    ・米屋の主人が間もなく娘婿となる男と出かけた先で遺体で発見された。内儀も娘も婿となる男を嫌っており、主人を殺したのは旅に同行した婿となる男に違いないと主張する
    ・かわせみに滞在中の客が殺される。物盗りの犯行ではなさそうだが、大層な世話焼きで恨まれるような人間でもない。すると、後日、遺族として遺骨を引き取りに来た男も行方不明となり・・・
    ・妹分に男を取られると勘違いし、熱湯をかぶせようとして自分がかぶってしまった芸者。妹分の芸者はどこか暗く、すぐに客を他の芸者に取られてしまう男運の悪さを持っていた
    ・座敷に客がたくさんいる中で三百両もの大金が紛失する。客の証言で女中は5人いたというが、実際には4人しかおらず・・・
    ・かわせみが贔屓にしている棒手振の弥七。連れ子のある女房をもらい、子供可愛さで平穏に暮らしていたが、女房がなけなしの金を持って箱根へ湯治に行ってしまい・・・
    ・お家騒動に巻き込まれて命を落とした東吾の隠し子の母。実の息子と名乗れぬまま麻太郎を助け、後日、事情を知った兄夫婦が麻太郎を養子とする
    ・和光尼の知り合いの料理屋は、後妻とその連れ子の才覚で人気店となるも、店主は二人に店を乗っ取られるのではないかと心配する。そんな中、店主と前妻の娘が毒を盛られたと苦しみ・・・

  • 初版本

  • 2007/9/24
    BM-H E

  • 「紅葉散る」東吾の兄通之進が東吾の子麻太郎を養子に迎え入れようとする。よかった(?)

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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